6月半ばにまたロンドンに戻りました。
日本入国の際の強制隔離は色々な意味で相当キツいものでした。英国からの入国後は、政府指定ホテルでの強制隔離(私が入国した当時は3日間、現在は6日間)の後、自宅での自主隔離と合わせて14日間の隔離が必要です。
その間、きちんと隔離していることを確認するための様々なやり取りがあるのですが、日本(政府)の対応には、「外国人に来てほしい。その為に万全を期す」というのではなく、「外国人は来て欲しくない」という意図が随所に見られました。水際対策を強化するという方針に則してのことというのは理解しますが、当事者としては強制隔離があるうちは日本には行きたくありません。残念です。
帰宅後は日本から持ち帰った幾つもの「おみやげ」に取り組んでおります。
滞在期間が短かったもののいつも以上に取り組み甲斐のあるものが多く、当分楽しめそうです。そのうちの一つが「光カートリッジ」。
2月にGRFさんとH氏別邸で、光カートリッジ第3世代のGrand Masterを聴きました。その後、GRFさんが光カートリッジの本格導入に至った経緯は、彼の日記に詳しく記されています。私は、これまで各所で光カートリッジの第1世代、第2世代を聴いており、「確かにハイ・フィデリティだが何となく味わいに欠け導入するほどのことはない」と自分なりに結論付けていました。しかしながら第3世代はこれまでとは異なり大きく心を揺さ振られました。
ロンドンに戻る少し前に、GRFさんから「DS003のファーストロットが届いた」という知らせが入り、居ても立っても居られず、再訪して聴かせて頂きました。
最高価格のGrand Masterと最低価格のDS003との比較でしたが、DS003の健闘ぶりに感心しすっかり気にいってしまいました。
そのDS003を彼の友人がカスタマイズしたDS-E1イコライザーとともに、「おみやげ」として譲って頂きました。おそらく欧州初上陸です。
拙宅にはB&W800D3のある小さめの専用室とGerman Physiksのある大きめのピアノ室にアナログ・プレーヤーをセットしています。専用室のAirforce Oneがメインのプレーヤーですが、光カートリッジは是非German Physiksのシステムで聴いてみたくピアノ室のNottingham Hyperspaceに載せることにしました。
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NottinghamにはFR-64SとViv LaboratoryのRigidFloatの2本のアームを付けています。
今回、RigidFloatを取り外しAirforce OneからSME Series Vを移すことにしました。Series Vはメインの位置に座りますから、FR-64Sをサブに移ってもらいます。
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Series VとFR-64Sの載ったNottinghamはなかなかの眺めです。
早速幾つか聴いてみます。
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一聴して、スクラッチノイズが少ないことが分かります。
GRF邸で聴いた通り、アルミカンチレバーとラインコンタクト針のDS003は拙宅でも比較的柔らかい表情です。Grand Master + EMMイコライザーより纏めやすい音だと思います。いずれにせよ価格を考えると信じられないパフォーマンスです。
じっくりと取り組みたいところですが、SME Series Vを取り外したAirforce Oneにもそれなりのアームを載せてあげる必要があります。
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それについては次回の日記で記します。
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