11月25日に、僕にとって生まれて初めてのコンサートを聴きに行ってきました。
場所は愛知県長久手市の文化の家です。
「Beethoven Day」と題して、スティーヴン・イッサーリスSteven Isserlis氏
のチェロリサイタルでした。
フォルテピアノに、ロバート・レヴィンRobert Levin氏も参加しています。
ロバート・レヴィン氏の名前は、確かコンサートのテレビコマーシャルで
聞いた記憶があります。
もらったパンフによると・・・・。
ベートーベンの時代のピアノは「フォルテピアノ」と呼ばれ、現代の
モダンピアノとは区別されているんだそうです。
モダンピアノと比べて音量・音域・持続音などがモダンピアノより小規模で
あり、当時はチェロのほうが音量が多かったことから、ベートーベンは
それらのバランス(重苦しくならないように)に慎重だったそうです。
飛躍的な進歩を遂げた現代のモダンピアノで演奏される場合、当時から
構造も音量もほとんど変わっていないチェロの音をかき消す危険があり、
演奏上の大きな課題になっているとのこと。
そして今回は、ベートーベンが意図したオリジナルのスタイル(フォルテ
ピアノとチェロ)による二つの楽器の「対話」を、名手二人によって実現した、
とのことです。
僕はこれまでクラシックはほとんど聴いたことが無く、CDも1枚しか
ありません。あとは子供の頃、当時買ってもらった百科事典の付録に
付いていたレコードで聴いたことがあるぐらいですね。
しかも、生音自体を聴いたことが無いことから、聴いてみたいと常々
思っていたところ、地元の公共施設でコンサートを開いていることを最近知り、
行ってきた次第です。
「森のホール」という会場で、最大819人収容だそうですが、客席は
ほぼ満員でした。正直驚きました。
僕の席はステージ向かって右側、演奏者のほうには顔を少し横向けないと
いけないような位置でしたが、ステージからはそれほど離れていなかったので
良かったです。
感想ですが、生音って結構大きい音がするんだな、というのが第一印象
ですね。
ピアニシモから急に大きな音になるときには思わず「ビクッ」とした
ほどです。(笑)
あと、オーディオシステムの聴こえ方とは全然違いますね。
2人しかいない上に僕の位置からではちょうど一直線上に重なっていたので、
「ステレオ感」があるわけでもありません。
音調も柔らかい気がします。
演奏者は二人ともとても気持ちよく演奏しているように見えました。
まさに全身で演奏している感じです。
曲が終わった時の拍手のタイミングは正直分からないので、他の人が
叩き始めてから叩きました。曲が終わってないのに拍手しても
恥ずかしいですし。(笑)
2時間ほどでしたが、あっという間に終わった気がします。
曲目も書いておきますね。
ヘンデルの’ユダス・マカベウス’の主題による12の変奏曲 ト長調 WoO.45
12 Variations on a Theme from Handel’s ‘Judas Maccabeus’, WoO,45
ホルン・ソナタ ヘ長調 作品17 (作曲者自身によるチェロ編曲版)
Horn Sonata Op.17 (Transcribed for cello)
Ⅰ Allegro
Ⅱ Poco Adagio, quasi andante
Ⅲ Rondo (Allegro moderato)
チェロ・ソナタ 第1番 ヘ長調 作品5-1
Cello Sonata in F, Op.5 No.1
モーツァルトの「魔笛」の’娘か女か’の主題による12の変奏曲 ヘ長調 作品66
12 Variations in F on ‘Ein Madchen oder Weibchen’ from Mozart’s ‘Die Zauberflote’, Op.66
チェロ・ソナタ 第3番 イ長調 作品69
Cello Sonata in A Op.69
Ⅰ Allegro ma non tanto
Ⅱ Scherzo. Allegro molto
Ⅲ Adagio cantabile – Allegro vivace
最後、アンコールでもう1曲演奏していると思います。(全然知識が無いので
曲名がわかりません)
また機会があれば行ってみようと思います。
来月あたりにも良さそうなプログラムがあるので、チケットが取れれば
いいですね。
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