ここ最近、昼間に外を出歩いていて、いちばん感じるのは
陽射しがあたたかくなってきたな、ということです。
もちろん北風が強く吹く日は、体感的には寒さのほうが勝ってしまいますが、
それでも風の止み間に、ふと足を停めると
心なしかあたたかさを感じることがあって
「あっ、陽射しなんだ」と気づく、っていうことを
たびたび経験しています。
明日は、暦の上では立春ですが
みなさんは、いかがお過ごしでしょうか。
ベルウッドさんが先日ご紹介されていた
オーグラインのUSBケーブルを私も自作してみました。
記事はこちらです。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/2408/20181228/61366/
USBケーブルを自作した経験がある友人に
準備で大事なことを尋ねると
はんだは極細(私は0.6ミリ径のものを使用)のものが良く
線材や部品の固定が作業の肝なので、こんなものを貸してもらいました。
あとはダイソーで以前に買った「ミニ万力」
それから今回は接合部をきれいに保ったほうがよいだろうと思い
フラックスも用意しました。
線材や部品一式はオヤイデの通販から入手。
線材は50センチで注文。
お正月をはさんでしまいましたので
我が家に届いたのは、お正月休みが終わったあとでした。
それから1週間ほど経過して、いざ製作に着手。
工程についてもオヤイデのブログに丁寧な図解入りで紹介があり
その指南通りに進めました。
久々のはんだづけは不安でしたが
友人の「秘密兵器」が効力絶大で、
意外にスムーズにクリアできました。。。
それでも2時間くらいは集中して作業したでしょうか。
自分なりに工夫した点としては
ベルウッドさんの指南にもあった
コネクタの内側の2線(白、緑)の信号線をシールドした
(私は銅箔テープを巻きました)ことと
ケーブル外周部に、個人的に愛用している
錫メッキ箔を使用したメタリックグレーの
「ケーブル被覆用 ノイズシールド編組スリーブ」を使ったこと
ぐらいです。
PCとDAコンバーター間に使用していますが
2週間ほど経過しています。
比較したケーブルはAIM電子のUA1(50センチ)です。
AIM電子のケーブルでは、3つあるモデルの真ん中のものです。
以下、今回自作したケーブルを①、UA1を②とします。
一聴した限りでも、両者のキャラクターの違いは感じ取れます。
まず①は、重心が下がった印象があって、
中低音にヴォリュームが張った出音になります。
この印象は2週間あまり経った現在もあまり変わりません。
かといって高音が寸詰まりに聞こえるかというと
華やかというほどではないにしても
それなりに高音のクリアさも担保されています。
ベルウッドさんご指摘のように
「音が濃く柔らかく、いわゆるアナログライクな音」
という印象とも重なります。
慣れてくると、①のバランスの良さがわかってくるというか
②だと、クラシックはやや華やかに聞こえすぎるかな~
という印象は強まってきます。
もちろん聞く音源の種類や録音にもよるのでしょう。
ソリッドな音離れの良さを聞きたい向きには
②の明快さは外せないでしょうが、
個人的にアナログライクな音のほうが好みなので
①がメインのケーブルになっています。
ここからは蛇足ですが、
今回、オーグラインのケーブルに食指が動かされたのは
以前に、ゼンハイザーのヘッドフォンであるモメンタム(初代)の
リケーブルをしたことがあって、
そのときの印象がかなり良かったということがありました。
モメンタム自体、高音が刺さるということが皆無の
私にとっては聞きやすいヘッドフォンでしたが
解像感を底上げして、なめらかな中低音を加味してくれたのが
このオーグラインでした。
ネットのレビューをつらつら見るに
オーグラインの特徴として、低音の量感アップを指摘される方が多く
それは線材としての金の所以ではないか。。。との推測もありました。
ただ銀も使用されているので、そのあたりクリアさも同時に併せ持つ
バランスの良さは、なかなかのものかと
このUSBケーブルを聞いても思わされました。
以下、新ケーブルにしてみて好印象のアルバムのご紹介です。
まずはクルレンティスのこれ
高音がややきつめのバランスが改善されて
より凄みがでてきました。。。
次にこのバッハのコンチェルトはヴァイオリンの艶と
バックの弦楽合奏の低音のバランスがとても良くなりました。
ジャズからは、ガーシュインがらみで聞いたこの2枚
ビル・チャーラップの『プレイズ・ジョージ・ガーシュイン 』は
ベースの量感とかドラムスのブラシのフィーリングとかがよくなりました。
リー・コニッツとウォルター・ラング・トリオの
『サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー』は
リー・コニッツのアルト・サックスをはじめ
各楽器の実体感が増していい感じです。
ちょっと高音のピーキーな感じが気になっておられる方
アナログライクに弦を下からの響きで味わいたい方には
1本こういうケーブルのお試しはありなんじゃないかというのが
今回の自作レポートのまとめであります。
最後に、このような機会のきっかけをくださった
ベルウッドさんに
あらためて感謝申し上げます。
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