本格的に冬を迎えると、我が家の中心にデンと構えるのが
暖炉。。。といいたいところですが
Rainbowという石油ストーブです。。。
でも、燃焼筒の外側をおおう筒状のガラスに炎が反射して
虹色のリングとなり、ちょっといいムードを演出してくれます。
暖かい部屋で愉しむ音楽。。。
みなさんお気に入りのアルバムがあろうかと思いますが
私はなんだかコントラバスを真っ先に思い浮かべてしまいます。
今晩はそんなコントラバスのデュオのアルバムを2枚
ご紹介したいと思います。
まず1枚目はマーク・ジョンソンの「2X4」(1989年)です。
マーク・ジョンソンが4人のミュージシャンと
デュエットしている作品で、
事実上、彼の最初のリーダー・アルバムでもあります。
デュオの相手は、
ゲイリー・バートン : ヴィブラフォーン
ルーシー・クレーン : ヴォーカル
小曽根真 : ピアノ
トゥーツ・シールマンス : ハーモニカ
です。
1・2曲めのトゥーツ・シールマンスが
まずいいんです!
寒さにかたまった筋肉をほぐしてくれるような音色で
マーク・ジョンソンのコントラバスとするするからんでいきます。
中盤は、小曽根真の落ち着いたリリカルなピアノで
温かい飲み物でもどうぞ!
ほっと一息ついたら、今度はゲイリー・バートンの
ヴィブラフォーンで気分転換。
繊細なルーシー・クレーンの歌声で
「BEAUTIFUL LOVE」「AIN’T MISBEHAVEN」を聞いて
遠いひとのことを思い出し
ゲイリー・バートンのインターミッションをはさんで
シメは再びトゥーツ・シールマンスで
「GOODBYE PORKPIE HAT」ってな具合です。
アルバムのプロデュースを日本の方がされていることもあってか
行き届いた選曲・人選で、日本人好みのアルバムとも言えそうです。
2枚目は、金澤英明・栗林すみれ「二重奏」(2017年)です。
http://kanabass.web.fc2.com/custom10.html
まず告白しておくと、私は栗林すみれのファンであります。
デビューアルバムを聞いたときから、ずっと思っているのですが
彼女のピアノって、どこか大陸的な感じがするのです。。。
島国のスケール感じゃないところでピアノに向き合っている
といいますか、音の連なりが重く広く浸透していく
そんなイメージがあるのです。
そういうピアノと大ベテラン金澤英明の渋いコントラバスが
奏でるサウンドは、風景が琥珀色からモノクロームに変わっていく
季節のあわいのような趣があって、この時期にぴったりなのです。
まず1曲目の選曲に泣かされます。。。
オーネット・コールマンの「Mary Hartman, Mary Hartman」。
これもチャーリー・ヘイデンとのデュオ作品の冒頭の曲ですが
オリジナルの強烈な個性から少しはなれた
金澤・栗林デュオも悪くないと思います。
このあと、2人のオリジナルや即興演奏などもはさみつつ
アルバムが展開されていきます。
この時間の流れというか、2人のタイム感が
このアルバムの魅力であるように私には感じられました。
聞いているうちに2人の作り出した時間の流れに
身を任せたくなっていくような感じがあって
それがなんともいえず心地よいのです。。。
ご紹介した2枚のアルバム
我が家の場合、どうしてもハーベスのシステムで
聞くことになってしまいます。。。
コントラバスのふくよかな音を
ハーベスの箱鳴りがうまくフォローしてくれるせいからでしょうか。
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