新規会員登録の際、X(旧Twitter)のフォローやメッセージをご確認頂けず、登録保留の方もいらっしゃいますので、Xへログイン頂きご確認をお願いします。

ひたすらWindows(その3)

日記・雑記
Sponsored Link

9月初に「その2」を書いてから1か月半ほど経ちました。元々、「その2」で書ききれなかったHQPlayerのフィルター/ディザのことを直ちに「その3」で書こうと思っていました。ところが、この間に出張等で自宅に半分ほどしか居なかったのにPCの構成そのものが変わってしまいました。

以前にもご紹介した通り、拙宅のPC再生システムは2系統あって、1つは7700Tを2台使用したJPLAY Femto デュアル構成。こちらは教科書的な手法で、WS2019コアをアナログ電源でドライブしており主にEMMのDAC2Xを接続しています。良くも悪くもレファレンス的な位置付け。

もう1系統は、Roon + HQPlayerを核としたシステムだったのですが、その後のMFさんの検証に影響され、2番目のシステムはRoon + Direttaとなりました。
このPCは、ASUS H270M-Plus、Core i7 7700K、Corsair DDR4-2666 8GB、Samsung M.2 128GB、JCAT Net Card Femto、Seagate ST8000DM004という構成です。ここにRoonServerとDiretta ASIOドライバーをインストールしてRoonServer兼Diretta Hostとします。

Direttaでの再生プレーヤーは、
① Sforzato DSP-Vela(特別仕様)
② Diretta Target + Chord DAVE (M-Scaler)
の2台を切り替えています。

私はMFさんのアイデアやアドバイスを元に、幾つかのMFPCバージョンを自分なりのカタチで導入してきました。今のRoonServer兼Diretta Host PCとDiretta 対応プレーヤーの組み合わせはこれまでの最高音質だと思います。更に安定性や操作性も高く非常に良いシステムとなりました。

Diretta Host PCはPCのソフト、ハードのチューニングに非常に敏感です。標準的なハードウエアとノーマルOSでも適当に良い音で鳴りますし、最近fidata、SoundgennicもDiretta対応を果たし再生可能環境も徐々に広がって来ました。

それでも強調したいのは、最高音質を狙うならハード、ソフトの両面から詰めたPC環境だということです。今の拙宅の構成はWindows Server 2016 コア・モードをベースに相当思い切ってプロセス・カットしています。
DSD256をDiretta Super10000で再生中。
[:image2:]

MFさんが11回に亘ったシリーズでDirettaシステムを分析されていますので、私は彼が特に触れなかったネットワーク・カードについて少々述べます。
Diretta Host PCは、Diretta Targetとハブ経由での接続が標準ですが実は直結も可能で、私が経験した限りでは直結が音質的に相当優位です。スフォルツァートの試聴室でM12 Gold Switchを使用しても直結が勝ってました。

直結するためにはホストPCには2つ以上のLANポートが必須で、幾つかのPCで色々なLANポートを試しました。最初に試したのがこれ。
[:image1:]
使い慣れたLatte PandaとN4200ベースのUP2。Latte PandaではUSB-LANが2つ目のポートになります。Diretta Host PCは4コア以上のCPUが必須で、この2台は最低条件は満たしていますが明らかなパワー不足。

ということで、ここは潔くあきらめてi7 7700Kベースのシステムに移行し、NICもJCAT Network Card Femtoを採用。外部給電も徹底してこれで文句ないだろうという構成。JCAT NICはカード1枚で2ポートあるのでシンプルに出来ます。

出音にも納得してMFさんに報告すると「ああ、カードに2本挿しですか?きちんと外部給電されたUSB-LANの方が良いですよ。先入観捨てて聴いて下さい。」との返事。「音質に配慮されたJCATのNICがUSB-LANに負けるはずないだろう。値段も30倍はするし。」という考えは横において比較してびっくり。

LAN側、Diretta側、色々な接続を試しましたが、JCAT NICに2本繋ぐより1本をUSB-LANに任した方が間違いなく音が良い。
知り合いのエンジニアも「ノイズだらけのPC内部にある限り勝てませんよ。しかもJCAT NICの外部給電はLDOで分離してるだけで不十分です。」確かにJCAT USBカードはディップスイッチで給電方法を選択しますが、NICはスイッチもありません。

せっかくのPCIeのインターフェイスなので、カードをシールドしてノイズ対策し、PCIeスロットからの給電を止めることにしました。
[:image3:]
ピン配置を調べて試行錯誤の結果、スロットからの3.3Vを全て止めるとカードが認識されなくなるので、B8ピンだけ残して他の3.3V入力をマスクしました。これでNICは外部給電無しでは動作しなくなりました。
[:image4:]
これで暫く聴いていたのですが、例のエンジニアからPCIeスロットを外部に取り出す拡張カードがあるとの情報をゲット。仮想通貨のマイニング用に多くのGPUボードを外出しするニーズがあるようです。
[:image5:]
ということで、あれこれ作業して作成したのがこちら。
[:image6:]
意外にも拡張PCIeカードを収納するコンパクトなケースが見当たらず、手元にあったセラミック・タイルに両面テープと絶縁テープで固定しました。そのままだとカードがグラグラして不安定なので、シールド・ケースにウッド・ブロックを挟んで固定しています。

肝心の音は、PCIeカード2枚使用が効いて良い感じです。
1枚の時に気になった伸びの無さやノイズ感は改善しました。USB-LANと比較すると一長一短の印象。こちらの方が全体的には解像度が高いもののUSB-LANの方がSNは上と聴きました。

現実的には、JCAT NICのような外部給電可能なNICを2枚用意してしっかりシールドし、必要なPCIeピンをマスクして不要なスロット給電を止めた上で内蔵・外部給電するというのが良さそうです。

まあ、これだけの手間をかけた割に差は小さいのですが、せっかく作ったので暫く使用してみます。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

タイトルとURLをコピーしました