akazu城訪問記の続き…
akazuさんが、2本のマイクだけで録ったオーケストラなんですとかけてくださったのがこのSACD。
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ユーリ・テミルカノフ指揮、セント・ペテルスブルグ管のマーラー5番。
コンプレッサーなどは全くかけてないので録音レベルがすごく低いとのこと。
独特の自然な音場感。ライブなので会場の暗騒音は大きめ。聴衆の咳がすごくリアル。びっくりしたのはその咳が左スピーカとリスニングポイントの中間あたりから聞こえたこと。楽器がスピーカの外側から聞こえるというのはよくあるけれど、ステレオでの再生でスピーカーの手前の位置から咳が聞こえるというのは初めての体験。
この音場感はこの録音特有のものだというのは間違いないけれど、akazuシステムとの相乗効果があって実現したものか、他のシステムでもこんな音場感が味わえるのかは???
akazuさんが、このCDをオフ会の時に持ってきてくださるとのことなので、その時にわかるはず。残念ながらこのSACDは既に絶版だとのことなので、その機会を待つしかない。
LP12でかけられたアナログ盤のダイアナ・クラール、Wallflowerはデジタル録音なのにCDにはないようなネットリ感がある。ハイレゾ音源からカッティングされたからなのか…。
akazuさんのなじみのお店でトンカツをご馳走になった後の第2部は椅子を逆にして場所を移動しマッキン XRT2KとMC2kwのコンビでの試聴。
ソースはアナログでプレーヤは美しいVPIとクラシックなガラード。
これらのアナログ再生も大音量なのにハウリング・マージンに起因するような不安定感は全く無し。コンクリートにじか貼りのフローリング床の恩恵なのでしょう。
音のバランスはソナスと似ていますが、低域の沈み込みは少し浅いかも。
これだけ聴いていればスゴイと思うんでしょうが、ソナスを聴いた後だとあまりインパクトを感じないのが恐ろしい。前編のコメント欄に健さんが書き込んでくださったようにマッキンのブルーのメータが200Wまで振れるのにはビックリ。2KWのアンプにとっては何でもないでしょうが、普通だったらこんなパワーをぶち込まれたスピーカーはたまったもんじゃない。これをなんでもなくさばいてしまうXRT2Kはやはりただ者ではないのです。
高さはソナスよりもだいぶ高く、長身のHarubaruさんと比べても以下の写真の通り。
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中年組の高倉健さんのお気に入り、マイルス・デイビス、Time after Timeでakazuさんのプログラムは終了。
この後再びソナスに戻して、今日の参加者が持ってきたCDなどを聴かせていただく。
健さんがお持ちになったベルリンフィルのジルベスタ―・コンサートSACDのカルメンはやはり音場感と声の自然な感じが気持ちいい。
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私の持ってきたチョン・キョンファ、ツィマーマンのR.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタは最近、そのシステムがヴァイオリンとピアノのどちらの再生を得意としているかの判定に使っているのですが…。
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シルキーで繊細なヴァイオリンがあまりにもの魅力的なのでからやはりThe Sonas FaberはそのDNAどおりややヴァイオリンよりなのかも。でも、決してピアノが悪いわけではなく、ヴァイオリンが官能的すぎるんです。
dcs Vivaldi群とエソテリックGrandiosoP1/D1の比較については私もその性格の違いは健さんと同様の印象を受けました。でも、どちらを取るかと聞かれたら私はしっとり感のあるdcsかも。ただ、その差は私の感覚ではわずかなものでどちらがいいというより好みの問題なのかと思いますが…。
健さん、Harubaruさん、Yokkunさん、
私はもう力尽きました。聴かせていただいたもろもろのソース、その他について補足お願いいたします。
最後に私のakazu城についての個人的な印象を総括すると…
フルオーケストラの実物大以上の音量での再生を可能にする強靭でゆるぎない中低域の再生能力を持ちながら、室内楽も繊細でシルキーなタッチでこなし、ホログラフィックな音場の再現まで可能にしてしまう3拍子揃った、部屋を含めたトータル・システム。
こんなシステムが世の中にあったとは…世の中広い。
最後の最後に、改めましてこの機会をいただいたakazuさんに感謝です。ありがとうございました。
健さん、Harubaruさん、Yokkunさん、ありがとうございました。
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