当コミュでもユーザーの多いAIT-LABOのDual ES9018 DAコンバーター(以下AIT-DAC)ですが、開発されたAIT LABOさんは我々ユーザーの意向も取り入れながら、改良を続けてみえます。
私も昨年8月にAIT-DACを購入しましたが、DSD入力可能なUDA基盤(オーディオ用USB基盤)をオプション追加して、製作をお願いしました(Version1)。
ところが翌月9月には製作日記にて、入力されたPCM信号を一度DSD変換してからアナログコンバートできる機能の開発が発表されました。そこで私も、慣らしもそこそこに、即ファーム書き換えによる機能追加をしていただきました。 (Version2)。
そして今年4月のAIT LABOさんの開発日記を拝見すると、DACチップのマスタークロックアップにより音質改善が見られた旨記載がありました。また、それより以前の1月の製作日記に記載されていた、DSD/I2Sインターフェースのバージョンアップも気になります。(矢切亭の環境で、以前は普通にDSDファイルが再生できていたのですが、最近MPDが反応しなくなってしまい、再挑戦の機会を狙っています)
しかし、最新型のAIT-DACはFPGA(本体制御プログラムを書き込むところ?)が容量アップされており、機能追加が容易になっていますが、私のAIT-DACは古いタイプで、たしかFPGA使用率98%のはずなので、機能追加は半ば諦めていたのですが、「クロックについてはFPGAを介さない」とも記載されており、もしかしたら対応可能かも。場合によってはFPGAの換装をお願いするか…。
悶々としていても仕方がないので、AIT LABOさんにとりあえず質問メールを投げてみました。
・ 私の世代のAIT-DACで、日記に記載のあったクロックアップとDSD/I2Sインターフェースの自動判別切換機能が追加可能かどうか
・ 毎回電源投入時にES9018独自のジッターリダクションをオフにする(いわゆるハイエンドモード)操作を前面トグルスイッチでしているが、面倒なのでデフォルトをオフにして欲しい
・ これらの技術的可否と費用について
2日後 AIT LABOさんより「上記機能追加可能。機体到着後2日程度で返送可能」とお返事を頂き、即DACの梱包作業を始めた次第です(笑)。さて、バージョンアップの結果は…。
Before[:image2:]
After。[:image3:]比較してみるとこんな所にディップスイッチが(笑)[:image4:]
この組み合わせで電源投入時のデフォルト設定を、入力を1=COAXIAL、2=OPTICAL、3=I2S/DSDに設定、JITTER REDUCTIONのON/OFF設定、DSD変換のON/OFF設定について、事前に設定しておけるようになりました。これはうれしい。毎日電源投入時のトグルスイッチカチャカチャ「下3上5下1上2」は一種の儀式になっていましたので(笑)。[:image5:]
ちなみにDSD変換時のサンプリングも従前の128倍と256倍と選択できるようになっていました。
さて肝心の音は…。
PCでクロックアップというと、単純に処理速度のアップ=ベンチマークの数値上昇と単純なのですが、このDACの場合は、はっきり音に現れます。なんと言ったら良いのか分かりませんが、結果的にDA変換の精度が向上するとは、このように音が変化…向上することなのかと思いました。
AIT-LABOさんのHPに掲載されたユーザーの感想は、決して誇張ではないと思いました。
DSD変換機能追加の時もずいぶん感動したものですがファームの書き換えだけでこんなに音が進化してしまって、ありがたいやら申し訳ないやら。
矢切亭は今あじさいが花盛りです。
[:image6:][:image7:]
コメント ※編集/削除は管理者のみ