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GRF邸訪問記 – 前編 不思議な音響空間

日記・雑記
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8月15日、GRFさんのお宅にうかがう機会を得ましたので記録しておこうと思います。

今回ご一緒したのは先日GRFさんとうかがったBOさん。
BOさんはGRFさんへの訪問が今回で4回目だとのことですが、私は初めて。

なかなかうかがう機会に恵まれなかったので、わくわくしながらの訪問です。
最寄駅の近くのお蕎麦屋さんで、お昼をいただいた後でGRF邸へ。
実はお蕎麦屋さんでおいしいざるそばをいただく前に卵焼きや鴨肉などを肴に冷の吟醸酒まで…
BOさんと「これはヤバイ」と言いつつ、あまりのおいしさについすすめられるままに味わってしまいました。
アルコールが入ってしまって、この後ちゃんとした音の判断ができるのだろうか…ちょっと心配です。

GRFさんのおリスニングルームはすでにいろんなかたが紹介されていると思うのですが、私の備忘録も兼ねてお部屋の概要を書き留めておくことにします。
広さは24畳。天井高は3m位でしょうか。
スゴイのは、その天井のほぼ全面が開口部になっていて建物の躯体の上端まで吸音材で埋められていること。

床は構造上の床の上にコンクリートを施し、計50㎜ほどの板材を積層してつくられているとか…
表面はカリンの集成材(無垢材)で足を載せた感覚は強固そのもの。

壁には吸音処理はなく、天井のみで吸音しているようです。
壁はMDFに塗装を施したもので、その壁面を支える桟は定間隔ではなく1/f揺らぎを模したランダムの間隔にしているとのこと。
その指示には施工した大工さんが困惑したとのことですが…(笑)
壁は音響的には床には接しないような造りになっているとのこと。
ムチャクチャ凝った造りです。

吸音部の面積比から考えると吸音率は20%強くらいでしょうか?
全体的にはデッドと言えるのかもしれませんが、正面の窓にかかったひとつのカーテン以外には高音域のみ吸音するような材料がないので、低音から高音までバランスよく吸音されているようで、響きにはまったく違和感がありません。
会話の聴こえ方から判断すると響きの質はやや硬質のような気がします。

オーディオ機器は…
送り出しはEMMのトランスポートとDAC。

[:image2:]

CDはDSD変換した後、アナログ化されるとのこと。
プリアンプは真空管式のモノラル構成のものをひとつの筐体に収めたもの。
電源部は別筐体になっていて、やはり左右別々にDC供給している。

パワーアンプはモノラル構成の3極管のプッシュプル。

[:image3:]

プッシュプルがひとつの管の中に収められており、真空管は全くわかってない私はシングルアンプと勘違いしてしまったのですが…。
出力トランスはタムラの特注品でこれを作ってもらうのにロットで発注しなければならなかったとのこと。真空管オンチの私にはアンプについてこれ以上コメントすることは不可能です。

今日の主役はやっぱりスピーカー。
Omni-Directional(無指向性)のGerman PhysicsのTroubadour 80とBi-Directional(双指向性)のPSD社の特注品と思われる20㎝ウーファを背中合わせに配置したシステムの組み合わせ。

[:image1:]

300Hz、12dB/octのネットワークでクロスされている。このTroubadourはチタンの0.025㎜厚のメンブレムを持つもの。
ウーファシステムはキャビネットに独特の面取りが施され美しいバーズアイメープルの突板で仕上げられている。

最初に聴かせていただいたのはクレーメルとアルゲリッチのプロコフィエフのヴァイオリンソナタ。

[:image4:]

演奏会場にいる感じ。ピアノとヴァイオリンの位置関係が立体的に感じられる。柔らかい耳あたりの良い音なのにピアノはスタインウェイらしい華やかさが感じられて心地よい。

ダニエル・ハーディング、ウィーンフィルのマーラー10番は開放的な響き。

[:image5:]

ビックリしたのはグランカッサ。
グランカッサの奥行き感、定位の安定感、質感、まさにコンサートホールで聴いているような…。こんな再生音は今まで聞いたことがない。

GRFさんに促されて立ち上がってスピーカーの周囲を回りながら聴いてみると…スピーカーの裏側からはサントリーホールのP席で聴くように下の方にオーケストラが展開する。
横に回るとミューザ川崎の知る人ぞ知る舞台横の特等席みたいな音が…
昔のスターウォーズ第一作目でR2D2がレイア姫の3Dホログラフィック映像を空間に投影して姫のメッセージを伝える場面があったけれど、あれの音響版みたい。

[:image6:]

部屋の中にオーケストラの音響が立体的に構築されていて、その周りを移動して聴くとコンサートホール各席での音が聴けてしまう。
ホログラフィックな映像のレイヤ姫と違うのはそのスケール感で、小さなレイヤ姫と違ってこちらは目の前に壮大なオーケストラが出現しているわけですから…。
何とも不思議な音響空間。

GRFさんによるといくら無指向性のスピーカーを使ってもスピーカーの位置調整などがきちんとされないとこのホログラフィック感は得られないのだそうです。
先ほど触れたグランカッサは部屋の音響、特に低域の吸音が適切に設定されないとあのような気持ちいい実在感は得られないのではないかと思います。
通常のスピーカーよりも部屋の響きの影響を大きく受けるはずなので、この部屋の響きのホログラフィック感への貢献度はかなり高いのではないでしょうか?

もうこの後はGRFさんが繰り出す名演盤をひたすら聴きまくる感じになりました。

長くなりましたので、この続きは次回に…

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