ディジタル全盛の今は単体プリアンプの存在意義って結構曖昧になっている。
だが私にとってプリアンプは必須。 音の要といえる。
私は1990年から2017年まで、28年近くMark Levinson(マークレビンソン)のプリアンプNo.28を使用してきた。
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No.28を引退させた理由は経年劣化。 主に電解コンデンサの劣化だろうがノイズが大きくなり、不安定になってきた。
オーバーホールしてくれる会社はあるが価格が高い。
プリアンプNo.28をはずして当時使っていたDACをパワーアンプに直結させた音は新鮮だった。
と同時にいかにプリアンプが全体の音を支配してきたのかを思い知らされた。 あの上品な音はNo.28の音だったのかといまさら気づいた。
だがDACとパワーアンプ直結の音は鮮烈ではあるが、ちょっときつさが過ぎる。
それにアナログレコード再生に支障をきたす。
それで導入したのがPS AudioのBHK Signatureプリアンプ。
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入力段に12AU7の真空管(バランス)、出力段にMOSFETを使ったハイブリッド設計。
これはPS AudioのCEO Paul McGowanの真空管が最も効果的なのは入力段で出力段には使わないという信条による。
BHKは設計者Bascom H. Kingのイニシャル。 彼はさまざまな会社の真空管アンプを設計してきた。
良質のプリアンプによって全体の音をまとめ上げることが出来る。
理屈で考えれば間を通る素子が少ないほど音の劣化は少なくなるが、現実はそんなに単純ではない。
BHK Signature プリアンプの導入は予想通り大正解だった。 PS Audio DirectStream DACの優れた特徴をそのまま生かしつつ、より音楽的再生をしてくれる。
やはり上質のプリアンプは必要だと再確認できた。
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