拙宅のシステムは図のようになっていて中央赤丸の「システムON/OFFスイッチ」で全ての機器の電源を入り切り出来るようにしています。
リレーの電流容量を超えないように複数のブロックに分けてリレーが入っています。
あまり使う事が有りませんがチャンデバ(SANSUI CD-10)の電源を切ればこれに連動したパワーアンブ6台とサブウーハーの電源が切れヘッドフォンのみが使えるようになります。
数十年使って問題ないので今更と言う気もしますが、電源OFF時にサブウーハーが「ポコ」と音がします。
試しに
①サブウーハーの電源が切れないようにしてシステム電源をOFFにしても音はしません。
②サブウーハーの電源スイッチで電源をOFFにすると音がするけど気にならないほど小さいです?
③サブウーハー用のリレーでOFFにすると「ポコ」と音がします。
サブウーハーの電源接続図です
②と③ではサブウーハーを1台づつ切るのと2台同時に切る違いが有ります。
※サブウーハーの電源スイッチは電源コードが入ってすくの所に片切のスイッチとヒューズが有ります。
単純に電源ラインを切り離すだけで特に何もしていません。
大きな違いは2台同時に切る事と 電源スイッチが入ったままなので切った後にAC100Vラインが相互に繋がっている事です。
同時に切る事で共鳴して「ポコ」が増幅されるのか、AC100Vライン経由で干渉し合うのか 何らかの原因が有りそうです。
もっと詳細に調べれば原因を特定出来るかもですが、AC100Vが切れると同時にスピーカーを切り離した方が手っ取り早いです。
そこでAC100Vが切れると同時に接点が開くリレーを追加すれば良さそうです。
AC100Vのリレーとして代表的なMY2です。
電源OFF時の復帰時間20mSと微妙な数字です。
そこでもっと高速なDCリレーを利用したユニットを製作する事にしました。
DC動作ですが復帰時間10mSとACリレーの半分です。
AC100Vを整流後に抵抗で落として平滑用コンデンサを付けただけの簡単な回路を製作しました。
応答時間はコンデンサの容量で調整出来ます。
平滑用コンデンサを3.3μF×1ヶにすると電源の1/2サイクルを割り込むのかリレーが「ピー」とブザーみたいに鳴りました。
※全波整流にしたので1/2サイクル毎(10mS/50Hz・8.3mS/60Hz)に電圧の山が発生します。
この山から山の間はリレーを保持する必要が有るのでこの辺りがACリレーの動作速度の限界かもです。
コンデンサを3.3μF×2ヶに増やした時の電源OFF時の応答です。
赤色がDC5V→接点がONからOFFになる波形で 黄色が元のAC100V(60Hz)です。
電源OFFから接点がOFFになる時間は10.6mSでした。(縦の紫の線が時間計測)
ここは60Hz地域なので1/2サイクルが8.3mSに対してかなり余裕が有ります。
リレー取り付けの回路図です。
電源OFFでスピーカー保護リレーのコイルを切り離す回路です。
スピーカーを直接切ればスピーカー保護用リレーが動作する時間だけ早くOFFに出来そうですが接点が2ヶ直列になって音に影響が出そうなのでコイルを切る方法にしました。
サブウーハーSL-10に組み込みました。
簡単な回路ですが効果は大きくてシステムON/OFFスイッチで切っても上記「②サブウーハーの電源スイッチで電源をOFFにする」程度になりました。
さらに対策後はサブウーハーの電源スイッチでOFFにしたら全く音がしなくなりました。
この程度ならスピーカーを直接切るまでも無さそうです。
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