年末恒例の「今年の漢字」、選ばれたのは「災」でした。
今朝ネットを見ると、選定に関して、辛口のご批判が載っていて
やれマンネリだの、新時代を迎えるにあたって希望がないだの
なかなかに手厳しかったです。。。
「ごもっとも」とは思いつつも、
庶民の感覚としては、やはりそんなところかいなという気もしていて
別に災いが降りかかってきても、
それにやられてばかりでもいられないんだし
たくましく生きていくんだもんね!
っていうような気分で選ばれているんだから
まあいいんじゃないかな~と思ったのでした。
ただ、太古の昔から自然の猛威に翻弄され続けてきた
(そしておそらく将来にわたってもそうであろう)
日本人の本音は、マンネリではあっても
あんまり変わらないっていうことではありますなぁ。。。
パグ太郎さんが先日紹介された
アンネ・ソフィー・フォン・オッターの『A Simple Song』
気に入って聞いています。
ご紹介くださって、とても感謝しています。
そのことをレスをしようか迷ったのですが
自分の日記にあげたほうがよいだろうということで
今、この日記を書いているところです。
ベンクト・フォシュベリのオルガンとの得も言われぬ一体感。
これがやみつきにさせるところがあって
歌曲を聞いているっていう感覚からは遊離して
魂が数センチ浮き上がってしまったかのような浮遊感のなかで、
二人の紡ぎだす音を全身で浴びている感覚にとらまえられてしまいます。
でもそれがなんとも気持ちがいいのです。
そしてしばらくすると
この音楽からパワーをもらっている自分に気づくという。。。
何ともしあわせな体験でした。
ここでやめておけばよかったのですが
このアルバムで特に印象に残った
R・シュトラウス「morgen」の探索を始めてしまいまして
まず聞こうと思ったのが、最近ちょっとはまっている
モンセラート・カバリエでした。
この印象的なジャケットは、
この曲のためのものなのかな~というぐらい良かったな~。。。
先日ご紹介したモンポウの歌曲を歌っていたのと同じころの
カバリエ30代の歌声です。
それからネットを徘徊している間に
ある思いつきにとらわれてしまいまして
挙句こんなものを作成。。。汗
「morgen」
https://www.youtube.com/playlist?list=PL6_YsBKdBkdNRKZi-nyHvtVs2WnPQbNU0
気に入った「morgen」のヴァージョンをリストアップしただけですが。。。
戯れとはいうものの、
私の年末の気分をなんとなく反映している気もしてきたので
思い切って公開しちゃいました。
以下、リストの解説です。
M1:
モンセラート・カバリエ
『A Richard Strauss Song Recital』(1964)よりピアノ伴奏版
M2:
モンセラート・カバリエ,
バーンスタイン指揮フランス国立管弦楽団の弦楽演奏版(1978)
M3:
エリーザベト・シュヴァルツコップ
『Early Song Recordings for German Radio』より
1944-1945年ベルリンでの収録音源,ピアノ伴奏版
シュヴァルツコップ30代の歌声です。
あまり知られていない音源ですが、若々しいシュヴァルツコップの
伸びやかな歌声もなかなか素敵です。
M4:
エリーザベト・シュヴァルツコップ
ジョージ・セル指揮ロンドン交響楽団の弦楽演奏版(1968)
M5:
バーバラ・ボニー
『Barbara Bonney & André Previn』(2000)より
ピアノ伴奏版
M6:
グンドゥラ・ヤノヴィッツ
リチャード・スタンプ指揮アカデミー室内管弦楽団の弦楽演奏版(1989)
M7:
ディートリヒ・フィッシャーディスカウ
ヴォルフガング・サヴァリッシュによるピアノ伴奏版(1974)
いかがでしたでしょうか。。。
あわただしい年末において一服の安息感をお届けできたら
幸いです。
この曲は、基本的には希望を歌ったものであろうし
最後にフィッシャーディスカウのヴァージョンを持ってきたのも
彼の歌声がいちばん希望を歌っているように思えたからでした。
でもなんだか切ないんだな~
そんなところは女声のほうがよくでているかと。。。
そして強引ではありますが
切なくも希望をもって生きたいと願う
愛すべきわが同胞に向けてのささやかな応援歌として
ちょっと記憶に留めておこうかな~とも思った
この平成最後の年の暮れでございました。
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