音源選択の現在:今年のオーディオ私的回顧

日記・雑記
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もう師走になってしまいました。
今晩あたりから寒波に見舞われるようですが、
真夏日の数日後には初雪なんて便りも聞こえてきそうな
荒っぽい天候の年の暮れ
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

最近、ギターサウンドのとても魅力的なアルバムが
(今日ご紹介しないものではBireli Lagreneの新譜もよかったです!)

数枚まとめてリリースされていて、愉しんでいます。
そのうちの2枚のアルバムを入手したのですが、
その音源選択のあれこれが、
振り返ってみると、今年1年の私的なオーディオ環境の変化を
よく表しているような気がしてきたので
今日はそれを日記として残しておきたいと思います。

1枚目は、アーロン・パークス『リトル・ビッグ』です。

一聴すると、グレッグ・テューイの
ややエッジの効いたギターの音が印象に残りますが、
何度か繰り返し聞いていると、
バンド全体のバランスが、とても良いことに気づかされます。
突飛なプレーは誰もしていないし、
どちらかといえばメロディーラインもミステリアスな感じで
そんなにキャッチーではないのですが
地味で静かな表情の音楽の下層に、
ふつふつとたぎるものの存在を何となくうかがわせるような
ところがあって、それに惹きつけられていく。。。
そんなちょっと軽い媚薬的な味わいのあるサウンドとみました。

で、このアルバムに出会ったのは、Deezerの新譜紹介でした。
ご存知のように、DeezerはFLAC(CD音質)再生のできる
高音質ストリーミング・サイト(有料)ですが
ずいぶんラインナップも充実してきて
検索にやや工夫が必要なときもあるにはありますが
使い勝手は向上してきていると思っています。
加えて、気がついた時には、(我が家の環境の場合)
プレイヤーが32ビット384kHz出力にまで
対応してくれるようになっていて、
こちらが聞きなれてきたせいばかりでなく
高音質化も抜かりなく進んでいるんではないかと感じています。
そんなこともあり、この時点で、CDの購入意欲がかなり低下していきます。。。

でも気に入ったので、一応CDも含めて購入先を探します。
すると、こんなサイトに行きつきます。
(これはアーロン・パークスのfacebookからのリンクで知りました)。
https://aaronparksmusic.bandcamp.com/album/little-big
LP・CD・ハイレゾダウンロードが選べます。
LPも魅力的ですが、このサウンドをLPで聞くか?
すぐにそんな疑問にさいなまれます。。。
けっこうカチッと作りこんであるサウンドなので
ハイレゾも魅力的だな~
早く聞いてみたいし。。。やっぱりハイレゾ!
ということで、ダウンロード版を購入。

24ビット48kHz WAVE(FLAC)の音源ではありましたが
私は充分愉しめました。
DeezerのFLAC再生にくらべると
各楽器の細やかな肉付きがよくわかるような音といいますか
音像がしっかりしているような気がしています。

2枚目はJohn Medeski’s Mad Skilletの1stです。

このアルバムは、ミーターズあたりを彷彿させる
ニューオーリンズのセカンドライン・ファンクが聞けるので
個人的にはそれだけでOKなのですが、
サイケでダークな感じもあり、
骨太のブラスがその雰囲気を盛り上げてくれます。
また時にベンチャーズみたいなギターの味わいもあったりしますので
その手のサウンドがお好きな方にも気に入って頂けるかもしれません。

これもDeezerの新譜紹介で知りました。
このアルバムは、なかなかCDが見つかりませんでした。
日本のタワレコやHMV、アメリカのAmazonでも
LPの取り扱いしかなく、やっと見つけたのがここでした。
https://www.hellomerch.com/collections/medeski-martin-wood

しかしここでまた逡巡が始まります。
やっぱり骨太な熱さが魅力っていうところもあるサウンドだから
「LP推し」してるのかも。。。
70年代ロックは、我が家のADPも、
まあまあイケてる感じ、でてきたしなぁ~
どうしようかな~~
しばし悩んで、結局思い切ってLPを予約。
(でも送料の関係で、HMVに注文しちゃいましたが。。。)
LPは未着なのですが、愉しみに待っているところです。

何を言いたかったかと申しますと
新譜だと特にそうなのですが
CDっていう選択が、なかなかしにくくなってきた。。。
ということなのです。
そんなのもうずいぶん前からだよ!
というツッコミを頂戴するかもしれませんが
CDよりLPっていう選択は、個人的に目新しい感じがしたので
書いてみたくなったのです。
またハイレゾ選択も、Deezerより高音質を狙いたいという
ユーザーの選択肢として位置づけられるのかな~ということですよね。
さらにCDよりもハイレゾがお値打ちってことも
最近多くなってきましたし。。。
今日挙げた2枚のアルバムは、
何だかCD購入層をメインターゲットにはしていないように思えます。

他に気になった音源ネタとしては
Youtubeで、オフィシャルに近いような配信元から
「アルバム全曲聞けます!」っていうものが
現れ始めていることでしょうか。
前回ご紹介したヌリア・リアルなど、その典型です。
廃盤になっているアルバムはありがたいですけれど
新譜まで全曲聞けてしまうと、少し複雑な気分になります。。。
Spotifyなどに対抗っていうことですかね?

一般ユーザー向けには、コスト的にもユーザーフレンドリーになってきて
なおかつオーディオファイル向けには、さまざまな選択肢を用意し
細かな差別化を図っていく。。。
そういう流れが、2018年は、いっそう加速化していった感じを受けます。
さて、みなさんはそんな流れの中、
どんな音源選択をされているのでしょうか?

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