イギリスでは外出禁止(Stay at Homeと言います)政策が3週間延長になり、都市のロックダウン状態も4週目に入りました。生活に必須と認められた店やサービス以外は全てシャットダウンです。この間、友人にも会社の同僚にも会ってません。直接会うのは家族だけ。
書斎にPCスクリーンを増設して在宅勤務(WFH:Work from Homeと言います)の環境を整備しましたが、さすがに4週目に入ると慣れてきたようなダレてきたような。
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仕事は、1日3回程度ビデオ会議でオフィスに行かなくても特に困ることはありません。最新のビデオ会議アプリはビックリするほど進化しています。
ただ全てがPC画面越しというのは結構疲れます。普段は、作業はPCでも会議があったり外出や出張があったりして、PCを見入る時間は就業時間の半分程度かなと思いますが、今は全てが画面越しです。
1日1回許された健康保持のための外出がこんなに嬉しいとは、4週間前は想像もしていませんでした。
オーディオの方は、MFさんからちょくちょく情報を頂いたりして、いくつかやりたいことがあるのですが、どうも新しいことに着手する意欲が出て来ません。今回のお題は、CENYAさんの非常に前向きな日記の後で書くのは気が引ける地味なお話です。
イギリスでは Spring Cleaningという習慣があり、春に大掃除をするのが定番です。絶好の晴天にもかかわらず遠出も出来ないので、この週末二日がかりで普段使用頻度の低いアナログ機器の風通しをしました。
アナログ・プレーヤーは3台あります。
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まずメイン・プレーヤーAirforce Oneのセカンド・アーム3012R。カートリッジは光悦Onyx Platinum。 光悦Rosewoodをずっとメインで使った後ステップアップして購入。解像度も高いが何よりも実在感が素晴らしい。もっと頻繁に聴かねば勿体ない。
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EMT930ST用のDL103。EMT930STを中古で購入した時(32年前!)TSD15を買う資金が無くてEMT用のシェルに無理やりDL103を付けて聴いていました。今のDL103は2代目です。久しぶりにTSD15から替えた直後は左CHから音が出ず焦りましたが、シェルとアームの接点のクリーニングとアーム側端子のスプリングを数度プッシュして復活。EMTのイコライザーを通してもDL103の音がします。TSD15よりワイドレンジで軽量級、というかTSD15が重厚な音。
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Nottingham HyperSpace。メイン・アームはFR64S、セカンド・アームはViv LaboratoryのRigid Float 9インチ。私のモデルは2011年に最初の小改良が施されたマグネシウム・パイプの個体。このアームは針圧だけ合わせればとりあえず聴けるので、カートリッジの風通しには最適です。光悦Rosewood、オルトフォンSPU-A、オーディオテクニカAT50 ANV...
続いてオープン・リール・デッキ。
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メインのStuder A810以外は普段あまり聴かないので、この機会に1日中3台のマシンを順番に流し続けました。3台を比較するとA810がニュートラル、710FがTim de Paraviciniのチューニングが効いて聴いていて楽しい音。ああテープはやはり素晴らしい。
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ついでにStuder A730。CDは普段ほとんど聴かないのでこちらも風通し。デジタルだけどアナログに近い懐かしい音です。
最後に一言申し上げます。ソーシャル・ディスタンスという言葉を毎日耳にするので、我慢しきれず書きます。
英国ではSocial Distancingという表現がほとんどでSocial Distanceとはまず言いません。Social Distanceもヘッドライン等で時々目にするので間違いでは無いようですが、こちらは基本的に社会学で用いられる用語で、グループ間の社会的な距離を表現する概念です。
呼び方など大した問題ではないかもしれませんが、新しい用語をましてわざわざ英語で導入するわけですから、より正しく普及させて欲しいです。
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