専用室のジャズ・ロック向け最新設定、電圧と音質について、プリエンファシスCDのデコードについてレポートします。クラシック向けとHostPCは共用ですが、専用LANボードから光変換アダプタ経由でTargetPCに直結、USB DACからアンプに出力しています。
夏の終わりに似合う レイラ・ピニェイロ の「イパネマの出来事 Leila Pinheiro – Coisas Do Brasil」1993年ブラジルでのアナログ録音。レイラ・ピニェイロは渡辺貞夫が絶賛し自身のアルバムで共演しています。Album Playerでフル画面表示したジャケ背表紙はコパカバーナ海岸の夕景。
Diretta ASIOは Sync 3000Hz・16FS・30msec・Target AlsaLatency 2 と高速にすることで、切れのよいくっきりした音にしています。Album Playerも同じく REALTIME・0.5ms と高速設定。Hotkeysで任意のキーをアサインしておき、ワイヤレスキーボードで操作します。
専用LANボードも伝送・受信バッファどちらも 2 と高速設定ですが、通信速度は 10Mbps フルデュプレックス と逆に低速にしています。通信速度が上がるほどノイズとジッターが増えるためだと思いますが、1Gbpsと比べて落ち着いたアナログレコードの音になります。
特注リニア電源にしてから電源ノイズに敏感になりました。
分電盤から分けた専用電源ラインにはアンプだけつないでます。部屋のラインは5分岐され、照明1・2、コンセント1・2・3となっています。各コンセントは2口タイプでノイズループを軽減するため、コンセント1にUSB DAC用電源、2にTargetPC用電源、3に光変換アダプタ用電源をつないでます。電圧はTargetPCを4%、光変換アダプタを3%昇圧しパフォーマンス向上させています。電圧低下(4.75Vでアラート)もなくなり、TargetPCは空冷ファンで45℃安定動作していることもあり、クラシック向けI2S-LVDSと互角の音質となっています。
レイラ・ピニェイロの旧作にはプリエンファシスCDがあります。
デコードはHDCD同様dBpowerampのDSPでも行えますが、HDCDは24bitなのになぜか16bitで出力され、TuneBrowserの24bitと比べると明らかに劣るのです。自動認識しない隠れプリエンファシスの場合はタグを追加する必要があったり、そもそもCD情報を取得できなかったり不便ではありますが、デコードで音質低下しては本末転倒ですので仕方ありません。FLAC24bit44.1kHzでリッピング後XLDでCD情報を取得、タグ付「一つのWAVファイル」に変換してから再生します。
1989年ブラジルでのアナログ録音で、隠れプリエンファシスにてデジタルマスター化されています。デコードしないと高音がシャリシャリして聞くに堪えない。1986年の「まなざし Leila Pinheiro – Olho Nu」もプリエンファシスですが、こちらはTuneBrowserが自動認識します。
プリエンファシスについては以下の解説を参照してください。
回路エンジニアの備忘録 プリエンファシスとディエンファシス
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