お暑うございます。
この気温、経験したことがないって、ニュースで報じられても、
いまひとつピンとこないな~
どこかでこの暑さは終わるはずだし、
あと数か月もすれば、寒くなりましたね~なんて言っているに
決まっているからかな~
などと、暑さでぼんやりとした意識のなかでの
妄言じみたつぶやきから書き始めてみましたが
でも、この暑さが終わらなかったら怖いな~と思う今日このごろ
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
CHORD Qutestを導入して1ヵ月ほど経ちました。
酷使してきたMojoの調子が悪くなり、
新DACをいろいろ探すのが億劫なことも手伝って、
思い切ってQutestを入手することにしました。。。
前評判も悪くなかったので、
それほど冒険っていう感じではなかったです。
ノイズのレベルが一段と下がり、
高域の見通しがいっそう良くなりました。
でもCHORDのDACに一貫して感じる
やわらかめな中低音に支えられた出音全体の印象は
かっちりとした感じが皆無で
とはいえ確実にMojoの音からはステップアップしたと思えるので
導入は成功だったと思います。
QuteHD、Mojo、Qutestと
三代にわたって使ってきた感想として、いちばんに言えることは
セッティングに気をつかわなくても、いい音がするってことでしょうか。
電源は唯一変えてみてもいいかな~と思える点で
Qutestは5Vのアナログ電源で駆動させてますが
QuteHDのときと同様、若干低音の質が良くなる印象です。
あとはポン置きでだいじょうぶって感じで、
箱の造りがいいんじゃないかな~というのが
私の当てずっぽうな見立てです。。。
というわけで、続いては
表題のCHORD Qutestで聞く「南」の音であります。
3枚をご紹介します。
まず1枚目は
おなじみステファノ・ボラーニの新作
『Que Bom(キ・ボン)』です。
「Stefano Bollani w/ Caetano Veloso (QUE BOM album)」
https://www.youtube.com/watch?v=iNo3ALbyPl0
以前に『Carioca』というアルバムをご紹介しましたが
それ以来10年ぶりとなるブラジル音楽集です。
『Carioca』ではカヴァーが多かったのですが
今回はボラーニのオリジナルが大半を占める内容となっています。
でもこのオリジナルがすばらしいんです!
ブラジル人より、ブラジルっぽいと申しますか
音楽のクオリティは『Carioca』のときより確実にアップしてると思います。
カエターノ・ヴェローゾ、ジョアン・ボスコ、ジャキス・モレレンバウム
といったゲスト・ミュージシャンが実にのびのびと歌い、演奏しています。
それはまるで彼らがジョビンの演奏に
参加していた時のような感じなのです。
それくらいジョビンを感じる音楽で、
私は聞くたびに、ひたすら感心するばかりでいます。
ジョビンが生きていたら、こんなアルバムを作るんではないかと
そんな思いについとらわれてしまいます。。。
続いては、チャーリー・パーカーが今生きていたら
こんなアルバムを作っていたんではないかという
トリビュート・アルバム『The Passion Of Charlie Parker』です。
http://www.e-onkyo.com/music/album/uml00602557441529/
おもしろいのは、ぜんぜんバップしていないところで(笑)
プロデューサーのラリー・クラインの意向が強く反映されていると
思いますが、大半の曲にはヴォーカルがフューチャーされ
グレゴリー・ポーター、メロディー・ガルドー、マデリン・ペルー等
多彩な面々が参加。
また素晴らしいのは、テナー・サックスのダニー・マッキャスリンで
デヴィッド・ボウイの遺作『★』に起用され一躍注目された人ですが
ビーバップというスタイルをあえて模倣せず、
チャーリー・パーカーのパッションを表現しようと
アプローチしている点にとても好感が持てました。
つまり彼は(そしてアルバムのコンセプトとしても)
パーカーがビーバップに安住せず
新しいスタイルを切り開いていっただろうという視点で
サックスを吹いているんだろうってことです。
ちょっと理屈っぽくなりましたが
私的にはクールダウンには、うってつけのサウンドなので
最近、毎晩のように聞いています。
そしてなんだか「南」(南部)を感じるサウンドでもあるんです。。。
最後は、城 南海『西郷どん紀行~奄美大島・沖永良部島編~』です。
城南海「西郷どん〜奄美大島・沖永良部島編〜」/「愛加那」ダイジェスト(歌詞・訳)
https://www.youtube.com/watch?v=EPza_YCrbAM
奄美出身の城 南海が大河ドラマ「西郷どん」の劇中歌、
番組終わりのコーナーのテーマ曲として歌っていたものを
集めたシングル盤です。
TV放映時に、お聞きになった方も多いかと思います。
曲は富貴晴美。M1は山下洋輔のピアノ伴奏。
奄美の島唄は、沖縄とは異なるところがあります。
地理的・歴史的関係によると思うのですが
「大和」っぽい旋律で、哀愁のある曲が多い。
私もそれが魅力だと思っていますが、
富貴さんの曲も、そういう魅力をよくわかって作られているし
城さんの歌声もよく伸びて、
ディープ・リラックスを与えてくれています!
これは今、最も「南」を感じる音ということで
最後にご紹介しました。
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