かねてよりの、防音サッシのグレードアップを実行しました。
既存内窓のサッシ枠に防音ガラスを入れる計画は頓挫し、防音サッシ一式購入しているので、以前のモノは無駄になりますが、無駄にした甲斐がありました。
防音のセオリーで、
防音のキモは、一番弱いところを対策する事
がありますが、防音サッシ一つでここまで変化するとは思っていませんでした。
iPhoneの簡易騒音計ですが、測定してみたらこんな感じです↓
私の自宅は通りの激しい幹線道路沿いにあり、朝と夕方はかなり騒々しくなりますが、その最中、平均で30dBを軽く切ってきます。
ここまで静かだと無響室に近く、自分の耳鳴りがうるさく感じますね。
ちなみに、購入したサッシは、
窓枠がAGCの「まどまどplus」で、ガラスが同、「マイミュート」です。
この防音サッシは、オーディオ・アクセサリー銘機賞を受賞しています。
まどまどplusはラミシャットかマイミュートが選べますが、防音が最大目的ならラミシャットを選ぶメリットは全くありません。
ただ、防音目的と言っているにもかかわらず、販売利益を上げたくてマイミュートラミシャットの複層ガラスを推奨してくる業者が結構あります(こちらの方が値段が高いものの、防音レベルはかなり落ちる)。
これは、防音サッシのライバルでもある大信工業のプラストのサッシ枠でも同じ事が起こります。
大信工業のサッシ枠の場合、防音効果が最大限に発揮されるのは、日本板硝子の建築用ソノグラス12.8mmですが、「スペーシア静」の複層ガラスを推奨してくる業者がかなりあります。
これもAGC同様に、値段が高いのに防音グレードは下がるという現象が起きます。
しかも、複層ガラスは内と外のガラス間で共鳴現象が起き、特定周波数で防音度合いが大きく落ち込む問題があります(コインシデンス効果)。
なので、
防音は必ずしも価格が正義ではありません
双方、ガラスが違うだけで5dB以上も効果が変わってくるのも珍しくなく、落ち込み部分の周波数で比較すると10dB以上になる事もあります。
5dBというと、普通に体感できる度合いです。
防音サッシを業者に頼んだ際、上記のように複層ガラスを推奨してくる業者は要注意です。こういう業者は総じて部品代、工賃や搬送費も高額になる傾向にあります。
余談ですが、基本的に防音レベルDR35を超える規格の防音サッシでのDIY施工は不可能です。
大信工業プラストのサッシ枠の場合、取扱店の施工技術者が大信工業の開催する取付技術を養成するセミナーに参加が必須で、しかも特殊工具が必要です。
方やAGCですが、「プラスト+ソノグラス12.8㎜」の防音度合いを超えると謳われている「AGCまどまどpuls+マイミュート」は、部材さえ手に入ればDIY施工は不可能ではありません。
実質、取付難易度はDR35以下の防音サッシの取付難易度プラスα程度です。
DR35以下の取り付けは採寸さえキッチリしていれば、サッシ窓枠のインパクト打ち込み、障子の嵌め込みで終わりですが、AGCの場合はさらに障子の傾斜角調整、クレセント錠の嵌め合い調整があります。
まあ、慣れればそれほど難しくなはいですが。
AGCの場合、大信工業と違って特殊技術、特殊工具が不要なので、法人同士であれば部材のみ業販可能な業者が結構あります。
1: 法人である
2: 自社取り付け可能
を伝えれば部材は手に入るケースが多いです。
私はコレでDIY施工しました。





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誤: ただ、防音目的と言っているにもかかわらず、販売利益を上げたくて「マイミュート」の複層ガラスを推奨してくる業者が結構あります
正: ただ、防音目的と言っているにもかかわらず、販売利益を上げたくて「ラミシャット」の複層ガラスを推奨してくる業者が結構あります