音についての基本原理である音の三要素:音の高さ、音の大きさ、音の音色について考えてみる。
音の高さとは、「音波の周波数」であり「音高」と呼ばれる。
音の大きさとは、「音波の振幅」であり「音量」と呼ばれる。
音の音色とは、「音波の波形」であり「音色」と呼ばれる複雑な要素で構成される。
<オーディオ再生における音の三要素>
音の高さ
ソフトを再生するオーディオにおいて、正常な再生では「音の高さ」が変わることはない。もし変わったとするならば、「音楽」が変わってしまうので、再生装置が壊れていると言ってよい。
音の大きさ
正常なオーディオ再生において、電気的な増幅がない限りは「音の大きさ」が変わることはない。長いケーブルなどによる信号の減衰がある場合は、「音量が下がる」ケースはあるが、ケーブルにより信号が増幅されることはない。その他のアクセサリーも同様で、電気的な増幅がなければ音が大きくなることはない。
音の音色
オーディオ再生において、「音が変わる」とは通常の場合は音色が変わると同義である。
例えば、同じ音高、同じ音程、同じ音量の歌を聴いても、歌い手によって違う声(音)に聞こえる。これは個々人によって声紋が異なるためである。
・声紋は、・基音と倍音 ・口腔、鼻腔、胸腔などによる響き などの多様な要素で形成される。
「音が大きくなったように感じる」「音がみえるようになったと感じる」など一聴して「音が大きくなったように感じる」ことも、音色や聴こえ方の影響である。
だが、この音色の変化を定量的につかむのは難しい。音の高さであれば〇〇Hzなどで定量化できる。音の大きさであれば〇〇dBなどと定量化し簡単に表現することが可能である。
音色の定量化は難しい。それでも、声紋などの鑑定は可能である。
この声紋鑑定を見ていたところ、録音された音声データも鑑定が可能とのことだった。録音物の編集痕跡を分析し、内容が改ざんされているか否かを判定する検査が可能である。
法科学鑑定研究所では、民間の法科学鑑定機関の役割を担っているとのことだった。
https://alfs-inc.com/cri/voice/voice-about/
音声の偽造/改ざん解析費用は、10分程度もので、鑑定書・裁判用資料で 60~100万前後と書いてあった。
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