https://community.phileweb.com/mypage/entry/5440/20210820/68193/ より
タイトル:【グランドスラム邸の音響】 2021年08月20日 一部レイアウト修正あり
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皆さん、こんにちは。
グランドスラムさんのお宅を訪問してきました。ちょっと経緯があってベルウッド氏と行って参りました。実はアーノンクールによるバッハのマタイのDVD audioをなんとか入手したものの、いかんせん自分の再生音に納得がいかず、氏に聴かせる勇気がでない。では、マルチサラウンドの大家とされるお宅を伺う予定があるので、そちらの宅で一緒に試聴してみませんかと、私からお誘いしたのでした。
グランドスラム邸が素晴らしい装置と環境を有しているのは、これまでの訪問者たちの日記を読まれた方々はよくご存知でしょう。ですから、この際、
To those to whom much is given, much is expected.
(多く与えられたら、多く求められる)
と引用してみたからといって、異論はないはずです。たしかに、多くを求めて、会津若松まで私たちは行ったのです。
[:image1:][:image7:]
(1) 最新AVプリによる補正の効用
私の問題意識をはっきりさせておくと、最新の補正機能はどういう意味で必要で、どこまでやれるのか?を知りたいということである。補正で何が改善されて、デメリットはないのか?である。最新の補正機能を持つこの最新AVプリをグランドスラム氏とAURO3D氏という先達のお二人からお勧めいただいたので、何をどこまで改善できるのを調査、検討しようというわけである。
[:image5:](Storm Audio’s newest AV processor, “ISP MkII”)
(2) 初っ端のトラブル
しかし、残念なことに、今回、補正オンとオフを比較することがなかったので、このプリアンプ自体の補正機能がいかほどのものかは未だに不明なままなのである。また、私がオーディオ用に持ち込んだディスクは不可解なトラブルで試聴できなかった。トラブルというのは、トランスポートにしているLX800が反応しなくなり、トレーも開かず、やむを得ず強制終了したり、AVプリも同様に不安定で、再生するとリアや天井の805からかなりの音量で電磁ノイズのようなのが出てくる始末で、意気消沈。復旧後、ベルウッド氏がご自分のSACDをそこにいた三者の誰よりも爆音で聴き始めてからはエンジンがかかったのであろう、だいぶ落ち着いて、トラブルも以降は発生しなかった。
(3) ポジティブな点
補正された音を聴いて、ポジティブな点を挙げると、AURO3D氏がしきりに強調している「バスコントロール」の効果となるのだろうか。暖機運転も進んだ頃に、ベルウッド氏がハリーコニックJr.のCDをかけ始め、機器の調子が上がったように見受けられたので、カサンドラ・ウィルソンのTennessee waltzのCDを聴かせてもらった。補正はかかった状態である。すると、ウッドベースがウッドベースらしく太く素朴な逞しさをともなう濃い音で、しかもラインがしっかり見える低音、表情のある低音が豊かに鳴りだした。無論、爆音であるから、これが凄いことであるのはお分かりいただけるはずだ。歪みがなく、力強く、味わいのある低音。見事である。私にとっては、サブウーファーの再生で非常に良いと思った初めての体験となった。
[:image3:](巨大サブウーファーの天面の操作パネル。カッコいい。音もいい。)
また、サブウーファーのクロスオーバーの繋ぎ目が目立つこともない。サブウーファーは超低音だから位置は関係ないとかいう話があるが、低く設定してみても50、60Hzを超えるところが減衰仕切れず出てくるとしたら、その音がどこで鳴っているのかに気付かないのは変である。可聴域の閾値を超えた時にスピーカーのウーファーと重なり合ってダブついて聴こえたり、偏って設置した場合には片側に音場が引っ張られたりするものである。そういう不具合はまったく感じず、ごく自然な繋がりで、音場に妙な低音の山場が出来ることもなく、しかしまた、迫力があり、表現力もある低域で見事であった。
(4) ネガティブな点
ネガティブな点を列挙すると、
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①タイムアライメントを解決していない。
②定位感に貢献していない。
③音場のちぐはくさを補完しない。
④音像の極度の膨張を抑制しない。
⑤十分な鮮度とS/N比を維持できない。
⑥解像度がCDレベル。
⑦声の聴き取り難さを改善しない、
—————————————————
となる。⑦については映像システムの方で書く。
まず、①〜④について。4本のフロアースピーカーは部屋の四隅にあるが、リスポジはだいぶリアに寄っており、センターとフロントからリスポジがとても離れている。また、リアのは不明だが、フロントの上下2つのスコーカーはどちらもこちらを向いていない。トゥイターも頭の上を通過している。センタースピーカーも高域ユニットは少し上を向いており、中低域ユニットは真っ直ぐこちらを向いているが、リスナーの膝くらいに当たる。それで、例えば、マタイ受難曲ではソリストが左上で歌ったかと思うと、次は真ん中下、他はどこにいるのか不明という散漫な定位感であった。上記のカサンドラ・ウィルソンのTennessee waltzはウッドベースの処理が卓越しているのは書いた通りだが、まさにその時、ボーカルのカサンドラの音像はまるで入道雲のように天井まで大きく広がっており、音像が収束する気配はなかった。
また、ベルウッド氏が持ってきた上原ひろみのKUNG-FU WORLD CHAMPIONは、ピアノとベースが縦横無人に5chを駆け巡り、さらに相当に硬く張っただろうドラムヘッドを強烈に連打するスティックの軌跡がおそらく目線より下の高さで中央にファントム定位するのが標準だろう。たぶんこの定位自体は簡単なはずなのだが、硬くバチバチ弾けるドラムスティックの火花が、この日は、ウィルソンの左右の各2つのスコーカーの間、つまりトゥイーターのところに張り付いていて、音がどこか遠いところから来ているようで迫力に乏しく、サラウンドスピーカーから発出するはずの耳をくすぐる刺激的なベースやピアノの耳への絡みつきも弱かった。つまりがちゃついた音なのである。
(5) 補正の効果?
ところでグランドスラム邸のシステムでリスポジに座ってみて、真っ直ぐこちらに向かってくる帯域は、上記したようにもちろん低域である。中高域に比して低域が最も良く聴こえるだろうと思われる物理的状況にセッティングされており、事実、その低域が一番良いと感じる。だから、これが補正の効果だと言われても、解せないのである。また、もしサブウーファーのクロスというだけの話ならば、例えばサブウーファーに付いているDSPで対処するのではまずいのだろうか?この高級AVプリを使うべき積極的な理由がどうも見えてこない。グランドスラム邸の低音が良いというのは、プリの性能や補正機能とは別の、物理的セッティングによる、しごく自然な帰結であるように思えるのだ。
[:image8:](FRの背面のバスレフポート、隣りはジェフの電源別筐体モノラルアンプ)[:image4:]
だから私に分からないのは、このような場合に最新鋭の補正機能はいったいどんな音楽的貢献をしており、具体的に聴感に対してどういう役割を果たしているのか?ということなのである。
先にカサンドラ・ウィルソンが肥大していたという話をしたが、最後の方で日本人男性歌手のボーカルを聴いたのだが、同じく身長は3m50cmはあるような音像の肥大ぶりだった。この試聴はジェフローランドのバッテリー式セパレート・プリで、サブウーファーなしのはずである。低音が際立つような音源ではなかったが、低音がおかしいとはまったく思わなかった。 AVプリで補正しても、他のプリで補正をしなくても、同じく肥大するということは、補正の効果に関して何を主張するものなのか?また逆に、カサンドラのTennessee waltzの低音は補正がなければ、良くなかった、と主張できるのか?補正なしの日本人男性ボーカルの低域は中庸で自然であったのに?
(6) CDレベルとSACDレベル
⑤と⑥についてであるが、本来LX800はトランスポートとしてCDとSACDの違いを表現するはずであるが、あまり差を感じられなかった。例えばアキュフェーズのSACDとCDの差異を測るチェックディスクを使ったとかいうわけではもちろんないし、別々の作品を聴いてのただの印象に過ぎないのだが、あまり感心しなかった。僭越ながら、オーディオ用途としてのLX800の使いこなしに疑問を感じざるを得ない。
トラブルが発生する前に聴いたトゥーランガリラのSACDは鮮度とS/N比がとても重要であるのに、再生中にオンデマルトノがいつ鳴ったのかという調子であった。3回聴いたが、3回ピンとこなかった。これはSACDなのでAVプリ経由である。他方で、お暇する直前のAmazonからの幸田浩子さんの再生は、彼女に詳しいわけではないのだが、透明感が著しく足りないような気がした。これはジェフのセパレートプリによる補正なしのCDレベルの音源の再生である。
(7) 電源
マイ柱上トランスからの専用回路を引いて、通常のパワーアンプ2台分のサイズはありそうな巨大なCSEのレギュレーター1発に、200Vで入力して、そこから全ての機器に給電している。無数のケーブルが上流機器が設置されたラックの裏側へと、また各スピーカーの近くに設置された、たぶん合計7台のパワーアンプへと繋がっている。また強大なデジアンを搭載しているだろう2台のサブウーファー、また恐らくプロジェクターにも給電されていると思われる。この一台の電源レギュレーターに繋がっている各機器の放射するノイズがループして、逆流している可能性は否定できないだろう。タコ足配線は位相の管理はしやすいが、全てを台無しにする可能性もある。また、アースがどの程度配慮されているのかは不明である。
当日グランドスラム氏は途中でケーブルを交換し、4回、5回くらいだったろうか、音質の変化を私たちに示してくれた。もし電源ケーブルの変更の効果が出るならば、それはシステムの欠陥を含意するのか、単にそのケーブルが立派であり適所に使用されたのか、あるいは、ベルウッド氏によると、機器の側の電源まわりがそもそも脆弱なのか、ということになるだろう。だから、グランドスラム氏がケーブル変更のデモにこだわってらっしゃるのはとても意外であった。私たちがケーブルに対してナイーブな反応を示すと思われていたのだろうか、ケーブル交換デモの意図がよく分からなかった。
なお、電源レギュレーターのところで200V/50Hzの入力を100V/80Hzで出力しているとのこと。80Hzというのは初めてのことで驚いた。周波数を変更できるようなのだが、試させてもらわなかった。他のことで頭が一杯だった、後の祭り。
[:image6:](上流機器のラック裏)
(8) 専用ルーム
最後に部屋そのもの。ルーム音響の良さ、帰りの車の中で「どこが良かったか?」とポジティブな部分を考察していて、ベルウッド氏が挙げたのであった。言われてみると、確かに部屋の固有の響きや、屈折を感じなかった。十分に余裕のあるサイズであるのも大切であろう。天井も高い。また、一部を除き、音響用の調音材が造り付けになっており、プロの手によるものだろう。防音仕様である。
しかし、リスポジ後方とリアスピーカーの周りに荷物を積み上げるのは、サラウンドを志す人はしていけない。大きなテーブルをスピーカーと自分の間に置くと、下からの音が来なくなる。スピーカー間にテレビを置けば奥行きが消える。サラウンドスピーカーと自分の間に物を増やせば増やせすほど、サラウンドの豊かな音場を生み出す小さな音が消えるのである。逆に補正などしなくても、荷物の山を取っ払って床を出してやるだけで、タイムアライメントが変とか、リアが繋がりが悪く突発的に感じられる、といったような問題点が改善されることになっても、特段に驚かない。
実際、サラウンドスピーカーは大きく動かさなくてもなんとかなるが、逆に繊細な調整が必要で、2cmほど内ぶりを変えると、実はまったく違うアレンジに聴こえるほどなのである。サラウンドをやっている人がサラウンドスピーカーに拘らないのはおかしい。サラウンドにはサラウンドの作法がある。AVプリの高度な補正能力がこういう作法の欠落を補ってくれると期待したいところだが、どうなのだろうか。
[:image2:](RR周辺。RLの周辺はさらに物が多かった。)
(9) おしまいに
時折、ベルウッド氏に我が家にお越しいただき、私のサラウンドシステムを聴いてもらっている。ベルウッドさんはユニークな人でサラウンドを聴いて欲しいと頼む私に「自分はサラウンド懐疑派だ」と言ってくるくらいだから、なかなか、うんとは仰られない。しかし、私がなぜに頑固一徹2chのベルウッド氏につきまとっているかと言うと、彼ほどオーソドックスなオーディオの作法を私に教えてくれる人も今のところいないからだ。ベルウッド氏のオーディオ論はシンプルである。余計なことをしない、スピーカーのセットにこだわる、機器への振動を遮断する、純度の高い信号を送り込む、無駄なループにならないようにアースをとる、色々なシステムを聴きまくる、そして彼の愛するクラシック畑のソフトを渉猟する、等々。当たり前のことなのだと思う。当たり前の作法について、このphilewebコミュニティーの、特にサラウンドをやられている方々とディスカッションがしたい。こういう作法というのは、たぶんそれが真っ当なものであるならば、誰にでもできるし、お金のかかる話にもならないのではないか。
今回の訪問では、諸々、基本的な部分で首肯し難い点が多く、お邪魔させていただいた立場であるが、賞賛よりも疑問点の提示と、釈迦に説法でないことを祈るが、問題箇所の指摘が多くなってしまった。また実は、映像システムにも、音響システム以上に疑問を感じている。映像システムには映像システムの作法がある。初歩的なことをこちらも多く語る必要があるだろう。しかし、いったん棚上げ。他人の糾弾、指弾は私の趣味ではない。サラウンドシステムの明るく、そんなに難しくない未来のためにどうしても語らねばならないと思ったまでで、他意はない。
追、
グランドスラムさん、この度は訪問をお許しいただき、ありがとうございました。また、若輩者が作法について語るのをお許しください。
ベルウッドさん、この度もお世話様でした。ソースカツ煮、美味かったですね。マタイは謎がいっそう深まりました。また実験にお付き合いください。マタイ以外ならば、一段階レベルアップ済みです。もう一段上げておきます。それで例の吸音対策を試したいと思います。
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転載ここまで ※一部レイアウト変更あり,オリジナルにはなかった画像もあり
以下、同行のベルウッド氏の
グランドスラム邸訪問の印象備忘録。
(続く)
byベルウッド at2021-08-27 14:10
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グランドスラム邸訪問の印象備忘録の続きです。
2.SACD/Multiの再生
後方に第二オーケストラ/合唱を配置されていると伝え聞いていた「マタイ」
→一般的な演奏・録音と同じく、左右配置のみで期待外れ
上原ひろみの「BRAIN」もパーカッションの定位を回す遊びはサラウンドならでは
→でも遊び程度の加工であって別に2chで聴いても音楽的感動は変わらない
3.リスポジ
指定の椅子よりも、一歩か二歩フロント側に前進したポジションがベスト
→なぜリスポジが合っていないのか不明
→音場補正の測定で前提としたリスポジと現在のリスポジがもしかして不一致?
4.電源ケーブル
AVプリのケーブルを交換したら音がよくなった
→最初のケーブルは付属品のケーブルとのこと(高額商品なのに低レベル?!)
→最初からちゃんとしたケーブルで聴かせてもらいたかった(ハロー効果下げた)
→機器や元電源の品位との相性があるのでケーブル個々の絶対評価はしにくい
5.スピーカーセッティング
フロントの左右が広すぎる(?)三点ステレオ、中抜けの傾向あり
左右あるいはユニット間の焦点が合っていない(位相?)
フロントの内振りが外向き過ぎる(?)あるいはその逆か(??)
リアがリスポジに近すぎる(?)もう少し後方に下げて音を背後に回したい
センターが前過ぎてタイムアライメントが合っていないのでは(?)
→上原ひろみのシンバルが弱くクラシック系も中高音が遠目がちで飛んでこない
→GRANDSLAMはユニットの仰角が調整できるのにとのベルイマンさんの指摘あり
→スピーカーが重く、部屋も雑然としていて弄れない(?)→もったいない
(まだまだ続きます)
byベルウッド at2021-08-27 14:14
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グランドスラム邸訪問の印象備忘録の続きの続きです。
6.センタースピーカー
センターの品位がミスマッチ(?)
→ソフトによっては中抜けと感じるし、センターボーカルが弱い
→管球アンプは逆効果(?)ナローレンジでスピードが遅いのでセリフが立たない
センターは左右(FR/FL)スピーカーのステレオファントムとバッティングする?
→左右スピーカーと同等同型同高は無理(?)
→センターには(ソフトによるが)実は大した音声信号は入っていない?
7.AmazonHD
システム構成はよくわからなかったが、ハイエンドシステムには力不足
→幸田浩子「アヴェマリア」は、左右定位はほぼ正確だが奥行きなどの立体感不足
→ボーカルの実在感・ニュアンス不足、平板
→前川清だったとは後で知ったことだが、らしくない
8.音響・音場補正
従来の音場補正のような束縛感はない(不思議)
→その反面、空間臨場感には乏しい
ディーラーが計測しメーカー本社にデータ送信し解析し補正プログラムを作成
→機器の変更や部屋のレイアウト、セッティングのたびに変更サービスが必要(?)
→サウンドを育てていくような趣味性はない(どうしても固定化?)
→ジャンルなど自分の好みに合わせたパターン分け、EQの楽しさもない(?)
スピーカーセッティング/部屋のチューニングを最大限やってこそ本領発揮?
サラウンドでは、再生装置が立派でもそれに伴うだけのソフトが極端に限られるというのは、いつも思うことです。いままで、自分がふだん2h STEREOで聴いているSACDがサラウンドで大化けしたという経験は、先日のベルイマン邸で聴いたCSO-RESOUNDの「Brass Live」が最高!でしたよ。天井を音が行き交ってましたからね。あの3Dサウンドには興奮しましたよ。
今回、その意味でもセンタースピーカーには考えさせられました。なるほど無くてもいいかも!
ベルイマンさん、ぜひ、同一スピーカー4台で頑張ってください。
(終わり)
byベルウッド at2021-08-27 14:15
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グランドスラム邸の音響のレス欄↓
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ベルイマンさん
グランドスラムさんのところには、拙宅にお見えになった時と同様、ベルウッドさんと行かれたんですね。
拙耳には、グランドスラムさんのところは、ベルイマンさんのところの「正常進化」だと思っていたんですが、もしかしてtoo much expectationだったのでしょうかね?
Atmosとか、聴かせていただきました?一聴の価値はあると思いますけど。郷に入っては郷に従えで、先方の得意ソースを聴かせてもらわないとね(まあ、今回は私もあまり人のことは言えませんでしたが=笑)。
Dirac LiveのOn/Offができず、Storm ISP MK2の効果を試すことができなかったのは残念でしたね。私がご一緒していれば操作できたのですが(笑)。私がお邪魔した際には試させていただいて、拙日記にも書きましたが、その違いに驚きましたよ。
4ch派のベルイマンさんがどのような音・音場・音像を追及しておられるのかを残念ながら未だ把握できていませんが、拙宅でもグランドスラム邸でもない、「別の何か」を探しておられるようですね。どうやらまだ当面模索が続きそうですが、もし、見つかったらまた相互訪問・切磋琢磨させてください。楽しみにしております。
byAuro3D at2021-08-20 20:20
ベルイマンさん、試聴記事ありがとうございました。
当日は、いろいろと至らない点がありましたこと、お詫びいたします。まあ、感想については、好みの違いがありますから、ディスクに入っている音を全て聴きとりたいベルイマンさんと自分の好きな音だけ出してくれればいいと思っている私のと違いなので、特に言うことはありませんが、誤解がある点を少々。
CSEのレギュレーターからは、フロント周りのデジタル系だけです。こんなレギュレーターにジェフのアンプなんぞつないだら、一発でアウトになってしまいますから。
電源ケーブルの交換については、こんなに変わるんですよというのを聴いてもらいたかっただけで、特に他意はありません。ただ気になったのは、「ベルウッド氏によると、機器の側の電源まわりがそもそも脆弱なのか」という点です。プリアンプやパワーアンプなど、我が家ではどの機種につないでも電源ケーブル交換のメリット(私が好む音質の向上)はあります。電源ケーブルの交換が音が変化しないアンプがあれば教えていただきたいです。そのアンプでも試すことができれば試してみたいですから。
最後に聴いていただいた前川清ですが、Auro3Dには驚いていただいて狙い通りに試聴記事に書いていただいたのですが、ベルイマンさんには、そのジョークが通じなかったようです(笑)私はこの曲を聴いて音像や定位をうんぬんすることはなく、前川清って歌がうまいよなあと思いながら日々聴いています。原理原則を大切にするベルイマンさんに対して失礼な曲をかけてしまったと中田翔のように反省しております(笑)
まあ、私もISPにLX800をつないでマルチチャンネルを聴くことはないでしょうし、自分が購入しセッティングすることになれば、接続ケーブルを変えてもう少しホームシアター用のセッティングにするでしょうね。さて、どうなるか、今後が楽しみです。
byグランドスラム at2021-08-20 22:10
AUROさん、こんばんは。
「拙耳には、グランドスラムさんのところは、ベルイマンさんのところの「正常進化」だと思っていたんですが」
→ 「正常進化」かどうかを私は問題にしたくなかったので、この日記でグランドスラム邸の音より自分が良いとか、悪いとかいうことを表す文言を出来るだけ消しました。私の器の小ささから消しきれなかったかもしれません。この日記の意図は、AUROさんから今このレス欄で新型AVプリや補正のもつ特筆すべき利点を聞き出すことでしたが、グランドスラム邸と私の家の比較をさせてしまって、サラウンドシステムの作法の話から逸脱させてしまっているのが、自分の筆致の限界なのでしょう。ただ、内容として反感を買う話をした自覚はあります。何しろご購入されたばかりの機械を俎上に上げておりますからね。本文にも書きましたが、AVプリとその補正とサラウンドの作法に関すること以外を問題にするつもりはありません。
「Atmosとか、聴かせていただきました?一聴の価値はあると思いますけど。郷に入っては郷に従えで、先方の得意ソースを聴かせてもらわないとね(まあ、今回は私もあまり人のことは言えませんでしたが=笑)。」
→アトモスのデモディスクは視聴させていただきました。AVACやヨドバシとの比較になりますが、このデモは優秀でした。ただ映像システムの方の話になりますが、オーディオに関して日記に書いた問題点が映画ではさらに表面化します。郷に入っては郷に従え、はサラウンドの場合は大きいですが、難しいものですね。
「Dirac LiveのOn/Off、、、の違いに驚きましたよ。」
そうですね。比較ができたら良かったです。まあ、Onの状態での視聴体験の記述が本日記です。
「4ch派のベルイマンさんがどのような音・音場・音像を追及し、拙宅でもグランドスラム邸でもない、「別の何か」を探しておられるようですね。」
→そんな風に思われますか。私が口走ったのでしょうかね。面白くもなんともない回答ですが、5.1ch音源を4chでうまく再生したいと思っているだけです。相互訪問、切磋琢磨して、楽しみましょう。
byベルイマン at2021-08-20 22:41
グランドスラムさん、こんばんは。先日はありがとうございました。
◎レギュレーターの件、失礼しました。訂正しておきます。
◎電源ケーブルですが、ベルウッド氏の言葉の引用について説明いたします。電源ケーブルを交換して改善率が高いのは電源の物量によるし、物量が大きければ大きいほど、ケーブル交換による改善率が下がる、ということであると私は理解しています。この理屈自体は筋が通っているかと。また、電源ケーブルで音が変わるということを、まったく否定しません。逆です。変わらないはずがない。私が、そして、たぶんベルウッドさんも、問題にしているのは、変わるか変わらないかではなく、変化量ですし、この変化量をどう解釈するかということです。ですから、どんなアンプでも電源ケーブルによって音質が変わるでしょうが、変化量は異なると予想しています。もちろん、これは私の考えです。ベルウッドさんの考えは、ご本人に直接問い合わせてください。
◎前川清さんなんですね。AUROさんの日記を読んでましたので、そうかなと思っていましたが。歌、お上手だなと思いましたよ。声質も良いですね。前川清さんに関して、音像や定位が問題になったのは偶然ですね。私がそういう客観的指標を気にしてオーディオをしているということですらないです。そうした指標なしに補正の効用について客観的に語るのが難しいですし、今回は補正とプリアンプの効果を推し量る文脈だったというだけの話です。補正とプリアンプの効果を語れるならば、ジョークでもなんでも構いません。
◎ホームシアター用に自分なりのセッティングをするのは、楽しみですね。
今回はありがとうございました。
byベルイマン at2021-08-20 23:21
ベルイマンさん
どうも私が勘違いしていたかもしれませんが、ハンドルネームから、ベルイマンさんは「映画音響第一」で、それもドンパチ系の現代作品ではなく、モノローグが見せ場のいわゆる「文芸作品」がお好きで、それを「正しく?」再生するのが目指す方向性なのかな、と思っていました。
この方向性なら、わざわざ「セリフ再生」だけのために特別な管球アンプをお使いのグランドスラム邸は「目指すべき方向」とベクトルが合っていると思い込んでいました。
また、低音がお好き、というイメージがあったので、グランドスラム4台8ユニットのウーファーと、巨大なSW2台と、そしてこれらを統合的に整理できるISP MK2のDirac Liveの組み合わせによるグランドスラム邸の低音は、気に入られるのではと思っておりました(私は、かつて拙宅でISPを導入した時、「自分史上最高の低音」と書きましたが、グランドスラム邸にお邪魔した時からその座はお譲りしております=笑。私はベルイマンさんのお宅にもお邪魔していますが、少なくともタイコの音をあそこ以上に「恐怖心を感じる」レベルで再生できるシステムを知りません)。
ゆえに、私はベルイマンさんの目指している方向性をちょっと見失ってしまいました(汗)。まあ、拙宅にお見えになった時もクラシックを中心に聴いておられましたので、お好きな音源的にはそちらの方向かとは思っています。
ただ、グランドスラムさんのお好きな音源は、映画(音楽)、ロック・ポップス・ジャズ系とお見受けしましたので、当然彼のシステムはそちらに最適化されているわけです。もしかして、イタリア料理屋に行って鮨を注文して食べて来ませんでした?(笑)。
まあ、これは拙宅も同じで、一般に、オーディオ的な評価軸としては、1.音質、2.音像、3.音場-とあると思いますが、もちろんこれらをすべて高いレベルで再現できるのが理想ですが、オーナーの好みで、どこかにより注力されていることが普通です。それがその方の、その家の「音」という個性になっていると思います。
拙宅の場合は完全に3の「音場」を重視しているので、「音質」や「音像」に関心のある方がお見えになっても恐らくピンとこないと思いますが、それと同様に、グランドスラムさんのところで頭抜けていると私の駄耳で感じたのは、「音質」でした。
ベルイマンさんが最も重視しておられるのは、どれでしょうか(それともNone of them?)
byAuro3D at2021-08-21 08:10
ベルイマンさん、精力的に活動されていますね。
Auro3Dさんとのオフ会でも、ベルイマンさんの話は沢山出ました。
Auro3Dさんに「今一番熱い男ですね」と申し上げましたら、「一番熱いのはベルイマンさんではないですか?」と言われていました。
ベルウッドさんと共にAuro3D邸に行かれたときの話しもお聞きしました。「あの二人は師弟コンビのように話しが合っていました」と言われていました。同じ音をオーナーとは別に、違う耳で聴き合うのも勉強になりますよね。
⇒自分が昔、Mt.T2さんと渡り歩いていたときは、感想の意見が合わずに、ホテルで夜中まで議論し合ったこともありましたが(笑)
さて、少し気になったのが電源ケーブルのことです。(なぜか本文が消えてしまったようで、引用出来ませんでしたので、レス欄からの引用です)
>ベルウッド氏の言葉の引用について説明いたします。電源ケーブルを交換して改善率が高いのは電源の物量によるし、物量が大きければ大きいほど、ケーブル交換による改善率が下がる、
本当ですか?
自分は、元電源の物量が大きいほど、最終的に機器に電流を流し込むケーブルの効果は大きいと感じて来ました。
更に、全体のサウンドが煮詰まっているほどケーブルを替えた効果は大きく感じられると言うのが経験値です。
この辺りは、オーディオにおける基本的な追い込み方の話ですので、認識合わせが必要かと思いました。
byヒジヤン at2021-08-21 14:51
ベルイマンさん、こんにちは。
私がコメント入れたせいで、日記を書き直しているのでしょうか。別に、訂正しなくてもよかったのに。興味のある人が、コメント欄を読んでなんだ違っているのかと思う程度で十分だったのですが、完璧主義者のベルイマンさんにとっては、少しの間違いも許せなかったのでしょうか。
さて、電源ケーブルについて質問しようと思いましたが、同じことをヒジヤンさんに既に書かれていました。私も電源部周辺の完成度が高いほど電源ケーブルの効果は大きいと思い、大枚をはたいてきたのですが(笑)。まあ、この変化量というのは個人個人によってとらえ方が違いますから、30万円のアンプに30万円の電源ケーブルをつないだ時と300万円のアンプに30万円の電源ケーブルをつないだ時の音質の向上という意味での変化量の違いが同じぐらいと答える人がいても不思議ではありません。
ハイエンドオーディオに取り組んでいる人達の中には、電線病にかかって数十万どころか数百万単位で払っている人もいるようです。って、私もその一人なんですが(爆)
もう一つは、タイムアライメントという言葉です。今回はストームオーディオのAVプリであるISPを試聴していただきましたが、セッティングの際に輸入元のナスペックがDirac Liveを使って測定し、その際に各SP間のタイムアライメントも取ってあります。グランドスラムに関しては、ウィルソンの指示に従って各ユニットのタイムアライメント(時間軸特性)をリスニングポイントで合わせてあります。リアはリスニングポイントから50cmぐらい後方でクロス。となると、ベルイマンさんのいうタイムアライメントが何を指すのかがよく分かりません。これからセッティングを詰める際の参考にさせていただきたいので、教えていただければ幸いです。
byグランドスラム at2021-08-21 16:05
皆さん、とりわけ、グランドスラムさん、AUROさん、ヒジヤンさん、また、ここにはいらっしゃらないベルウッドさん、申し訳ありません。
グランドスラム邸の訪問記は悪意の塊のような妄言なので、消しました。言い訳をします。グランドスラム邸を訪問して以来、仕事もたまって、鬱屈としていました。それが昨日一切をうっちゃ。、酒を飲みながら、残していたメモをまとめて、ありったけの鬱憤を込めて、記事を書きました。
朝、AURO3D氏からのレスを見ながら、なぜ私の意に即したレスをくれないのだろう?とふと我に帰りました。伝わるわけがないですし、伝わっても返答不可能なことを書いていたわけです。ここで初めて憑き物に気付き、本文を消しました。
以上が今この日記がかくも悲惨な状態にある、簡単な経緯です。
デタラメで愚かで自分本位な酒乱の日記に優しくレスをいただいておりますが、申し訳ございません。今はここで止めさせてください。後で、個々にレスいたします。
まことに申し訳ございませんでした。
byベルイマン at2021-08-21 19:44
グランドスラムさんが人格者でよかったですね。
オーディオは趣味と言っても、大変に努力した結果の成果であることも少なくありません。それを他方から、少し聴いたくらいでマイナスな評論されたらかんかんになってしまい、事件になるのでは?と思えるようなこともあります。
ベルイマンさんが熱心に取り組まれているのは、皆が認めるところですから、お酒には注意しましょうね。
byヒジヤン at2021-08-21 20:27
AUROさん、この度は私の日記で不快な思いをされたことだと思います。改めて謝罪させていただきます。
AUROさんがご自身の体験のなかで最も「タイコ」の低域が良いということ趣旨のレスをいただきましたが、そのことに同意します。酷い文面でしたので、ご理解いただけなかったと思いますが、低域に関して既に抹消した本文に書きましたように、サブウーファーの試聴体験で初めて良いと感じた、という趣旨のことを述べました。
ところで、「タイコ」の音は、何もサブウーファーやウーファーだけが担当しているわけではありません。グランドスラム邸で低域が良かったのは、繰り返しますが、事実であると思います。当日、ピンクフロイトやマーカス・ハウケ、またMartin Valihora等で試聴した「タイコ」ではなく、ジャズのウッドベースで私はそう感じたわけですが。
スピーカーとアンプの能力を度外視すれば、低域は主にリスナーとスピーカーとの距離の関係であると思います。グランドスラム邸では低域を担当する素晴らしいユニットとリスナーの距離が十分にあり、その十分さを埋める音量を出すことも可能です。ところで、他ならぬこの十分な距離こそが解像度に大きな影響を与えて、また、jazzやロックのスネアやタムタムへのアタックのエネルギー感やスティックの軌跡を描く音像の作りこみを変えてしまうのではないでしょうか。低音の重大なファクターである距離は、解像度や音像定位と矛盾するかもしれないのです。
こうした矛盾をプリアンプや補正機能が解決するのであれば、「低域が凄い」ではなく、ドラムが良いとか、曲が素晴らしいとなるのでしょう。そうであれば問題なし。そうでないならば? 抹消した日記で問題にしたかったのは上記のようなことでした。
追、音質と音像と音場は客観的なパラメーターで、「正しい音」の構成素であると考えています。私はどれか一つを特に重視しません。「好きな音」はアーティストや曲で選びたいと思います。私はオーディオマニアではなく、オーディオが手段だからです。
byベルイマン at2021-08-24 14:22
グランドスラムさん、恩を仇で返すような文面を書きましてすいませんでした。電源ケーブルに関しましては大した考えがあるわけでもないのですが、後に回させてください。
タイムアライメントは各ユニットとリスナーとの距離のズレを調和させることだと思いますが、マルチサラウンドでは非常に複雑な問題となり、ある意味でサラウンドのセッティングの根幹なのかもしれませんね。
「ウィルソンの指示に従って、、、リスニングポイントで合わせ」てある、かつ、リアのグランドスラムは「リスポジ後方50cmでクロス」というのは、サラウンドシステムの収束点が2箇所になっているのでしょうか?
このリスポジ後方50cmでクロスさせるのは、RRとRLの定位を調べてその位置に決めたのでしょうか。以前、AUROさんがサラウンドは全ユニット間の定位を出すという話に対して、グランドスラムさんは天井は難しいが、フロアースピーカーは全てチャンネル間の定位をさせるとレスされていた気がします。ところで、RRとRLだけで定位が強くでるところに合わせると、全体の定位が壊乱するソフトがあると思います。
(続く)
byベルイマン at2021-08-24 15:51
(グランドスラムさんのレスの続き)
適当な提案をしますが、これからISP MkIIの設定をされることだと思います。その前にリスポジの確定作業をされるのはいかがでしょうか?例えば、現状のリスポジで立って聴くのと座って聴くのを比較してみていただけないでしょうか。まず高さのタイムアライメント調整とというのか、スイートスポットを見つけてみてはいかがでしょう。
次に、現状のFRとFLとRRとRLの4本のそのど真ん中で立ったり座ったりしながら、先日の『ローンサバイバー』のような全方位からの音源を使ってみてはどうでしょう。それで例えば、劇中の銃弾がどこのポジションだと一番危険で弾が自分に当たりそうか調べながら、現状のスピーカーのセッティングでベストなリスポジ探しをしていただくのはいかがでしょうか。
ISP MkIIのタイムアライメント調整にどのようなデータを計測しどのように使用しているのか分かりませんので、我が家の話をしますが、計測してdistanceとして提示される数字と実測値を私は比較しながら、スピーカーを物理的に動かすと、distanceの表示の方が実測値に近づきます。ある一定のところで実測の方が音が良くなります。AVアンプの計測の精度がISP MkIIとはまるで違うのでしょうが、補正機能に合わせるのではなく、実測を優先しています。なぜなら、AV8805の自動補正システムによるタイムアライメントの調整は大した改善にならないですが、スピーカーを動かしたり自分が動くと音が大幅に改善するからです。補正機能を稼働させるとS/N比が下がるというのもあるのですが。
まずはいったん高さも含めてリスポジを探し、そのベストリスポジに合うように、スピーカーを動かした上で、AVプリの測定で出てくる値が、実測値に近づいてくるかどうかだと思います。プロによる音響の調整が必ずしも絶対ではないと思った経験があります。ただ機械に任せるのも同様です。グランドスラムさんのスピーカーは一人では到底動かせないでしょうから、よろしければ、暴言のお詫びもこめてお手伝いさせていただきます。
勝手な意見を述べました。重ね重ねの非礼をお許しください。
byベルイマン at2021-08-24 16:03
ベルイマンさん、こんにちは。
私はお酒を飲まないので酔うとどのような行動になるのかは分かりませんが、今回の件でAuro3Dさんと私が心配したのは、このコミュニティ内で周りから浮いてしまう存在になりはしないかということでした。復活してくれたようで、安心しました。
このコミュニティには炎上商法ねらいなのか本心なのか、断定的な書き方でこれ以外はオール○○などと書き込んで、この人とは関わり合いになりたくないなあと思う方もいらっしゃいます。ヒジヤンさんからの要請がありましたが、SYSTEM7はヒジヤンさんと同意見で素晴らしいスピーカーですよとだけ遠く離れたスレから言っておきます。
さて、低域の問題は、まさに距離との関係が大きな影響を与えるのだと思います。距離ということは、部屋の大きさにもつながってくる話で、距離が遠くなればなるほど音量も大きくなってくるわけで、その影響も関わってきます。理想としては、大きな部屋の中央に小型・中型のスピーカーを置いて、壁からの反響をできるだけ少なくするということでしょう。そうすれば、スピーカーからの直接音を主体に聴くことができ、出てくる音を聴き洩らさずに聞くこともできるのでしょう。ベルイマンさんが問題とする低域の解像度の点でも有利になるかと思います。
実は私もこの方法を考えたことがあります。B&W800D3が出たときに、その音の浸透力の素晴らしさに感銘し、800D3を5本揃えてマルチチャンネルシステムを組んだらさぞかし素晴らしいだろうと思ったものです。部屋の中央にリスニングポジションをセットし、そこから壁から十分に余裕を持った場所に等距離に5本の800D3をセットして、同一のモノラルアンプで、同一のケーブルで、同一の電源環境でマルチチャンネルソフトを再生したら、これこそ理想の再生環境となるでしょうし、出てくる音も自分史上最高の音質になることは間違いありません。
しかし、ここで大きな問題が。
以下続く。
byグランドスラム at2021-08-25 14:41
前レスから続く。
800D3を5本入れるということは、グランドスラムがいらなくなるということです。両システムを持てるほど財力に余裕はありません。それよりも、財力以上に重要視したのは、グランドスラムに対する思い入れですね。グランドスラムにというよりも当時のウィルソンオーディオのフラッグシップモデルを持つというブランドに対する所有欲が気持ちの中で大きかったですね。音の良さを取るのか、所有欲を取るのかと言われれば、私はウィルソンオーディオのフラッグシップモデルというブランドを優先したのでした。
アポジーから始まり、クレルだジェフだ、アバロンだと騒いでいたそのころの私にとって、ウィルソンオーディオは、ハイエンドオーディオ界のフェラーリというべき存在で、いつかはウィルソンという思いでいました。その思いを一層強くしたのが、輸入オーディオショーにおけるグランドスラムのデモでした。このデモでの出来事については、当時のホームページに書いたのですが、今思い出してもあれがウィルソンとの鮮烈な出会いだったと思っています。その時のグランドスラムが、リアにあるシリーズⅠそのものなのですが。それが、もう1セット手に入り、グランドスラムでマルチチャンネルを組めるとなれば、これ以上の幸せはありません。音質など二の次で、2セットのグランドスラムを所有する喜びの方が大きかったのでした。
以下続く。
byグランドスラム at2021-08-25 21:35
前レスから続く。
結局何が言いたいのかというと、この部屋にグランドスラムを入れた時から、理想のマルチチャンネル再生は現実的に無理で、今の状況でオーディオビジュアルを楽しみますよということなんですね(笑)これだけの重量になると動かすのも一苦労で、セッティングを大幅に変える気力も体力もありません。
そこで、ようやくセッティングの話になるのですが、ベルイマンさんのレスに「タイムアライメントは各ユニットとリスナーとの距離のズレを調和させることだと思います」とありますが、AVプリで本当にタイムアライメントが取れていると思われますか?私は懐疑的です。どのメーカーの説明を見ても、タイムアライメントという言葉は使っていても、それが何を指すのか、明確にしているところはありません。唯一、パイオニアだけは、低域の遅れを補正するという点でタイムアライメントを取っていると書いてあります。ということは、AVアンプが補正しているタイムアライメントは、実は前後の音量調整のバランスがリスニングポジションで最適になるように補正しているだけではないのかと考えています。ストームオーディオのISPのデモで、セッティングするためにマイクを持ち込み(結構高性能らしい)、リスニングポジション周辺9か所をそれぞれ測定し、周波数特性を割り出し、それを本国のサーバーに送り、その部屋にとっての最適なイコライジング(バスコントロール含)を施すという作業工程を考えると、AVアンプで行っているタイムアライメント補正は、どうしても懐疑的にならざるを得ません。
その前に、ベルイマンさんの使っているスピーカーは、軸上何mぐらいでタイムアライメントが合うようになっているのかご存知ですか?そこがちょうど、リスニングポジションとなっていますか?
byグランドスラム at2021-08-25 21:44
グランドスラムさん、こんばんは。レスありがとうございます。変な話ですが、私がこのコミュニティで浮いていても、気になされないでください。それが本性なのでしょう。ただ、毒づいたのは良くない。それについては心から反省しているのです。他所でステレオを聴いていて力むこともないのですが、ほとんど初めて本格派のサラウンドシステムを他者の家で聴いたのでだいぶ力んでしまい、おまけに生活のほうが重たくなっていて、酒まで飲んだら、爆発してしまったのでした。すいませんでした。
System 7の方のスレッドは大変な炎上ですね。しかし、大勢で一人に攻勢をかけているのを見るのはいかがなものかとは思いますね。もちろん、オール○○はいけませんね。毒吐き訪問記と同じだけいけません。ただ、リンチはもっといけません。同様に○○○の王様とその取り巻きでいるのも嫌なものです。System 7の方は位相にこだわっていらっしゃるそうなので、伺ってみたいと思っています。先方から振られるかもしれませんが。
「そうすれば、スピーカーからの直接音を主体に聴くことができ、出てくる音を聴き洩らさずに聞くこともできるのでしょう。」
→ここは中高域の解像度と迫力を維持するのに欠かせない、距離の近さ、のことですね。グランドスラム邸のウィルソンは、現状の中高域の解像度と迫力を、遥かに高めることが可能だと思います。この近接化を狙う際はセンターはいったん停止されて、ジェフのパワーアンプとグランドスラム4本だけで狙いを定めたほうが手っ取り早いと思われます。失礼に思わないでいただきたいのですが、また、中高域限定の話ですが、おそらく非常に簡単に段違いのレベルアップに繋がるのではないでしょうか、あのAVプリの補正に頼り切らなければ。しつこいですが、中高域に限ります、たぶん。
「ベルイマンさんが問題とする低域の解像度の点でも有利になるかと思います。」
→私はグランドスラム邸の低域は素晴らしいと思っています。私が問題にしているのは、抹消した日記でも、このレス欄でも中高域です。
グランドスラムさん、今レスを書いていたのですが、追加レスを見ています。私は少し嬉しくなってきました。必ず、ウィルソンのグランドスラムが、単なるブランド品ではなく、至高の逸品として本物の輝きを発する道についての思索なのですからね。ちゃらちゃらは放っておきましょう。
byベルイマン at2021-08-25 22:40
グランドスラムさん。
「AVアンプのタイムアライメントは、実は前後の音量調整のバランスがリスニングポジションで最適になるようにしているだけでは、、、」
→我が家のAV8805のdistanceの調整とlevelでの音量調整は、弄った時に違う効果をもたらしますので、両者は異なるかと。しかし、タイムアライメントの問題として、distanceを調整して、十全に音が良くなるかというと、さほどではない。ですから、我が家ではAVプリには合わせません。
「ストームオーディオのISP」の測定と補正
→間違いなく、AV8805とは精度は違うと思います。しかしISP MkIIの測定と精度がこの上なく素晴らしいとしましょう。すると、Wilson AudioやB&W、あるいはFOCALのスピーカーエンジニアはISP MkIIがあるから、適当にユニットを配置するのか。逆にある特定の配置になるよう、上記の3社はわざわざ金と時間をかけてバッフルを分けて、時にはタイムアライメントを追求すべくユニットをズラしたり、可変機構にしていますよね。補正がさほどに立派ならばスピーカー職人はいらず、ユニットだけ転がしておけばいいんでしょうね。
グランドスラムさんのスピーカー4本は、素晴らしい能力を持っていると思います。それを発揮させるのは、相当に難儀すると思います。ストームのプリは音を良くしてくれたのだと思いますが、もったいないですよ。Wilson Audioのあのグランドスラムはナスペックさんも何も言えないくらい良くなると思いますよ。あのリスニングルームであれば、800D3も要らないのではないでしょうか、それより良くなる可能性があるからです。
byベルイマン at2021-08-25 23:44
「その前に、ベルイマンさんの使っているスピーカーは、軸上何mぐらいでタイムアライメントが合うようになっているのかご存知ですか?そこがちょうど、リスニングポジションとなっていますか?」
→率直にお答えします。分かりません。模索中ですが、年があけて以来、スピーカーセッティングをいまだに繰り返していまして、だいぶ掴めてきました。とにかくトゥイーターで合わせます。フロントは2050、リアは1990です。思い切って、全チャンネル間の定位とかいう神話を捨てることも重要です。フロントは合わせて、リアは軽く外す感じです。また、私のFOCALはこの形状が既にタイムアライメントに対する対策なので、うまく設置すること第一にしています。ただし、このような調整によって低音の量感と波動のような音波をだんだんと犠牲にしてきました。補正すれば良いじゃないかと人はいいます。私はAVアンプの補正よりは、もう少しましな音に興味があるので、別の方法を探究しています。
byベルイマン at2021-08-25 23:48
ベルイマンさん。
長々と書くと、文字制限が出て投稿できなくなるので、一つずつ考えてみましょう。
我が家のAV8805のdistanceの調整とlevelでの音量調整は、弄った時に違う効果をもたらしますので、両者は異なるかと。
→これは、我が家のパイオニアのAVアンプでも同じですね。まあ音量調整だけと言ったのは語弊がありますが、部屋の響きになにがしかの手を加えていることに違いはありません。ただし、それがタイムアライメントまで揃えているかと言えば、それはできていないと思います。位相(ここで言う位相はSPの極性)を全て測定して同じになるように調整していることは資料にも書いてありますし、画面にも出てきます。ただし、どの周波数帯域で測定しているのかは、パイオニアの技術者もDSP担当に聞かないとそこまでは分からないと言っていました。ということは、SPによっては、中高域の位相はあっているが低域の位相はあっていないということにもなりかねませんね。
そこで、タイムアライメントの話になりますが、私の考えを述べる前にベルイマンさんが説明していました(笑)以下の文章ですね。
「ISP MkIIの測定と精度がこの上なく素晴らしいとしましょう。すると、Wilson AudioやB&W、あるいはFOCALのスピーカーエンジニアはISP MkIIがあるから、適当にユニットを配置するのか。逆にある特定の配置になるよう、上記の3社はわざわざ金と時間をかけてバッフルを分けて、時にはタイムアライメントを追求すべくユニットをズラしたり、可変機構にしていますよね。補正がさほどに立派ならばスピーカー職人はいらず、ユニットだけ転がしておけばいいんでしょうね。」
→さらに技術が進歩すれば、測定後にリスニングポジションで完璧にタイムアライメントが揃えられることになるのかもしれませんが、現状では無理ですよね。だから、各SPメーカーは、調整機能を持たせたり各ユニットのバッフル面をずらしたりしてリスニングポジションでタイムアライメントが取れるようにしているわけですね。
byグランドスラム at2021-08-26 09:47
前レスから続く。
グランドスラムさんのスピーカー4本は、素晴らしい能力を持っていると思います。それを発揮させるのは、相当に難儀すると思います。ストームのプリは音を良くしてくれたのだと思いますが、もったいないですよ。Wilson Audioのあのグランドスラムはナスペックさんも何も言えないくらい良くなると思いますよ。あのリスニングルームであれば、800D3も要らないのではないでしょうか、それより良くなる可能性があるからです。
→それは、どうでしょうね。最新のSP、特にB&Wのフラグシップモデルは、それこそメーカーの威信をかけて開発しているでしょうから、時代が変われば音作りも違いますし、各項目ごとに分析していけば、グランドスラムよりも800D3の方が上回ることは間違いがありません。これは悔しいですが、事実なので素直に認めます(笑)しかし、前にも述べたようにグランドスラムには思い入れがあり、このSPの音が好きなので現状に至っているのです。
次は、マルチチャンネルのSPセッティングについてですね。
byグランドスラム at2021-08-26 09:49
ベルイマンさん
マルチチャンネルのSPセッティングですが、ベルイマンさんのレスに
「タイムアライメントは各ユニットとリスナーとの距離のズレを調和させることだと思いますが、マルチサラウンドでは非常に複雑な問題となり、ある意味でサラウンドのセッティングの根幹なのかもしれませんね。」
とあるように、マルチチャンネルにおいてタイムアライメントはとても重要になると思っています。そのためには、ペアとなるSPのリスニングポジションでのタイムアライメントが取れていることが前提条件となるので、ベルイマンさんに質問したわけです。
さて、本題に入ります。
「ウィルソンの指示に従って、、、リスニングポイントで合わせ」てある、かつ、リアのグランドスラムは「リスポジ後方50cmでクロス」というのは、サラウンドシステムの収束点が2箇所になっているのでしょうか?
→以前、ホームシアター誌の取材で故朝沼先生がやってきました。その時のSPは、フロントがグランドスラムシリーズⅠ、リアがWITT、センターがWatch Centerという内容でした。この時の配置は、基本的にITU-R勧告に基づいたもので、フロントが60度、リアが130度程度でした。その音はというと、リアチャンネルの音が頭にまとわりつく感じで、どうしても広がりに欠ける音でした。一通り聴いてもらった後に、朝沼さんがとった方法とは、リアのWITTの振り角を広げて、リスニングポジションから50㎝程度後方でクロスさせる方法でした。セッティング終了後聴いてみると、確かに、今までの頭内定位から頭の後方に音がきれいに広がっていったのでした。その理由を聞いたのですが、フロントに対してリアチャンネルの距離が近い場合にITU-R勧告通りにセッティングすると、どうしても頭内定位になりやすいとのことでした。
以下続く。
byグランドスラム at2021-08-26 13:11
前レスから続く。
後日、パイオニア出身で評論家の亀山さんと話をしたときに、パイオニアのマルチ研(会社内のマルチチャンネル研究所らしいですが)で実験した時にも、ITU-R勧告に従うよりも、リアのクロスポイントをリスニングポジションの後方にしたほうが音場ができやすいんだよと説明をしてくれました。同じマルチ研出身の浜田博幸氏(現レコーディングエンジニア)と話をした時にも同じことを言っていました。この内容をまとめたものが、論文として発表されていますのでご覧ください。
https://jpn.pioneer/ja/manufacturing/crdl/rd/pdf/11-3-3.pdf
でも、これによると、前後のSPの距離の差は1mm以内が望ましいと書いてありますね(爆)我が家では絶対に無理!
ベルイマンさんも、目指すはそこですか(笑)
byグランドスラム at2021-08-26 13:13
グランドスラムさん、こんばんは。ハートマークをここで表示できたら、3つくらい贈ってますよ。
「距離の差は1mm以内」ハート、ハート、ハート
痺れますね。やります!論文熟読しておきますね。
800D3に絶対に負けないものが一つあります。タッパです。ウーファーが作り出す大きな波動と高域のビームを挟むダブルスコーカーの中心に入りこめたら、ベルウッドさんが火星まで吹き飛ぶサラウンドシステムを作れると思いますよ。誤差1mm行きましょう。手伝います。あと1人フロントをきっちり動かせる2チャンネラーを茶屋か宿屋で探しておきますから。
グランドスラム邸は1mm、かつ、ばっちりスクリーンのチャンスは絶対にありますよ。グランドスラム邸で火星まで飛べないなら、我が家は逆立ちしても無理ってことになるので、困るんです。飛びましょう、火星まで。
ところで、映画を何本か観ましたが、5.1chDTS HDのBlu-rayは、805なしで鳴っていたということでよろしいですか?
byベルイマン at2021-08-26 19:37
ベルイマンさん、グランドスラムさん
いつの間にか、お二人の間でコミュニケーションが平和裏に(笑)再開しているようで、ほっとしました。ベルイマンさんは、あなたのグランドスラム邸訪問記が公開された後に私とグランドスラムさんの間でいくつかのメールが交わされたのを知る由もないでしょう(笑)。
さて、本題に戻って、「低音」の話題について、少々私もコメントさせてください。
ベルイマンさんが精力的にいろいろなお宅を訪問しておられるのは、「自分の部屋の音を改善するヒントをもらう」のが目的ですよね。そこで、これを書く前に、先に私がベルイマン邸を訪問した際の日記を読み返しました。
>「低音の風」感がもう一つ
>聴感上の重低音はかなり出てお部屋に充満して溢れそう
要はベルイマン邸で最も改善の余地があるのは低音だと私は聴いたわけです。そして、先にも書いたように、その「解」の一つ、または目指すべきところ、を「今の」グランドスラム邸なら見つけられると思っておりました(ちなみに私は低音フェチではないので、あそこまでは求めていません=笑)。
「今の」と強調したのは、もちろん「ISP MK2によって制御されている」ことを示唆しています。現オーナーとしてひいき目に見ているとは思いますが(笑)、このBass Controlは、サブウーファーとのクロスオーバー周波数と、位相を含めて調整したい低域の周波数帯を別々に設定できるのが他にはない特徴かと思います。
サブウーファーはピュアオーディオでは邪道という人もいるようですが、ISP MK2のマニュアルにも、Naspecのエンジニアも、そしてグランドスラムさんご本人も、サブウーファーを使うメリットは、メインスピーカーの負担を軽減し、「美味しいところ」に特化させられること、という認識で一致しています。
(つづく)
byAuro3D at2021-08-27 09:09
(つづき)
例えば、ベルイマンさんのお持ちのSopra 2は、カタログ上では
Frequency response (±3dB) 34Hz – 40kHz
Low frequency point -6dB 28Hz
とありますが、私がNaspecさんに教えていただいたところでは、この34Hz や40kHzというカタログ上下限付近の音は、Sopra 2といえども、「余裕しゃくしゃく」で出せるわけではありません。車に例えればレブリミット限界付近なので、振動も大きく、出力特性も安定しないわけです。スピーカーの場合は、歪が増えると伺いました。さらに言えば、Sopra 2はバスレフ型なので、この28Hzあたりがf0だと思います。釈迦に説法ですが、これ以下の音はバスレフスピーカーの場合制御不能で、かつバスレフポートから逆位相の音が出ているといわれています。
ベルイマン邸は完全防音で音の逃げ場・抜けどころがないので、こうした有象無象の(笑)低音が、あの狭い空間にある4台の大型バスレフSPから強力なパワーアンプに追い立てられて逃げ場を求めて必死に(笑)飛び交っているわけです。お邪魔した際、私には低域がとぐろを巻いて部屋中を這いまわっているのが見えるようでした(笑)。
極端な例ですが、オルガンの伴奏でバリトンの歌手が歌う場合、ほとんどのSPでこの両方の音域はウーファーが担当すると思います(Sopra 2のCOは250Hzなので、確実にそうです)。すると、オルガンの20-30Hzぐらいの音で「わなわな」となっているウーファーが、「同時に」、150-200Hzぐらいのバリトンの声を再生しなければなりません。ここにSWを入れれば、オルガンはSWが、バリトンはウーファーが担当します。オーディオ的にどちらが優れているかは、プリメインとセパレートのどちらが音がいいかと同じロジックです。
先日、ヒジヤン邸にお邪魔しましたが、あそこは8畳間で大型SP2台。ベルイマン邸は12畳未満のお部屋に4台。つまり1台当たりヒジヤン邸は4畳にたいし、ベルイマン邸は3畳未満。しかもヒジヤン邸は一般の木造住宅で防音工事も完璧にはしておられないのである程度は音が抜ける構造(お隣や2階の奥さんを気にしておられました=笑)。対するベルイマン邸は音を閉じ込める構造で、それを「素のままで」御そうとしておられる。そのチャレンジに敬意を表しながら、どのような「解」を見つけられるのか、その行方を見守っております。
byAuro3D at2021-08-27 09:11
Auro3Dさん こんにちは 面白い話がなので少し乗ります
Auro3Dさんの、
オルガンの20-30Hzぐらいの音で「わなわな」となっているウーファーが、「同時に」、150-200Hzぐらいのバリトンの声を再生するのくだりです。
これから書くことは私の説ではないので、
仮にFさんとしておきます。
Fさんによれば、
この「わなわな」はスピーカーが前に後ろに動いていると同じ。声の帯域の発声源の振動板が前後に動くことですから、試聴者との距離もそれだけ変わります。スピーカーの位置をミリ単位でセッティングしても、まるで台無しになる。
Fさんは続けます。
発声源と試聴者との距離がダイナミックに変化すると有害な現象がもたらされます。ドップラー効果です。
救急車が近くを通り過ぎるとき、サイレンの音程が変わったように聞こえますよね。それと同じ現象が起きる。
バリトンの声が「わなわな」で『変調』されるのです。
”声の帯域を担当”するユニットを「わなわな」させてはいけないのです。声の帯域を再生しないウーハーに「わなわな」を任せてしまえば、この問題は解決します。
※このレスはフィクションです
.
bynightwish_daisu at2021-08-27 09:50
AUROさん、こんにちは。コメントありがとうございます。この度はご迷惑をおかけいたしました。重ね重ねお詫びいたします。
私の家の低域の問題を解説していただきありがとうございます。概ね仰る通りです。とぐろを巻く低音は実は好きですが、ある一定の曲調では信号ではなく、歪として音が出てしまっているのが私の家の問題点ですね。この解決はしばらく温めているのですが、今は控えます。私にとって今はこの問題にアプローチするタイミングではないのです。その上、ここでトピックまで変えたら、合理主義も何もなくなりますし、まさか私がここでかつて聴いたAURO3D 邸の補正の音を解説しながら、自動補正とは違う道を進もうとする自説を正当化するべきではないですよね。私は私の部屋の改善策をグランドスラム邸に押し付けるつもりはないですよ。なぜなら、グランドスラム邸に低域の問題点はない、少なくとも、私は感じませんでしたからね。
酷い言い方をしたのは私ですからね、改めて謝りたいと思います。とにかくAUROさんの主張は、「ベルイマン本人は低音を解決したいと非常に強く思っている、そしてグランドスラム邸はそんな問題の解決策を与えてくれる場所だ。なぜなら、サブウーファーとISP MkIIがあるからだ!」ですね。
しかし、同じことを繰り返しますよ。よく読んでくださいね!
AUROさんには、低域が全てなのですか?低域が音楽性の全てなのですか?私はグランドスラム邸の低域は素晴らしいと感じていると、何度書けばお分かりいただけるのですかね。それともみそぎか何かを要求していただいているのですかね。その全てがISP MkIIのおかげだと言わないから、こういう展開になっているのですか?
byベルイマン at2021-08-27 11:12
AUROさんの続き
AUROさんは、ある人には音のことなんて分からない、「好きな音」だけしか分からないのだと言いながら、また他方では、グランドスラム邸の話なのに私の家の低域の解説を大いにしていただける。さらに、ご自身では低域に特に拘りはない!とくる。しかも、AUROさんでも、私でも、グランドスラムさんの「好き」の話でもないし、低域の話でもなく、中高域だと断っているのに、低域の話を持ち出される。いったいAUROさんが何を仰りたいのかよく分からないのですが、低域以外にも問題があるなら改善すべきだし、ISP MkIIを導入すれば種々の問題を全面的に解決して、買えばおしまいになるわけではない、と私は言いたいのです。
抹消した本文ではなく、このレス欄で伝えたいと思っているのは、グランドスラム邸は我が家とは比較にならない強力なキャパシティを持っており、ISP MkIIによる主に低域の改善効果で立ちどまらなければ、超絶なサラウンドシステムを形成するに違いないということです。グランドスラム邸に、AUROさんは達成点を見たわけですね。それにしては、ちょっと違った訪問日記にも思えましたがね。はて。今ここで敷衍するような真似はしませんよ。そんなのは嫌味なだけで、論理的でないですから。私はグランドスラム邸にAUROさんが「分かった」ものより、ずっとずっとずっと大きな、まだそこで実現されていない素晴らしい未来を「分かった」ということなのです。
この可能性を否定されますか?グランドスラム邸のサラウンドシステムは、サブウーファーとISP MkIIでおしまい、ですか?抹消した本文は酷いものでした。何度でも謝罪いたします。どう改めるのか?合理主義でいきましょう。釈迦に説法かもしれませんが、見えないものの話を語るために合理主義は存在しているのです。(デカルトが神の話をしているのはご存知ですね。)
byベルイマン at2021-08-27 11:14
Nightさん
補足をいただき、ありがとうございました。
確かNightさんはJBLのかつての大型機をお使いのはずですが、サブウーファーもお持ちなんでしょうか?
理論的には、帯域を細かく分けて、それぞれのスピーカーの口径に合った「得意な」帯域に特化させるマルチウェイSPに利点がある部分は確かにありますが、この場合は付随的にクロスオーバー周波数付近の音の受け渡しの問題があり、位相だの、音質上のつながりだのと、また難しい問題があることは確かです。
私は、この「問題」解決を、安直にAVプリに内蔵されたルーム補正ソフトに任せたヘタレです(笑)。
byAuro3D at2021-08-27 11:20
nightさん、ご無沙汰しております。
ご指摘いただいている低域の問題ですが、サブウーファーにすると突然解決するのですか?程度ではなく?また、グランドスラム邸のウィルソンはウーファーが中高域と分割されていますが、それでもサブウーファーに拘るべきなのですか?(シングルの接続なので、現状では間違いなくサブウーファーでしょうし、そもそもあのサブウーファーですからね。)
私自身は懐疑的でしたが、上記のことはグランドスラム邸では、うまく調和されていたんだなと、消した日記本文を書いた時よりも今では思いを強めています。念のため補足しますが、nightさんの言っていることを肯定していますからね。
ただ、私の家でサブウーファーを導入すべきかは別問題ですし、ここで問題にするよりも、別のスレッドを立てられた方が生産的かと思います。
byベルイマン at2021-08-27 11:33
ベルイマンさん
ちょうど、Nightさんへのレスを書いて送った後に、コメントいただいていたのに気が付きました。まあ、落ち着いて。また「削除」することの無いように(笑)。
グランドスラム邸にほぼ入れ替わりのようにお邪魔して、私と同じように、あそこの低音を「一つの到達点」として評価されたのだと思っております。
私が一番興味を持っているのは、では、ベルイマンさんはそこへ「到達」するのに、今、どのような方法論を練っておられるのか、なんです。
ヒジヤンさんのお宅で学んだことは、床下の補強の具合を調整することで、うまく低音を締めつつ、うまく音を逃がし、響きを調整してておられたということです。
同じアプローチをベルイマンさんがおとりになるのか、はたまた別のアイデアがおありになるのか、私のみならず、このコミュニティの皆さんが関心をお持ちだと思いますので、是非成功の暁にはご披露ください、という意味で書いたつもりです。
拙宅は、以前ベルイマンさんが来ていただいたときには、SWは3台は飾り物でした(笑)。今は、ISP MK2が4台とも統合的に制御してくれています。かなり音は変わりましたので、機会があれば、いずれまた。
byAuro3D at2021-08-27 11:34
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