【マルチアンプシステムのSP5台を組み込んだAuro-3D専用ルーム】
【可動式SP7台による、Auro-3D、5.1ch、ATMOS(映画)、2chの共存】
(2024年12月更新)
ここ伊豆でのMy Roomは、8面から成る立方体で、向きも長さも完全に対称となって向き合う壁が一つもないという変形部屋で、2階屋根まで吹き抜けの空間(最高部約8M、最低部約2.5M、容積約150㎥)、強い傾斜天井(約30度)、珪藻土の壁、桜の無垢の床材、螺旋階段のために補強された床など、オーディオルームとして専用設計したわけではないのですが、なかなかいい音を出す条件がそろっている部屋だと思っています(残響時間は約0.6秒で、オーディオルームとしてはややLive)。完全防音工事はしていませんが、窓は真空二重サッシをダブルで入れ、別荘地なので、隣家まで10m以上は離れており空き家も多いので、日中はかなり大音量で聴くことが可能です。遮光はしていないので、スクリーンとプロジェクターは夜のみ稼働です。家族は愛犬以外ほとんど来ないので、ダイニングとリビング兼ですが、事実上、東京の書斎に次ぐ、第二の「マイルーム」です(笑)。
私がここ、伊豆の地で、最も真剣に取り組んでいるのは、Auro-3Dによる<音楽再生>です(映画ではありません)。
その取り組みは、以下の「Auro-3D友の会」のブログに詳しいです。
http://koutarou.way-nifty.com/auro3d/
Auro-3Dは三層構造を基本としており、フルシステムの定義では、第一層に7ch、第二層に5ch、第三層に1chの計13ch(+SW=13.1ch)となっており、私が取り組みを始めた頃に比べこのフルシステムを備える方も少し増えては来ましたが、現在の「マイルーム」のシステムの特徴は、このうち、基本となる第一層の5ch(LCR, SLR)の3Wayスピーカーを、すべてマルチアンプ駆動にしていることです。デジタルチャンネルデバイダー機能を持つ、Storm ISP MK2というAVプリのOutputs上限数である32chをフル活用し、3Way×5台=15のAVプリ出力とパワーアンプ出力を用いて駆動しています。
拙宅ではこの①Auro-3Dフルシステムをメインにしつつも、②5.1chマルチチャンネルオーディオ(SACD、DVD-Audio、Blu-Ray Audioなど)、③2chオーディオ(CD、ストリーミングサービスなど)、④ATMOS(=9.1.6)による映像音響再生(DTS-Xなども含む)の4つを、それなりのレベルで一部屋内に共存させることを目標にしています。
それを実現するために取っている方策として、<移動できるスピーカー7台>と<移動できるリスニングポイント(以下LP)=椅子>の二つを採用しています。
スピーカーは、これら4つのフォーマットに対応するため、第一層に10台、第二層に7台、第三層に2台、SW4台の計23台あります(SWを除く19台のうち、Top(VOG)のDynaudioのペア以外の17台は、すべてSonus FaberのSonettoシリーズ=同一ツイーター=で揃えています)。
第一層は、LCRとサラウンドLR(ATMOSではフロントワイドとして使用)が、Sonus FaberのSonetto VIIIという、3Way5Speakersのフロア型。サラウンドバックにSonus FaberのSonetto I。
ATMOSではサラウンドバックとして使用し、2ch再生時はMainとして使用するのが、Sonus FaberのElecta Amator III。
他に、映画鑑賞時のバーチカルセンタースピーカーの下側(上側はAuro-3D用のSonetto Iを援用)として利用するSonetto Iが一台あります。
ハイトはフロントハイトLCRがSonetto I、サラウンドハイトがSonetto II
ATMOS用(ART使用時は、すべての再生モードに利用)に、リアハイトとして、SonusのVenere1.5
Auro-3Dのトップ(Voice of God)はDynaudioの無線アクティブマルチアンプスピーカー、XEO 3を使い、映画と音楽の両方でVOGが使えるよう、2台をパラレル接続にして前後にサービスエリアを広げています。
サブウーファーはELAC SUB3070が床上前後配置で2台、さらに上方からの低域再生を充実させるため螺旋階段上の踊り場にELACのRS500が1台の計3台が音楽用。これ以外に映画鑑賞時のみ使用する、「床と体を振動させるための」(笑) YAMAHA YST-SW800がソファ裏に1台です。
これは第一層で固定されて動かさないスピーカー8台の配置図です。(Auro-3Dに使用するSPは赤です。Auro-3D用のLPは青です。黒はSWです)
こちらは、第二層と第三層で固定しているSP9台の配置図です。
これに加えて、7台(LCRのSonetto VIII と、Auro-3DではサラウンドLRとして、Atmosではフロントワイドとして使うSonetto VIII、Auro-3DではサラウンドバックLRとして、AtmosではサラウンドLRとして利用するSonetto I)がキャスター付きで可動式として運用し、さらにSPセッティングに合わせて椅子(LP)を適宜移動させることで、すべての再生フォーマットで「最適配置」が実現できるように工夫しています。
1.Auro-3D用配置
Auro-3D用の配置は、第一層はこのような位置になります。紫がLCRのSonetto VIII、赤がサラウンドLRのSonetto VIII、オレンジが、サラウンドバックLRのSonetto Iになります。拙宅のメインシステムで、7.(3).5.(2)の18台のSPを使った13.1chです。距離補正はDirac Liveというソフトを用い、音響補正はこの最新Add-onである、ARTを利用しています。
上記は、Auro-3DのSP配置で最も重要な、方位角と仰角の規定範囲(赤字)と、拙宅に置ける実測値(青字)を示したものです。
2.5.1ch用配置
マルチアンプ駆動のSonetto VIII5台を、Auro-3Dの配置のまま、チャンネルディバイダ―のDelay設定を調整することで、AVアンプによる補正が全く不要となり、DSPを通さない、よりDirectな音が聴ける5.0ch設定と、Dirac Live ARTによる5.1ch(SWは3台。ART用の専用SPは9台)再生の2パターンの設定をPCで切り替えて聴くことができます。
3.2ch用配置 (2タイプ)
一つ目は、Amator IIIを、左右の壁から約1.5M、後ろの壁から約0.5M離れた堅固な棚の上にSP台を入れて設置し、一辺約1.5Mという、正三角形の頂点をListening Point(LP)としています。ボーカルを中心に、2chならではの、「ホログラフィックな音像」を楽しむときに主に使います。ソース機器は、OPPO 205経由のアナログ出力で、それをOctaveのA級真空管プリメインアンプ V70 Class Aでドライブしています。
二つ目は、チャンデバ・マルチアンプ化したSonetto VIIIを2台だけ写真の位置に移動して、SWなし、電子的補正無しのPureな状態で楽しみます。スピーカーの周りに十分な空間が確保され、LP後ろの壁はSPとは正対しておらず、左右の壁からはかなり離れています。またLPと壁とSPとの角度も1次反射を受けない位置関係にあり、補正なしでかなり良好なルームアコースティックを得られています。
4.ATMOS(音楽)用配置
ATMOSフォーマットで録音された音楽を再生するときは、最後部に配されている上2台のVenere 1.5も、リアハイトとして使用します。この場合、LPを下げ、そこから110度ぐらいの位置に、Soneto Iを移動して、サラウンドとして使います。Auro-3D時にはサラウンドとして使っているSonetto VIIIは、フロントワイドとして定義します。
2、第二、三層は、ATMOSはフロントセンターハイトと、Voice of Godを使用しません。その代わり、Auro-3Dで、サラウンドハイトとして使っているものを、トップミドルとして使用することで、第二層は、6ch構成となります。
つまり、拙宅のATMOSは、9.4.6 となります。
5.映画用配置(主にATMOS用)
映画の際は、スクリーン(非サウンドスクリーン)を使うため、フロントLRをスクリーンの両サイドの位置まで移動させます。音楽再生時にセンターとして利用しているSonetto VIIIは使わないので、スクリーンの奥に片付けます。その代わり、センターSPとしては、Auro-3Dでフロントセンターハイトとして使っている(ATMOSはこのスピーカーを使わない)Sonetto Iと、スクリーン下部に置いてあるもう一台のSonetto Iの2台で上下からスクリーンを挟み、いわゆるバーチカルツイン効果で、セリフなどをスクリーン中央に定位させています。また、視聴位置が部屋の最後部のソファとなるため、Sonetto Iを移動して、サラウンドSPとして、ソファの真横に設置します。Auro-3Dでは、サラウンドとして使っているSonetto VIIIのLRでは、Dolby Atmosでは、フロントワイドSPとして設定しています。
これらの各SPレイアウトに対し、Dirac Liveでキャリブレーションを行い、そのARTという音響補正ソフトを使って、STORM AudioのISP MK2という32ch対応AVプリでSPレイアウトを切り替えて運用しています。
パワーアンプは
Soulnote A-0 (2ch×3台)
NuPrime STA-9 (2ch×6台)
Storm PA-16 (16ch)
OCTAVE V70 Class A (2ch)
で、第一層でマルチアンプ化しているSonetto 5台の高域をA-0、中域を5台のSTA-9のBTL接続で、低域をPA-16が担当。サラウンドバックはバイアンプとして、中高域がSTA-9、低域はPA-16。Amator III(主に2chで使用。Atmos時のサラウンドバック)は、Octaveでドライブ。それ以外のSPはすべてPA-16でドライブしています。
ソース機器は
OPPO 205
Apple TV 4K
Mac Book Pro(Roon)
電源は、メーターから分岐してオーディオのみの専用回線を引き、STA-9六台、ELACのSW二台とStorm のマルチチャンネルパワーアンプは、すべて200V駆動にしています。
ラックは、QUADRASPIREのVentというモデルを使っています。
コメント ※編集/削除は管理者のみ
マイルーム作成お疲れ様であります。こちらの写真なのですがPhilewebからコピー&貼り付けされたようで、見えているのはPhilewebの写真です。Philewebが終了すると消えてしまうので・・・日記のインポート後と同じように、実体のjpgを挿入する作業をオススメします。既に承知でしたら行き違い失礼しました m(_ _)n
Nightさん
本日、更新し、写真も入れ替えました。ご助言、ありがとうございました。
Auro3Dさま、こちらでは初めまして!お待ちしておりました。
当方も先週、引っ越しをしました。ふかひれ様達のおかげで比較的簡単に引っ越せましたが、自力で作る当方のマイルームは、もう少し時間かかりそうです。こちらでもAuro3Dさまのレポートが購読?できるので楽しみです。
今後とも宜しくお願いします。
たかけんさん
コメントありがとうございます。確か、今度お会いする予定になってますよね?その時に事情はお話しますが、私はこのサイトでは新規記事を書くつもりはなく、過去のPhilewebコミュニティでの記事の保存をメインにしつつ、「マイルーム」だけは手を入れた際には更新していこうと思っています。
今後の私の新規記事は、以下のブログで展開していく予定です。
「Auro3D友の会(非公式・未公認=笑)のページ」
http://koutarou.way-nifty.com/auro3d/
もし、Auro-3Dにご関心があれば、たまにはお立ち寄りください。
では、お会いできるのを楽しみにしております。
Auro3Dさま、お早うございます。
「Auro3D友の会(非公式・未公認=笑)のページ」承知しました。
当方の広過ぎる敷地と狭い部屋を片付けてお待ちしますが、トップガンとPerfumeと宮本笑里さんに特化した?セッティングにつき「ゲテモノ食い」の覚悟でお願いいたします。(笑)
「ゲテモノ食い」の覚悟ですか・・・ワタクシ、食に関しては結構保守的でして(笑)
週末お会いできるのを楽しみにしております!