人から何を言われようが10年近く連れ添ったSANSUIのX11でしたが、調子がいまひとつになりました。以前からプリ部とメイン部の切り替えスイッチの接触不良が出ていて、だましだまし使っていたのですが、接触不良が進んで雑音が出るようになってしまったので世代交代させることにしました。
過去を振り返ると、マーラーを鳴らすために選択した出川式電源とその電源部に合うと教えてもらったX11でした。出川式電源のアンプで自宅の802を鳴らしたときの感動が忘れられません。
だから、次のアンプ選びも出川式電源となるのです。
X11が不調となって考えた選択肢は3つでした。
1)X11のプリ/メインの切り替えスイッチを治す
2)出川式電源が標準採用されているアンプに代替する
3)アナログ電源の新しいアンプに代替し、出川式電源に改造する
なぜここまで出川式電源にこだわるのか・・・
それは、自分の目標が8畳の狭い部屋でマーラーを鳴らすことだからです。大編成オーケストラが奏でる音を、スケール感豊かに狭い正方形の部屋で鳴らすためにウーファーの完全なる制御が必要なのです。部屋の定在波を味方につけるような駆動と制動・・・理屈ではないです。聴けばわかります。
悩みましたが結論は出ました。ALLIONのA10に代替します。
このアンプは、選択肢2)の出川式電源が標準採用されているアンプです。その他の特徴としても以下の点が気に入りました。
・200Vでの駆動
・蟹式トランスの採用
・ヒューズレス回路
・肉厚のアルミケース
・必要最小限なシンプル回路(セレクタースルー)
プリ部をミニマムとしたプリメインアンプですが、単一個体も狭い部屋での室内音響への利点になります。
だから試聴をさせてもらうことにしました。
二週間ほど鳴らしこみの時間をもらいましたが、オフ会での客観的な確認もしてもらってALLIONのA10に世代交代させる決断が出来ました。
コメント ※編集/削除は管理者のみ