ホログラフィックな独特の心地よい音響空間に身をゆだねて、GRFさんが繰り出す名演盤をひたすら聴きまくるモードになりました。
ピリスのモーツァルト・ソナタ、
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白井光子さんのブラームス歌曲、
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ギレリスのベートーベン・ソナタ…
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やはり、臨場感が素晴らしい。
続いてジャズ・ボーカル。
パトリシア・バーバーのジャズ・ボーカルもタイトルのナイトクラブで聴く感じ。
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トニー・ベネットのWith my friendからダイアナ・クラールやスティービー・ワンダーとの豪華共演、
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マディー・ウォーターズのフォーク・シンガー。
柔らかい心地よいボーカルでその場で聴いている感じ。
さらにヴァイオリンということでイザベラ・ファウストのベートーベン・ソナタ。
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メルニコフのピアノはベーゼンドルファー的な響きということもあってかやや控えめ。ヴァイオリンを引き立てるような演奏。
比較の意味で同じ曲をクレーメルとアルゲリッチで聴くとさすがにアルゲリッチは主張しまくって丁々発止の演奏で面白い。もうこの辺ですっかり音楽を聴くモードになっています。
ひとしきり聴いた後で、ワインタイム。
イタリアの白ワインをいただきました。シャルドネの高級ワインとのこと。
ワインの味を活字にするのは私には無理ですが、Un po’ secco (中辛口)でしょうか?さすがにウチで食事に合わせて飲んでいるテーブル・ワインとは違って独特の香気が感じられます。これは食事とは別に味わうべきものなのかもしれません。
ここでいろんなお話が聞けて面白かったのですが、特にCDのドイツ盤と日本盤の違い、全集の盤はオリジナルとくらべるとガッカリなどはなぜそうなるのかというのは非常に興味深かったです。私にはまだよく理解はできないのですが…(笑)
アルコールが入った後はもうわけがわからなくなって、この後、夕食もはさんで音楽会は果てしなく続きました。(笑)
カラヤンのウィーン・フィル ニューイヤーコンサートからキャスリン・バトル独唱の春の歌、トスカニーニ、フィルハーモニアのブラームス。
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エバ・キャシディのライブでのAutumn leaves。
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フランク永井やちあきなおみまで。
GRFさんがベンチマークとして使われているハイティンク・コンセルトヘボウのショスタコーヴィチ第15番を聴かせていただいた時にGRFさんが先日ウチにお越しになった時に言われていた意味がやっと理解できたような気がしました。
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GRFさんと拙宅では違ったアプローチだけど目指していることは同じと言われていたのです。確かにここで聴かせていただいた音、雰囲気感とウチのマルチch再生には共通のものが感じられたのです。あ~、そういうことだったのかと。
でも、マルチchをやっている身としては2本のスピーカーでこんな音を出されてしまうと…う~ん、ガッカリというかなんというか…(笑)
マルチchでやっと得られる雰囲気感以上のものを普通のCDで出されているわけで…。
私がチェック用に使っているキム・チョン・ファ、ツィマーマンのリヒャルトシュトラウスのヴァイオリンとピアノのためのソナタも聴いたのですが、やはり柔らかい音にもかかわらず細部までよく聞き取れる解像度に感心させられます。
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ヴァイオリンはきつくなることなく心地よいし、ピアノはスタインウェイらしい輝きと華やかさがある。
無理やりアラを探すと生の音はもう少しきつい音だったかもしれないということくらい。これは生の音を知る由もないので、真偽のほどは何とも言えないし、心地よすぎると文句をつけるのも変なので意味はないのですが…。(^^;)
気がつくと既に時計は9時を回っていて…ピリスのショパン、ノクターンを聴いた後、さらに遺作まで聴きたいという思いをやっとのことで断ち切って、GRF邸を後にしました。
結局お聴きしたいと思っていたタンノイGRFや和室のユニコーンや「悪魔のソフト」(ヒジヤンさん命名)すら聴くことができませんでした。
再びGRF邸を訪れるための理由ができたと思うことにしましょう。(笑)
こんな音は拙宅ではとてもまねできませんから、次回はもう分析的に聴くことはやめてせっかくの機会を好きな音楽をじっくりと楽しむことに使いたいと思っています。
どうか近いうちにまたその機会が得られますように…
GRFさん、すっかりお世話になりました。ありがとうございました。
BOさん、ご一緒できて楽しかったです。
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