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指揮者の位置で聴いた – 大船教会ブランデンブルク協奏曲

日記・雑記
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教会で行うブランデンブルク協奏曲の全曲演奏会に行ってきました。日本基督教団 大船教会で行われた、アマチュアオーケストラの鎌倉交響楽団メンバーによる室内楽演奏会です。教会へのチャリティコンサートとして開催されました。

 

興味をわかせた理由は二つでしたが、思いがけないご利益もあった演奏会だったと思います。

・バッハ/ブランデンブルク協奏曲が好きだったこと

・教会で聴くコンサートに興味がわいたこと

 

場所は大船にある日本基督教団の教会です。

 

建物の外観同様に、教会内は中央が先細った部分が演奏スペースとなり、演奏側の天井が高く、客席に向かって徐々に低くなっている形でした。容積はそれほど大きくなく、70名ほどが座れるスペースと最小限度に割り当てられた演奏スペースです。

この会場の最前列の真ん中に座りましたので、編成の大きな曲になると20名ほどの演奏者が自分を中心に約1mほどの距離から同心円状に並び演奏が行われ、まるで指揮者の位置で聴くようなコンサートとなりました。

 

この位置で聴くと、直接音をあびる形となり音量も大きく、身体にビンビンと響いてきます。教会で聴いている意識はわきませんでした。何よりも普段と違ったのは、楽器毎の音が別々に聞き分けられることです。アマチュアオーケストラですから団員ごとの技量はそれぞれでしたが、指揮者はこんな感じで聞こえるのだという貴重な体験が出来ました。そして好きな曲を生の演奏と一体となって聴ける体験は、とても感動的だったです。

 

いつものように帰宅後のお楽しみはオーディオでの聴き直しです。今回は生演奏の音量が大きかったので、普段よりも少し音量をあげて聴きます。ブランデンブルク協奏曲は好きな楽曲ですので、数多くの音源を所有しており、自分好みの決定盤を選曲しました。

ジョン・バット &ダニーデン・コンソート LINN SACD

生を聴いた後のオーディオは最高です。なぜか普段よりもいい音で聞こえ、さらに楽しんで聴くことが出来ます。

何より驚いたのは、「これまで聞こえなかった音が聞こえて来た」ことです。指揮者の位置で各楽器を意識しながら聴いたことで、これまでは識別できなかった音が聞けるようになりました。そう言えばハモリパートを歌うときも、最初は聞き分けできなかったハモリの旋律が、一度ハモリの旋律を聞くことによりハモリの音が聞こえるようになる現象と同じだと思いました。指揮者の位置で聴くコンサートは、耳を鍛える意味でもご利益のあったコンサートだったと思います。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. こんにちは。

    これは羨ましい!通常のコンサートホールではステージで段差が出来てしまいますので、会場が教会ならではのなかなか得難い経験ですね。

    >「これまで聞こえなかった音が聞こえて来た」

    私にとって、これ(曲に対する解像度が一気に上がる)のがライブを聴きに行く理由の一つです。
    やはり音楽に対する理解度は

    音だけ聴く<映像付きで視聴する<<(超えられない壁)<<生演奏を聴く<<<<(超えられない壁)<<<<自分が演奏する

    なのだと思います。身も蓋も無い話ですが。

  2. 眠り猫さん、コメントありがとうございます。

    最初は一番編成の小さな6番から始まったので、適度な距離でいいかなと思い選んだ席でしたが、一番編成の大きな1番の時には目の前から同心円状に配置されて、まるで指揮者の位置で聴く感覚でした。

    音量が大きいのは好きなのでよかったのですが、各楽器を意識すると「その楽器の音が聞こえてくる感覚」でした。ですが、そのご利益は帰宅後にいつものCDで聴き直して実感しました。音楽に対する耳の分解能が上がっていて驚きました。

    猫さんもコメントで書かれていますが、生演奏を聴くご利益はオーディオで聴くときにも表れてきますよね。実際に演奏を見て、聞いて、感動するのとしないのとでは、オーディオを聴くときに違いが出てきます。自分はどちらかと言えば、オーディオをよりよく聴くために(調整するために)生に通い始めましたが、今ではやっぱり生の方が楽しいかな、です。

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