さて、前回の日記で、お二人の「先達」のアンプのセッティングの知恵を拝借し、
その効果についてレポートさせていただいたのですが、
その際、サブシステムのほうにも、そのセッティングを施した旨、すこしふれました。
すなわち
①ELEKIT TU-H80(真空管ハイブリッドアンプ)の足として
低反発ゴムを使った吸盤状のTHI-425(前後に2個)を使った。
②Char rock 24C(真空管HPA)の電圧増幅の真空管5840(2本)と
ELEKIT TU-H80の入力管12AX7(1本)の各々に、
KRYNAチューブラジエーターのTR-Sをサイズに合うよう切り分け、装着した。
実はこちらのほうも変化が大きく、
やはりレポートしておきたいと思ったのです。
ちなみに再生システムは、以下の5通り(やりすぎですが。。。)です。
A: PC(おもにfoobarでFLAC再生) → CHORD QuteHD(DAコンバーター ) → Char rock 24C(プリアンプ的に使用) → ELEKIT TU-H80 → CAMBRIDGE AUDIO S30(スピーカー)
B: IRIVER AK100→光ケーブル→ xDuoo XD-01(DAC兼HPA)→ピンケーブル→
Char rock 24C(プリアンプ的に使用) → ELEKIT TU-H80 → CAMBRIDGE AUDIO S30
C: PC → CHORD QuteHD → Char rock 24C → PS AUDIO GCHA(ヘッドホンアンプ) → ヘッドホン
D: IRIVER AK100→光ケーブル→DAC兼ヘッドホンアンプ xDuoo XD-01→ピンケーブル→ Char rock 24C → PS AUDIO GCHA → ヘッドホン
番外: PC → CHORD QuteHD → Char rock 24C → FOSTEX AP05(プリメインアンプ)→ FOSTEX FE103En-Sを使ったミニバックロードホン
このシステムの肝は、Char rock 24Cをプリアンプ的に使用した点ですが
これは窮余の策として生まれたものです。
ELEKIT TU-H80はゲインアップに特別な工夫がされているらしく
出力の低いDAPからでも十分なゲインが得られるのですが
逆にそれがあだとなって、ふつうの外付けDAコンバーターからだと
ゲインが高すぎてしまうようなのです。
それでChar rock 24Cをプリアンプ的に使用してゲインをコントロールさせてみたら、うまく鳴るようになったというわけです。
AK100を使ったBやDの場合、Char rock 24Cを省いてもよいのですが
いれておいたほうが音質の向上があったので、いれてあります。
まずAです。
このシステムは、いかにS30というSPをうまく鳴らすかが課題です。
以前、マランツのエントリークラスのアンプで鳴らした際は
高音がキンキンしてしまい、低音もうまくコントロールできず
おまけに中音域は引っ込んでしまい(いわゆる典型的なドンシャリ)
散々だったのですが、このシステムになってからは
MFのA1的に、寝っころがって、まどろみながら聞く(実際にそうしています。。。)のには、なかなかの音になっていました。
今回の一連のセッティングで、
ちょっと居ずまいを正しても聞けるシステムに変身しました。
ハーベスのシステムと同様に、全帯域が蒸留されたかのような効果があり
結果的に高音の伸びが特に向上したように思います。
でも不思議に高音がキンキンしないのですね~、これが。
仕事場で使用しているCAMBRIDGE AUDIO Azur 650A(プリメインアンプ)
CAMBRIDGE AUDIO DACMAGIC(DAコンバーター )で鳴らすS30のシステムよりも場合によっては、よく唄うシステムになっているかも。。。とさえ思います。
つづいてB。
DAPからの出力なので、Aにくらべるとやや音はこじんまりとおとなしめ。
蒸留がよい方向にむかうかどうか懸念がありましたが
音がやせる感じはあまり受けませんでしたし、
真空管の味はそれなりに効いていると思いましたです。
低音ややすっきりでスピードのある音がお好きな人にはいいかも。。。
CとDはヘッドホン環境ですが
友人に先日AKGのK701を譲ってもらいまして
ちょっと私の耳には、低音がやや軽くて、
高音が刺さる感じがあるのですが、解像感はさすがに高い。
で、何がいいたいかといいますと、このシステム自体が、
ふだん使っているSENNHEISER HD598や MOMENTUMのやさしめの音から
K701方向(解像感・SN向上)にシフトしている気がします。
ですから、鳴らしにくいK701も
よく鳴るように変わってきているんじゃないかと思います。
また音場の広さは、PS AUDIO GCHAのおかげもあるのか、K701で聞くと
かなり広く感じます。
最後に、何となく番外にしたバックロードホンのシステムです。
このSPは、いわゆるバッキータイプのモデルでして
ボックスは某筋から入手し、下手の横好きで塗装を自分でしました。
ホーン部の曲げの細工がすばらしいものです。
S30(下)とバックロードホン(上)
やや癖のあるSPだとは思うのですが、
大きな音量で、古いホーンのジャズを聞くとなかなか楽しく
ほぼジャズ専用にしています。
ちなみに、S30より音量はでます。
我が家のシステムのなかでは、前へ出てくる出音のタイプですし
愛着のあるSPです。
さてこちらのシステムの変化はというと
一言で言うと、すこし切れが増した感じがします。
音の立ち上がりがより良くなった感じ。
やはり蒸留の効き目でしょうか?
以上、サブシステムの真空管アンプのセッティング結果レポートでした。
余談ですが、
iKeda Product制作のTU-H80用フロントパネル(ttp://www.ikedaproduct.jp/item/IKE007-1/)を
注文しちゃいました。。。
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