ベルウッドさんが日記で紹介されていた原田英代さんのシューマン、僕も買ってみました。
ベルウッドさんの日記はこちら。
「ロシア・ピアニズムの贈り物」という原田さんの著書と一緒に紹介されています。
僕はついでにもう一枚、グリーグの叙情小曲集のCDも購入しました。
CDの感想は上記の日記のレスにも書かせていただいたのですが、改めてここに書いておこうと思います。レスとダブっている記述はご勘弁ください。
原田英代さんのシューマンは:幻想曲ハ長調 Op.17、:クライスレリアーナ Op.16、:アラベスク Op.18が収録されています。
[:image1:]
このシューマン、感激しました。散文的なというか詩的なというかシューマンの世界が心地よく広がります。
ロシアのピアニズムというと体の使い方、フィジカルについてのレッスンが特徴ということを聞いたことがありますが、原田さんの演奏はテクニカルもさることながら、アラベスクではその緩急と極めてゆっくりなパートでの音楽的表現に感銘を受けました。
僕はピアノの演奏技術はわからないので、ほとんど好きか嫌いか聴いていて心地よいかどうかくらいの判断基準しか持ち合わせていないのですが、まさにうっとりと聴き惚れてしまうという感じ。アラベスクの例を出しましたが、全曲とも特にゆっくりなパート、ピアノで弾く部分の表現に原田さん独特のものがあるように思います。
グリーグの叙情小曲集は短いかわいらしい曲の集まり。
[:image2:]
僕の好きなWedding Day at Troldhaugenはかなりゆっくりなテンポと抑え目な出だしで派手さはないのですが、やはり中間部のゆっくりなパートでの歌い方に魅かれます。
両方ともSACD。録音はどちらも44.1KHz/24bitでこのサンプリング周波数はちょっと変わっています。録音場所も同じベルリンのイエスキリスト教会。この場所は僕の好きなウゴルスキーのPiano RecitalというタイトルのCDの録音場所と一緒。
シューマンの方が新しい録音ですが音の傾向はかなり似ています。
僕は例によってマルチチャンネルで聴いていますが、イエスキリスト教会の豊かな響きが心地いいです。
それに残響が多いのにピアノの切れ味がすばらしく、スタインウェイがスタインウェイらしくまさに歌っています。
マルチチャンネルのソロピアノの優秀録音に久しぶりに出会いました。
ベルウッドさん、ご紹介ありがとうございました。
グリーグもいいですよ。購入をお薦めします。(笑)
最後に一つだけ不満を…
これだけ、シューマンがいいので、子供の情景の録音がないのがさみしい。
原田さんのトロイメライをぜひ聴いてみたい…
メインの別blogはこちらですが、ほとんど同じ内容をコピーしています。
コメント ※編集/削除は管理者のみ