5月28日、ケンさんのお宅を訪問させていただきました。
最寄駅付近でボリューム満点のランチをご馳走になって満腹の状態で歩いてお宅へ…
1階のリビングをオーディオ・ルームとして使ってらっしゃいます。
正面の両コーナーにメインの3Way、その内側にHS-500が床に直置きになっています。
再生はリッピングされた音源を96KHz、88.2KHzにアップサンプリングしてそれをデジタルチャンデバを通し、そこで得られる各帯域のPCMデータをPCM->DSD変換したのち、それぞれのDSD DACでアナログ変換するという複雑なプロセスで行っています。クロックはルビジウムでトランスポート系とDAC系の2系統別々のモノが与えられているとのこと。
この説明で合っているでしょうか?
複雑なシステムなので完全には理解できていないような気がします。m(_ _)m
まずはそのHS-500から聴かせていただきました。
最初はオリジナルのネットワーク使用の状態で。ネットワークのコンデンサのみ電解からフィルムに交換されているとのこと。女性ヴォーカルがふわっと空間にたたずむいい感じ。このままでも十分と思えるくらい。
でも、ここからさらにマルチ・アンプ駆動、床からのフローティング追加、スーパー・トゥイータ追加、さらにウーファやトゥイータのインピ―ダンス補正が追加されるとそのたびに磨きがかかって…この変化は非常に面白かったです。
最後のフル装備の状態での音は爽やかで、音像もしまってとてもいい感じでした。
そして、メインはコーナーに置かれた3Way。
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最初に見たときはその意外な小ささにびっくりしました。
事前にweb上の写真を見ていたのですが、もっと大きいものだと思っていたのです。
HS-500よりも一回り小さな感じ。ウーファはエッジまで含めると15、6cmくらいでしょうか?
このスピーカーの詳細はケンさんのHPのこちらをご参照ください。
最初に聴いたときの印象ではそのサイズの通り、HS-500よりも低音の豊かさは控えめなのかと思ったのですが、いろんなソースを聴いていくとそうでないことがわかってきました。
設置場所や置き方の違いのせいもあるのでしょうが中低域はHS-500よりもすっきりしているのですが、沈み込みが深いというか、最低域はむしろもっと低いところまでカバーされているのです。HS-500が40Hz以下でレベルが下がるのに対し、このコンパクト3Wayは30Hzくらいまで伸びているとのこと。
これはオーケストラのバスドラムを聴くとすぐわかります。
オーケストラのバスドラムにもビックリしましたが、さらにびっくりしたのがコレ。鬼太鼓座 (1) から「弓ヶ浜」。
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これはもう ”小さい割にはスケール感がある” というレベルは完全に超越しています。38cmウーファを持つ市販の大型のスピーカーを使っていても、ここまでの低域を出せていない例はいくらでもあるでしょう。
部屋のコーナーの床に近い位置への設置というセッティングの妙と全部自作というアンプ群の支えが大きいようです。
オーケストラの再生ではウーファ用の約100Wのアンプはかなり上限に近いパワーを供給されているとのこと。
小さなウーファなのにそんなパワーでも全く破綻しないのですからその能力は驚異的。
最後にいろんな機材の使い方で面白いなと思ったことを少し記録しておきます。
右スピーカーの左側に設置されたPCの上のHDD。分厚い2枚のアルミブロックにサンドイッチされています。音はよくなるのだとか…不思議な世界です。
スピーカのウーファ・ボックスを大理石の台座にテンションをかけて固定するためのピアノ線とテンションをかけるための金具。
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そして、電源用の外付け大型電解コンデンサ群。半透明のプラスチック箱の中に納まっています。壮観です。
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貴重な体験をさせていただきました。
OmniMicについてもいろいろ教えていただきたかったのですが、今回はその時間がありませんでした。
これについてはまた、別途ということで…
ケンさん、
ありがとうございました。
これからもお世話になりますがよろしくお願いいたします。
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