今日はすこしオーディオのお話から。
しばらく前にオーディオラックを新調しました。
ADKのSolid Series・3段仕様のSD-3066ROAです。
新古のものがラッキーにも入手できたためです。
いざ設置してみると、見た目、8畳の自室にはややごつい感じ。。。
でも思い直して、我が家の武骨な機器たちには、逆に相応しいかな~と
なんだかよくわからない合理化をしています。。。
以前は同じADKのStack Seriesを2段重ねで使っていたのですが
左右横側がオープンでないために、
音(響き)の広がりを阻害しているような気がしていました。
我が家のように本来は避けるべきSP間に機器を置くような場合
できるだけ音の通りを良くしたほうがいいんじゃないか
ということですね。
音の変化は、思っていたより大きかったです。
響きは確実に良くなりました。
真ん中から左右、そしてそれにつながるように
後方への響きが気持ちよく広がるようになりました。
やはり音の展開を阻害しないような機器の配置は必要なのですね。。。汗
そんな新ラックで聞く音楽は。。。
空間の広がりが気持ちよいということで
こんな2作を選んでみました。
まずはカメラータRCOのゴルトベルク変奏曲(2017)[sacd]です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B077SDGMW9
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のメンバーからなる弦楽三重奏団が
シトコヴェツキーによる弦楽三重奏編曲版を演奏しています。
この弦楽三重奏版をいろいろ聞いてみましたが
テンポを技巧的に細かく揺らして弾みを作り出す感じがもっとも少なく、
そのせいか、音が素直に伸びていく感じがあります。
次は、リリースされたばかりの
エドガー・モローの3作目となるアルバム
『チェロ・ソナタ集~フランク, ストロール, プーランク, ラ・トンベル』
http://www.e-onkyo.com/music/album/wnr190295740597/
https://www.youtube.com/watch?v=viQEPD-OuXY
こちらも素直な演奏と響きに好感がもてた1枚です。
エドガー・モローは、
少し前にNHKBSの「クラシック倶楽部」でも演奏を見ましたが、
父親が投資目的で所持していたチェロを自ら買い取って
演奏しているというエピソードが物語る育ちの良さが感じられます。
地味に個性を発揮する演奏で、オーソドックスといえばその通り。
でもあまり幽玄になりすぎず、
適度にロマンティック、適度にブライトなところ
聞き続けていくと、この人ならではの歌心のようなものが感じられる
のですね。
ルノー・カプソン、ベルトラン・シャマユらとの
「ドビュッシー:トリオ、ソナタ集」あたりから
母国の音楽にも本格的に取り組んでいて
その好調さを、さらにおしすすめているというのが
今作でしょうか。
自然な音場。。。
私も気なしによく使っています。
再生される音楽が心にスーッと浸透してくれる時
そういう表現をついつい使ってしまうのですが
こうしてちょっと空間の広がりを変えるだけで
ずいぶんと印象がかわってしまうことを考えると
また「より自然な音場」を求めて
あれこれの工夫をしていくのだろうな~と
この先の道のりを夢想してしまった
新ラックの導入体験記でした。
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