helicatsさまのコメントへの返信のため、半ばネタ的にサザンの『KAMAKURA』の収録音質について、当方が一方的にリベンジさせる機会を与えようと思い、1985年に4,800円で入手した2枚組CDを久しぶりに聴いてみましたが、やっぱりリベンジ不可な音質でございました。
今回も誰にも頼まれていませんが、こうなったら「どうしてこうなったんかいな?」とChatGPTと一緒に以下のとおり深掘り分析をしてみました。
1.最先端デジタル技術への挑戦と限界
『KAMAKURA』は1985年9月発売でサザン初の2枚組・全20曲という大作。公式サイトでも当時考えられるアイデアを盛り込んだ作品として紹介され冒頭の「Computer Children」にはシンセサイザーやヒップホップ的な要素も取り入れられています。
当時の制作現場が積極的に導入したのがサンプラーなどのデジタル楽器でした。しかし、初期の代表的な機種は、現在の機材と比較すると性能上の制約が大きく、初期世代には約30kHzのサンプリング周波数や8bitの量子化といった仕様もありました。メモリー容量やサンプリング時間にも限界があり、音の粗さ、硬さ、冷たさ、ループ再生による不自然さが生じやすかったのです。こうした制約が初期デジタル楽器特有の音色を生み出していました。
2.アナログとデジタルを併用した大規模録音
『KAMAKURA』では、ソニーの24トラック・デジタルレコーダーPCM-3324とオタリの24トラック・アナログレコーダーMTR-90が併用されていました。つまり、単純なデジタル録音ではなくアナログとデジタルを組み合わせた制作体制だったわけです。
さらに、制作時間は約1,800時間。録音エンジニアの池村雅彦氏によれば、当初は通常のアルバムとして始まった制作が次第に拡大し、最終的には20曲入りの2枚組となり、終盤にはビクターのスタジオ3部屋を同時に使用する状況だったそうです。これだけの音数やトラックを扱えば、音を重ねることはできても、最終的なミックスで自然なバランスを保つのは容易ではなかったでしょう。
3.録音エンジニア自身が認めた当時の音作り
今回の調査で特に興味深かったのが池村氏自身の回顧談です。当時はデジタルディレイやデジタルリバーブを積極的に使用し普通のスネアドラムにまでエフェクトをかけ音を厚くしていたそうです。しかし、その結果、うまくいったものもあれば、後になって「余計なことをしなきゃ良かったな」と思うものもあったと語っています。
さらに印象的なのが、次の言葉です。
「音楽って先端のものを作ると古くなっちゃうんですよ。」まさに今回の音質問題を考えるうえで、核心を突いた発言ではないでしょうか。当時は斬新だったデジタルエフェクトも、時代が進めば、その時代特有の音作りとして聴こえてしまいます。現在感じる録音のクセは、技術的な制約だけでなく、当時の流行や制作上の判断が色濃く反映された結果とも考えられます。
4.なぜ低音が薄く、中高域が目立つのか
私が今回の再生で感じたのは、低音の物足りなさと、中高域が相対的に強く感じられる音のバランスです。もちろん、これを初期サンプラーだけで説明することはできません。楽器の音色、アレンジ、EQ、エフェクト、トラックごとの音量バランス、マスタリングなど、さまざまな要素が関係します。
硬く鋭いサンプル音にデジタルエフェクトを重ね、多数の音を詰め込めば、音の輪郭は強くなる一方、全体の見通しや低音の厚みが損なわれる可能性もあります。ただし、実際の周波数特性やマスターを測定したわけではないので、特定の帯域がどの程度強調されているかまでは断定できません。それでも、当時の技術的制約と制作上の傾向を考えれば、私が感じた音の違和感にも一定の説明がつきそうです。
5.今回の結論――技術の進歩と音質の向上は別問題
1985年当時の最先端技術を積極的に導入し、約1,800時間もの制作時間を費やした『KAMAKURA』。音楽的な挑戦という意味では、意欲的な大作だったことは間違いありません。しかし、初期デジタル楽器の性能上の制約、デジタルエフェクトの多用、膨大なトラックを扱う録音・ミックス、そして先端技術を追い求めた時代特有の音作りが重なり、現在の耳にはクセの強い音として感じられるのではないでしょうか。
今回の「リベンジ再生」では、残念ながら私の評価を覆すことはできませんでした。しかし、録音エンジニア自身が当時のエフェクト処理を振り返って反省していたことまで分かったのは、大きな収穫です。結局のところ、新しい技術を使うことと、良い音を作ることは別問題。『KAMAKURA』は、1985年という時代の挑戦と、その時代ならではの音作りのクセが同居した作品だったようです(汗)。
本日は近所の奥様が92歳で大往生され休暇を取って火葬と告別式に参列して帰ってきてから、カナリ中途半端に時間が余ったことから、思い切って長年の素朴な疑問について調べてみました結果、我ながら意外と興味深い内容になったかも知れません・・
もちろん、それが分ったからと言ってどうなる訳でもありませんが、当時の自分にとって清水の舞台から飛び降りるつもり?で4,800円で入手してのチープな音質は相当ショックだったことは間違いなく、今回は生成AIの深堀り分析のおかげで長年の謎がクリアになっただけでも良かったかもしれません・・(苦笑)

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たかけんさん 今晩は
80年前後のLPので気に入ったのは
・RVC(Baystate) kenny drew
・East Wind LA4 のダイレクト・カッティング ディスク
・Disco Mate 真梨邑ケイ
辺りです。・・・日本の企画?
どれも音抜けが良くて・情報量が多いです。
今の384KHzDXDに匹敵する音がします。
ただ残念なのはPCに取り込むと192KHz/24bitでも・・・気楽に聴けますが雰囲気がガクッと落ちます。
中でもダイレクト・カッティング ディスクは極端です。
アモルファスMCトランスに変えた当初は低歪だけど特徴が無いと思っていましたが、暫らく使うとその威力のデカさを痛感します。
MCカートリッジは出力が小さいのでヒステリシスの影響がデカイかも?