先日のPlatinum Jubileeでも明らかなように、英国ではマスクを着用している人は完全に少数派です。今週6日には、ロックダウン中にパーティに参加していたことで糾弾されていたJohnson首相の信任投票がありましたが、首相は信任を確保しました。これで政治的にも名実ともにコロナは過去の時代のものとなった訳です。
拙宅にもお客様が来られるようになり、家内の趣味のコーラス仲間が集まるようになりました。ロックダウン中にピアノ室を大きく占拠していた私のオーディオ機器も撤退を余儀なくされそうです。
実は、暫く前にピアノ室の真ん中に設置していたGerman Physiksのシステムを専用室に、専用室のB&W800D3をピアノ室に移すという入れ替えを実施しました。 この入れ替えは、ピアノ室にお客様をお迎えする空間を確保するという理由もありますが、横幅8mのピアノ室は、私のリスニング音量では「音に包まれる感覚」が得られにくいという問題がありました。
ピアノ室と呼んでいますが普通のリビング・ルームです。天井は高さが270cm程度と低く一般的な石膏ボード仕上げで反射性が強いので音響条件はあまり良くありません。横幅8mあれば天井高は4mくらいは欲しいです。
音楽会として30人以上のお客様を迎えた際は、人間が大量に音を吸うのでフォルテシモでも音が飽和することも無く反射性の壁面と相俟って結構良い音がしたのです。
ただオーディオルームとしては、全面カーペット敷の床と反射性の天井は扱いにくいと言わざるを得ません。高さや壁面構造等が考慮された大空間は確かに魅力的ですが、拙宅のように単に床面積が大きいだけでは難しいです。
何とかGerman Physiksのシステムからもっと良い音を聴きたいと思い、思案した後あえて小さな専用室に移動しました。
ピアノ室 Before
ピアノ室 After
800D3は背後の壁に近いポジションに押し込みました。
専用室 Before
専用室 After
専用室は17畳程度なので、以前のレイアウトのままではサブウーファーのTW5まで入れるには小さ過ぎます。そこで可能な限り機器や家具を部屋の外に出すことにしました。
フロントのコーナーにあったStuder A810はリアのコーナーに、EMT930STは使用頻度が低いこともあり、別室に移動しました。さらに250cm幅のレコードキャビネットも別室に移動し、よく聴く数十枚だけを手元に置いています。
これで後ろの壁に近いところまでリスニング・ポジションを後退させることが出来るようになりました。専用室はこのレイアウトを基本に少しルーム・アコースティックを弄ることにしました。ピアノ室は思い切った変更に踏み切ります。
その辺りのお話は次回に。
コメント ※編集/削除は管理者のみ