MSB Technologyと言うと今は超高額のオーディオ機器を販売している会社だけど、20年ほど前は手ごろな価格でユニークな製品を売っていた。
そんなころには私もいくつかMSB Technologyの製品を所有していた。
まずはPlatinum Link Plus DAC (結構高額だけど)
PhileWebの紹介記事
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24bitのディスクリートPCM DACを搭載していて、そのDACの各ビットの抵抗値をレーザートリミングして精度を出していた。
この仕様のDACは今の製品にも受け継がれているみたいだけど、しかし数万ドルもするDACはとてもじゃないけど買う気にならない。
つぎにMDP-3(Multiple Digital Processor)
上から2つ目の機器がMDP-3
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非常ににユニークな製品でDolby Digital、DTS、Pro Logic信号をデコードしてS/PDIF 5.1ch分にして出すプロセッサー。
5.1chの環境を構築するには別にステレオのDAC3台が必要になる。 とはいえ簡易アナログ出力も備わっているので組み合わせて使える。
これはユニークすぎてあまり使い勝手は良くなかった。 でも映画鑑賞するときに活躍してくれた。
この2つは売却したり下取りに出してしまったが、もうひとつ、現在も現役で使用している機器がある。
それがMVC-1、これもまたなかなかユニークな製品だ。
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8チャネル入力、8チャネル出力のプリアンプなのだが、さまざまな組み合わせでミックスダウンすることが出来る。
私の使い方はOppo Digital UDP-205のアナログ5.1ch出力を4chにダウンミックスする。
センターをフロント左右に振り分けてファントムセンターにするのがまずひとつ、
そして0.1chに相当するサブウーファー出力をフロント左右、リア左右のそれぞれに振り分ける。
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こういう使い方をしているのでBlu-ray/DVDプレーヤーは高品位の5.1chアナログ出力が必要になる。
もうこんな便利な製品はどこを探してもないので末永く使っていくしかない。
それにしてもMSB Technology、どうしちゃったのかね、Analog DACのような製品からどんどん高額製品に移行してしまった。
たぶん超高額製品を少数売っているほうが儲けがいいのだろうけど、でもYouTubeで観られる会社の紹介を見ていると、アルミ削りだしの筐体からPCBの部品実装など何から何まで内製しているようで、小規模の会社でここまでこだわって作っていたらまあ販売価格が高くなるのは仕方がないかなと言う感じ。
買わないけどね。
でもMVC-1は使い続けますよ。
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