デジタル再生の宿命であるレイテンシー(遅延:アクティブな処理の待ち時間)を低く、かつ安定させるとアナログ再生の鮮度に近づけることができると思います。専用室でのDirettaとAlbum Playerの最低レイテンシー設定について説明します。
パウラ・モレレンバウムのソロ2作目のアルバムです。トム・ジョビンのコーラスグループやジョビンのオマージュアルバム、坂本龍一の「MORELEMBAUM2/SAKAMOTO」でボーカルを担当した美声の持ち主。
Album Player のフル画面、マウスのスクロールボタンでフォルダ―にある画像を切り替えて表示できます。LPサイズに拡大すると楽しいです。
レイテンシーはあらゆるデータフローが要因となり得ますが、ネットワーク遅延 (データのパケットが送信元から送信先まで移動するのにかかる時間) とメディアコーデック遅延 (送信元のデータがエンコードまたはデコードされ、結果データが消費者に届くまでにかかる時間) が最も一般的な要因として説明されます。
Diretta_Syncとイーサネット設定はバッファとレイテンシーをできるだけ下げます。
音源ディスクの転送速度も比較的安定しています。外部サーバーでもこれより安定しているケースは稀だと思います。
Album Playerの設定は最低レイテンシーになっています。プロセス優先度:リアルタイム、サービスモード
メディアコーデック遅延対策として、MacのXLDで「一つのファイル(+cue)として保存」したタグ付きのWAVを音源とします、タグ無しWAVが最軽量ですが使い勝手が悪いので。FLACはALACやWavpackよりは軽いのですが、結構なデコード遅延(つまりCPU負荷)が発生します。
Playback mode >Direct Input では音源WAVから生のPCMを取り出し、ASIOバッファに直接送ります。Standardではタグ抜きとギャップレス変換のため、いったんAlbum Playerのバッファに貯めます。このプロセスカットの課題はギャップレス再生とトラック表示で、XLD以外で「cue付きのひとつのWAVファイル」を生成できるソフトを知りません。Full Memoryは私には鮮度が落ちるように聞こえるので好みません。
Only WAV Player mode ではWAVデコード機能だけになります。FLACその他のデコード機能はロードされないのでメモリ消費も下がります。システムタイマーは0.5ms=2000Hzと最速設定。
ネットワークの安定度はDiretta ASIOが抜群で foobar2000 UPnP が次点です。RAAT/NAA/DACLinkどれも安定度では・・・音質は好みがあると思います。音楽再生中にタスクマネージャとリソースモニターのイーサネットを確認してみてください。
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MacWinFanさん、こんばんは。
記事を読んで私も設定をいじってみました。
SFPカードのトランスミットバッファーをデフォルトの512から最小値の80にしてみました。
が、
設定を確定した後に閉じてもう一回開くと512に戻っているんですよね。。。
よくわからないので諦めました。
CENYAさん、デバイスマネージャーからプロパティでもそうなりますか。
応接室のPCネットワークでは自動にしていますが、最大音量90dBAでも違和感ありません。直結でない場合、手動では不具合が出やすくなると思います。
レイテンシーは安定することも重要で、ジッタバッファ遅延「処理の不安定性(ジッター)を緩衝するためのバッファに由来するレイテンシー」が高く乱れると、音質を直撃します。
>デバイスマネージャーからプロパティでもそうなりますか。
はい、そうなんです。
採れたて新鮮みたいな設定にしたかったのですが。。。
可能だったらウチに来て色々やってみてくださらないですか?
と、甘えてみる。
SFPカードの最新ドライバをメーカーから直接ダウンロードして更新してみてください。最新ドライバは日本語表示になっているはずです。