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Kisekiカートリッジ

日記・雑記
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Kiseki(奇跡)というブランドのカートリッジ、昔から雑誌などで目にしてきた。
[:image1:]

最近でもアメリカのいくつかのオンラインショップで販売されている。
日本では売っていないみたいだけど。

今は2機種だけ販売しているけど、欧米の雑誌などでの評判、評価は非常に高い。 雑誌に限らずVPI(アメリカのターンテーブルメーカー)の創業者もお気に入りだという。
[:image2:]

そんなに良いのならとちょっと手を出してみたくもなるのだが、誰がどこで作っているのかがはっきりしないのはどうも気になる。 値段も安くない。

見た目は光悦カートリッジに似ている。
[:image4:]
ブランド名も「奇跡」と漢字二文字で対抗心丸出し。
だけどその出自は当のWebsiteを見てもなんか曖昧にしか書いていない。 謎めいている。 いやわざとそこら辺をぼかしてわからなくしている。

https://www.kiseki-usa.com/
http://kiseki-eu.com/

アメリカWebsiteには非常に思わせぶりなことが書かれている。
どうも伝説のGoro Fokadu という日本人がKisekiカートリッジを作ったような、わざわざ実在の光悦の菅野義信氏(WebsiteにはYoshiakiと書いてある)やAudio Noteの近藤氏の名前を出してGoro Fokaduという人物が彼らと並ぶかのように書いてある。 実に怪しい。

しかし日本の人ならFokaduなどという名前の日本名はあり得ないのはすぐにわかる。 この読みに相当する漢字なんて思いつかない。

で、ちょっと調べてみたのだが、面白い情報を見つけた。
曰く、
Goro Fokaduというのは空想の人物で実在しない。
Kisekiカートリッジはオランダのオーディオ事業の起業家(たぶんHerman van den Dungen)が作った。
彼は昔光悦カートリッジの輸入販売をしていたが独占販売の権利を奪われたことに腹を立て復讐を誓った。
それが奇跡という謎めいた日本名の新しいカートリッジブランドを作って光悦と似たカートリッジを作って売って光悦のシェアを奪おうというものだった。
話によると本体は日本のダイナベクターが作っていて、ボディは台湾かどこかのアジアで安く作ってそれを組み合わせて完成させている。
とかなんとか。

Fokaduというあり得ない名前、ブランド、カートリッジの出自をあえて隠している宣伝方法などから推察するに、真偽のほどは定かじゃないけど、この話はありそうだなと思う。

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