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Pink Floyd – The Dark Side of the Moon 聴き比べ

日記・雑記
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先日、ベルイマンさんが紹介されていた The Dark Side of the MoonのAnalogue ProductionsによるSACDを私も入手しました。

この邦題が「狂気」という1973年に出たアルバムを最初に手にしたのは、中学生だった1977年のことです。それ以来40年以上も愛聴していて手許には幾つかのバージョンがあります。プログレッシブ・ロックはその頃から好きですが、普段オーディオ装置の試聴ではクラシックやジャズのアコースティックな音源を用いるので、ロックやポップスをオーディオ的に真剣に聴くことはあまりありません。とは言え、Alan Parsonsによる好録音を高音質で定評のあるAnalogue Productionsが制作したSACDをボーっと聞き流すわけにはいきません。

せっかくなので、手持ちの音源と聴き比べることにしました。

この盤は5.1chのマルチチャンネルも収録されたマルチ・レイヤー盤ですが拙宅では5.1chを本格的に楽しむ環境が無いので、以下の感想はSACDステレオ層を聴いたものです。

今回、比較したのは以下の4音源です。

①アナログ盤 EMS-80324 (Japan) 1974年

②SACD/CD マルチレイヤー盤 TOGP-15001 (Japan) 2003年

③SACD/CD マルチレイヤー盤PFR24/19075810332 (US) 2021年

④2track/15inch テープ – 2016年に友人から頂戴したもの

このアルバムの音楽的な解説は各所で為されているので省略しますが、アルバム全体が壮大な1つの曲として構成されています。1973年のリリースの2年以上前に基本コンセプトは概ね出来上がっており、ライブ活動を通して完成度を上げていったそうです。

音楽的にもオーディオ的にも聴きどころが多いアルバムですが、前半の「Time」と、後半の「Brain Damage」を重点的に聴きました。

Timeでは、まず冒頭のさまざまな時計の音が入り乱れる箇所で、上下・左右・前後の広がりと音の厚みを、続いて中盤からのギルモアのぶ厚いギター・ソロ聴きます。Brain Damageでは、やはり冒頭、ギターのリフと鼓動のようなドラムの中にボーカルが入ってくる辺りの各パートの分離と混ざり合い具合を聴きます。

皆さんならどこを選ばれるのでしょうか? アコースティック楽器と異なり「生の音」の基準が無く、おまけにライブコンサートも聴いたことが無いので、比較はもっぱら個人的な嗜好です。

比較試聴の内容と結果は次の日記で記します。

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