ところで、組み立てる前に、「ひとつ決めてくれ」と言われました。
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写真の部品は銅製のスリーブですが、これを支柱パイプの結合部分に入れるかどうか、ということです。
このスリーブを支柱パイプの結合部分に入れることで、支柱パイプは全て銅のクッションを挟んで結合されることになり、また棚板はこのスリーブでサポートされ支柱から浮いたような状態になります。
[:image2:]
スリーブを入れた部分です。分かりにくいですが、支柱が棚板と接触していません。
この銅スリーブは、クワドラスパイアの標準仕様では使うのですが、世界10数カ国に輸出している中で、日本だけはこれを使用せず、棚板を支柱でリジッドに固定することにしているらしいのです。スリーブの有無では、特に低域の特性が変化し、有りではより響いてミュージカルに感じるものの、無しの方が解像度が上がり、機器や設定の変化を敏感に聞き分けられるとのこと。日本の輸入代理店のフューレンコーディネートとの議論の上で、日本では無しとすることに決めたそうです。
英国でメジャーなNAIM等のメーカーはスリーブ有りが良いという意見ですが、同じ英国でも、Linnはスリーブ無しの音が好みらしく、Linnからはスリーブを使わないようにと指示されたとのことです(まあLinnはスコットランドで、イングランドからすればほとんど別の国ですが)。
一旦組み立ててしまうと取り外すのは面倒で悩ましいのですが、私は、クワドラスパイアのお勧めの音が聞きたかったので、トップの段以外はスリーブを嵌めてもらうことにしました。スリーブ無しの音を聴くには、トップに移動することにします。
ちなみに日本は彼らにとって最大の輸出先で、日本人の好みの音をもっと理解したくて、私が日本人だと分かったので自ら設置に来ることにしたそうです。
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とりあえず、機器を設置しました。
久しぶりにゆっくりと聴くことにします。
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