1月20日(火)にストラさんを訪問する機会を得ましたので、書いておこうと思います。
ストラさんには昨年年末にベルウッドさんとご一緒に拙宅に来ていただいたのですが、今回初めてストラさん邸にうかがえることになりました。
最寄駅で待ち合わせて、ご近所の食堂で腹ごしらえをした後、いよいよストラ邸へ。
既にストラさんのオーディオルームは既にPhileweb上に何度も紹介されていますので私が改めて記述することはないのかもしれませんが、私の印象というのもあるかもしれませんので…
オーディオ・ルームは10畳ほどの和室。残響は短めのように思います。特に高音の響きは抑えめのような気がします。
やはり、特徴的なのはスピーカーでダイヤトーンP610の片側9本使い。
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8ΩのP610を3本パラにしたセットを3つシリーズに接続することで、アンプから見たインピーダンスが8Ωになっています。高域はカットせずフルレンジとしています。
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トゥイータはJBL 2405。フィルム・コンデンサ1本で低域をカット。
下の写真の中ほどやや右にコンデンサが見えます。
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アッテネータとしてシリーズに挿入されている抵抗がユニーク。抵抗線が陶器の板にジグザグ状に配置されていて配線をヘアピンカーブのどこにはんだ付けするかで抵抗値を調整できるようになっています。(うまく記述できません。実物を見ていただくしかないかも)
その抵抗線が配置された陶器の板は上下を木の板で挟んで鳴りを抑えてあります。以下の写真を参照ください。
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こだわりの構成とお見受けしました。
後面解放のスピーカーを裏から見ると使っていないトゥイータ3個が見えますが、右端、左端の2個は松下電器(現パナソニック)の5HH17。懐かしい !!
コスト・パフォーマンスに優れたこのトゥイータは当時OEMで多くのメーカーに供給されていました。私が高校時代に手に入れた初めてのまともなスピーカーにもこれが使われていたので思わず反応してしまいました。
こちらはアンプ、CDプレーヤー、アナログ・プレーヤーなど
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いろいろ、聴かせていただいたのですが、ヴォーカルやヴァイオリンのなめらかな音が強く印象に残っています。ヴァイオリンの再生は難しくて私も以前ヒステリックな響きに悩んだことがありますが、やはり、このあたりはフルレンジ・スピーカーの得意な分野なのだと再認識しました。
耳障りな音が全くないおおらかな気持ちの良い鳴りっぷりでした。
聴かせていただいた中で印象的なヴァイオリンを挙げておきます。
ヴェンゲノフの官能的な(?)濃い演奏のコレ。
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こちらは漆原啓子さんの清楚な感じのマイ・フェイバリット・メロディー2。
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そして、アナログではやはりこの盤。演奏の熱気が伝わります。
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ハム・ノイズは気にならないと言えばウソになりますが、これは原因がわかっているようなので…改善は時間の問題でしょう。
私は低音フェチなので個人的にはオーケストラの大太鼓の空気感、音圧感などがもうちょっと欲しいと思いましたが、低音がどの領域まで必要かは個人差があるわけで、ストラさんは敢えて割り切っておられるようです。
ストラさん、楽しい時間をありがとうございました。
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