ターンテーブルの音、各機器の音

日記・雑記
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Audiogonのフォーラムにちょっと面白いトピックがあった。

Audiogon

「ターンテーブルの’音’を聴いたってどういうこと?」というタイトルで作成者はあちこちの記事で読むんだけど、だれかがこのターンテーブルとあのターンテーブルを比べてどちらの音がいいとか悪いとか、何でそんなことが言えるの? と疑問を呈している。

さらに続けて、「恐らくほとんどの場合は全く異なるシステム構成、試聴環境で比べているのにどうしてそれが「ターンテーブル」の音の違いだと断定できるのよ。」というわけだ。

それに対して多くの人があーだこーだと書き込んでいるのだが、驚いたのが多くの人が共感してそうだそうだ、ターンテーブルに音なんかない、何を使っても一緒だという意見が結構ある。
でもこれ、たぶん論点がずれている。
はっきり言って書き方があいまいで反応している多くの人が勘違いしているように思う。

考えられる解釈として、
1、ターンテーブルの音なんてみな同じ、何をつかっても変わりゃしない。
多くの人がこの点で共感して書き込んでいるようだ。

2、ターンテーブルAがターンテーブルBより良い音だといっても組み合わせた機器が違えばそれらの機器の総合された音を聴いているのだから「ターンテーブル」だけを切り取ってこっちが良いとか悪いとか言えるわけがない。
これはターンテーブルに限らず全てのオーディオ機器にいえることで、様々な機器を組み合わせたシステムの中で特定の機器、ターンテーブルでもカートリッジでもDACでもアンプでも、の音が良いとか悪いとか、好きとか嫌いとか、そんなことがわかるわけはない。
オーディオショーの会場での音とか、販売店の試聴環境が正にこれに相当する。

記事の作成者はどうも2の方を言いたかった様なのだが、ほとんどの人がターンテーブルなんてみんな同じという解釈に飛びついて同意しているのがちょっと面白い。

じゃあターンテーブルってみんな同じ音なのか、そんなわけはない。
何人かの人が実体験の紹介を含めて、ターンテーブルによって音は変わるよ、と指摘している。
ちょっと考えればわかりそうなものだが、レコードの再生は機械的な振動を電気信号に変える。 レコードにぴったり張り付くターンテーブルの素材が音に影響を与えるのは当然のことだ。 回転数の偏差がどうとかモーターのノイズがどうとかももちろん関係してくるが、そもそもターンテーブルの素材で音は変わる。

ただし、その音の違いを聴くにはそれ以外の全ての機器、試聴環境を同じにしてターンテーブルだけを入れ替えて聞く必要がある。
たぶん記事作成者もそんなことを言いたかったのではなかろうか。

私自身も以前ターンテーブルの音の違いに驚かされた経験がある。
テクニクスのDDターンテーブルとNottingham Analogue StudioのベルトドライブSpacedeck、トーンアーム、カートリッジ含めて全て同じ機器のシステム、試聴環境でターンテーブルだけを変えて、その音の変化に驚いた。 Spacedeckのほうがはるかに好ましい音だった。
別にテクニクスのターンテーブルが悪いとは思わないが聴き比べてしまうと、趣味のオーディオ機器としてSpacedeckのほうが音楽を聴いて楽しい。

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