【可動式SP7台による、Auro-3D、5.1ch、ATMOS(映画)、2ch】(2023年11月更新)
ここ伊豆でのMy Roomは、8面から成る立方体で、完全に対称となって向き合う平面が一つもないという変形部屋で、2階屋根まで吹き抜けの空間(約150㎥)、強い傾斜天井(約30度)、珪藻土の壁、桜の無垢の床材、螺旋階段のために補強された床など、オーディオルームとして専用設計したわけではないのですが、なかなかいい音を出す条件がそろっている部屋だと思っています。完全防音工事はしていませんが、窓は真空二重サッシをダブルで入れ、別荘地なので、隣家まで10m以上は離れているし空き家も多いので、日中はかなり大音量で聴くことが可能です。遮光はしていないので、スクリーンとプロジェクターは夜のみ稼働です。家族は愛犬以外ほとんど来ないので、ダイニングとリビング兼ですが、事実上、東京の書斎に次ぐ、第二の「マイルーム」です(笑)。
私がここ、伊豆の地で、最も真剣に取り組んでいるのは、Auro-3Dによる<音楽再生>です(映画ではありません)。
その取り組みは、以下の「Auro-3D友の会」のブログに詳しいです。
http://koutarou.way-nifty.com/auro3d/
Auro-3Dは三層構造を基本としており、フルシステムの定義では、第一層に7ch、第二層に5ch、第三層に1chの計13ch(+SW=13.1ch)となっており、拙宅ではこの①Auro-3Dフルシステムをメインにしつつも、②5.1chマルチチャンネルオーディオ(SACD、DVD-Audio、Blu-Ray Audioなど)、③2chオーディオ(CD、ストリーミングサービスなど)、④ATMOS(=9.1.6)による映像音響再生(DTS-Xなども含む)の4つを、それなりのレベルで一部屋内に共存させることを目標にしています。
それを実現するために取っている方策として、<移動できるスピーカー7台>と<移動できるリスニングポイント(以下LP)=椅子>の二つを採用しています。
スピーカーは、これら4つのフォーマットに対応するため、第一層に10台、第二層に7台、第三層に2台、SW5台の計24台あります(SWを除く19台のうち、Top(VOG)のDynaudioのペア以外の17台は、すべてSonus Faberで揃えています)。
第一層は、LCRとサラウンドLR(ATMOSではフロントワイドとして使用)が、Sonus FaberのSonetto VIIIという、3Way5Speakersのフロア型。サラウンドバックにSonus FaberのSonetto I。ATMOSではサラウンドとして使用し、2ch再生時はMainとして使用するのが、Sonus FaberのElecta Amator III。
他に、映画鑑賞時のバーチカルセンタースピーカーの下側として利用するSonetto Iが一台あります。
ハイトはフロントハイトLCRがSonetto I、サラウンドハイトがSonetto II
ATMOS用(ART使用時は、すべての再生モードに利用)に、リアハイトとして、SonusのVenere1.5
トップ(Voice of God)はDynaudioの無線アクティブスピーカー、XEO 3を使い、映画と音楽の両方でVOGが使えるよう、2台体制にしてサービスエリアを広げています。
サブウーファーはELAC SUB3070が前後配置で2台、FOSTEX CW250Aが部屋がやや広くなっている右サイドに1台と螺旋階段上の踊り場に1台の計2台
さらにYAMAHA YST-SW800がソファ裏に1台(映画鑑賞時のみ使用)です。
これは第一層で固定されて動かさないスピーカー8台の配置図です。(Auro-3Dに使用するSPは赤です。Auro-3D用のLPは青です。黒はSWです)
こちらは、第二層と第三層で固定しているSP9台の配置図です。
これに加えて、7台(LCRのSonetto VIII と、Auro-3Dでは、サラウンドLRとして、Atmosではフロントワイドとして使うSonetto VIII、AtmosではサラウンドLRとして、2ch再生時は主力として利用するAmator III)がキャスター付きで可動式として運用し、さらにSPセッティングに合わせて椅子(LP)を適宜移動させることで、様々なフォーマットの「最適配置」を目指しています。
1.Auro-3D用配置
Auro-3D用の配置は、第一層はこのような位置になります。紫がLCRのSonetto VIII、赤がサラウンドLRのSonetto VIII、オレンジが、サラウンドバックLRのSonetto Iになります。拙宅のメインシステムで、7.(4).5.(2)の18台のSPを使った13.1chです。以下、このAuro-3Dの配置を基準に、<変化>を説明します。
上記は、Auro-3DのSP配置で最も重要な、方位角と仰角の規定範囲(赤字)と、拙宅に置ける実測値(青字)を示したものです。
2.5.1ch用配置
センタースピーカーを下げ、椅子を前に出すことにより、Sonetto VIII 5台からすべて等距離の位置にLPを設置します。各スピーカーまで約1.7Mという「ニアフィールドサラウンド」となっており、ITUの指示通り、<同じSpeaker5台を同心円状に配置>することができているため、AVアンプによる補正が全く不要となり、DSPを通さない、よりDirectな音が聴けるようにしています。
3.2ch用配置
これはAmator IIIを移動させて、左右の壁から約1M、後ろの壁から約2M離し、かつ前後左右の壁の形状がほぼ対称という、かなり理想的な周囲の環境の中で、一辺約1.7Mという、正三角形の頂点に椅子を反転して置きます。ボーカルを中心に、2chならではの、「ホログラフィックな音像」を楽しむときに主に使います。ソース機器は、OPPO 205およびMarantz SACD 30nのアナログ出力で、それをOctaveのA級真空管プリメインアンプ V70 Class Aでドライブしています。
4.ATMOS(音楽)用配置
ATMOSフォーマットで録音された音楽を再生するときは、最後部に配されている上2台のVenere 1.5も、リアハイトとして使用します。この場合、LPを下げ、そこから110度ぐらいの位置に、Amator IIIを移動して、サラウンドとして使います。Auro-3D時にはサラウンドとして使っているSonetto VIIIは、フロントワイドとして定義します。
2、第二、三層は、ATMOSはフロントセンターハイトと、Voice of Godを使用しません。その代わり、Auro-3Dで、サラウンドハイトとして使っているものを、トップミドルとして使用することで、第二層は、6ch構成となります。
つまり、拙宅のATMOSは、9.4.6 となります。
映画の際は、スクリーン(非サウンドスクリーン)を使うため、フロントLRをスクリーンの両サイドの位置まで移動させます。音楽再生時にセンターとして利用しているSonetto VIIIは使わないので、スクリーンの奥に片付けます。その代わり、センターSPとしては、Auro-3Dでフロントセンターハイトとして使っている(ATMOSはこのスピーカーを使わない)Sonetto Iと、スクリーン下部に置いてあるもう一台のSonetto Iの2台で上下からスクリーンを挟み、いわゆるバーチカルツイン効果で、セリフなどをスクリーン中央に定位させています。また、視聴位置が部屋の最後部のソファとなるため、Amator IIIを移動して、サラウンドSPとして、ソファの真横に設置します。Auro-3Dでは、サラウンドとして使っているSonetto VIIIのLRでは、Dolby Atmosでは、フロントワイドSPとして設定しています。
これらの各フォーマットに対し、Dirac Liveという音響補正ソフトでキャリブレーションを行い、STORM AudioのISP MK2という32ch対応AVプリで切り替えて運用しています。
パワーアンプは
NuPrime STA-9 (2ch×6台)
Storm PA-16 (16ch)
OCTAVE V70 Class A =Amator III用 (2ch及びATMOS時のサラウンドLR)
で、第一層のSonetto 7台の中高域をSTA-9で、低域をPA-16で、それ以外のSPはすべてPA-16でドライブしています。
ソース機器は
OPPO 205
Marantz SACD 30n
Apple TV 4K
Mac Book Pro
電源は、メーターから分岐してオーディオのみの専用回線を引き、STA-9六台、ELACのSW二台とStorm のマルチチャンネルパワーアンプは、すべて200V駆動にしています。
コメント ※編集/削除は管理者のみ
マイルーム作成お疲れ様であります。こちらの写真なのですがPhilewebからコピー&貼り付けされたようで、見えているのはPhilewebの写真です。Philewebが終了すると消えてしまうので・・・日記のインポート後と同じように、実体のjpgを挿入する作業をオススメします。既に承知でしたら行き違い失礼しました m(_ _)n
Nightさん
本日、更新し、写真も入れ替えました。ご助言、ありがとうございました。
Auro3Dさま、こちらでは初めまして!お待ちしておりました。
当方も先週、引っ越しをしました。ふかひれ様達のおかげで比較的簡単に引っ越せましたが、自力で作る当方のマイルームは、もう少し時間かかりそうです。こちらでもAuro3Dさまのレポートが購読?できるので楽しみです。
今後とも宜しくお願いします。
たかけんさん
コメントありがとうございます。確か、今度お会いする予定になってますよね?その時に事情はお話しますが、私はこのサイトでは新規記事を書くつもりはなく、過去のPhilewebコミュニティでの記事の保存をメインにしつつ、「マイルーム」だけは手を入れた際には更新していこうと思っています。
今後の私の新規記事は、以下のブログで展開していく予定です。
「Auro3D友の会(非公式・未公認=笑)のページ」
http://koutarou.way-nifty.com/auro3d/
もし、Auro-3Dにご関心があれば、たまにはお立ち寄りください。
では、お会いできるのを楽しみにしております。
Auro3Dさま、お早うございます。
「Auro3D友の会(非公式・未公認=笑)のページ」承知しました。
当方の広過ぎる敷地と狭い部屋を片付けてお待ちしますが、トップガンとPerfumeと宮本笑里さんに特化した?セッティングにつき「ゲテモノ食い」の覚悟でお願いいたします。(笑)
「ゲテモノ食い」の覚悟ですか・・・ワタクシ、食に関しては結構保守的でして(笑)
週末お会いできるのを楽しみにしております!