逆転SONY – 聴き手に呼応するオーディオ

日記・雑記
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鳴らし手に呼応するオーディオは当然ですが、聴き手に呼応するオーディオもあるのだと教えてもらった試聴でした。久しぶりに訪ねた、出水電器の西蒲田の試聴室での出来事です。

「お気に入りのソフトをお持ち下さい」と言われたので、CDを何枚か持っていきまいた。「どれから聴きますか?」と言われたので、手持のソフトをカバンの中から取り出したところ机の上に置かれた一枚のソフトが目に留まります。これはきっと、このシステムでよく鳴るソフトに違いないと思い、このDiscを聴かせてもらうことにしました。何のソフトかは覚えていませんが、ジャズボーカルのソフトだったと思います。

システムの組み合わせは、エソテリックのCDプレーヤーからアッテネータを通した新型のパワーアンプ、そして鳴らすスピーカーはディナウディオのC4でした。

最初はスピーカー近くの試聴席で聴かせてもらったのですが、どうもしっくり来ません。そこで、後ろにある椅子が横一線に並んだ位置まで下がってみるとピントが合い、部屋中に音が広がるサウンドでしたので、この位置で聴かせてもらうことにしました。

アルバムから何曲か聴かせてもらう内に、大きなユニットのSONYスピーカーが気になりましたので、こちらも聴かせてもらいました。前評判からどんな音なのかを確かめたくて聴かせてもらったのですが、そんな懸念は微塵も感じさせない音です。
「SONYもいいじゃないですか」
と感想を述べると、思い立ったように島元さんが動きました。
「ケーブルを替えてみましょう。」
最初はドライバー用を、次にウーファー用を、そしてディナウディオとの比較が出来るようにラインケーブルも・・・音を聴きながらケーブルの総入れ替えです。

準備は整いました。
ここで手持したDiscを聴かせてもらいます。

インゲル・マリーのジャズ・ボーカルを、上流とアンプは同じものでSONYとディナウディオの両方のスピーカーでの試聴です。
SONYでは、ライブハウスのような部屋中に充満する力強いサウンド。
ディナウディオでは、滑らかで質感が高い綺麗なサウンドと感じました。前評判からすると、ちょっとビックリだったのですが、自分はジャズを聴くならSONYの方が好みです。そんな感想をお伝えすると、SONYの鳴りには島元さん自身も驚かれている様子でした。
「オーディオというのは聴く人の感じ方に呼応して反応するものなんですよ。オカルトみたいですが、何度も試聴会をやっていて実際そうなのです。」と言われました。

ジャズ・ボーカルはSONYに軍配が上がったので、次はクラシックを聴かせてもらいます。

サウンド確認用にしている幸田浩子さんのソプラノです。
この音源では、さすがにディナウディオの滑らかさが頭角を表しました。ですがSONYも負けてはいません。前に出る歌声で、聴き手のハートを掴みました。

それならばと、弦楽合奏のカノンを聴きます。

この音源では、ディナウディオの滑らかさと質感の高さが目立ちますが、試聴位置からだとスピーカー間隔が少々狭いようです。
ちょっとビックリだったのは、SONYのドライバー+ホーンが幾重にも重なる弦楽合奏の音を分解し、質感の高いサウンドを奏でたことです。電源とアンプのよさなのだと思います。

この日のSONYのスピーカーのいきいきとしたサウンドは、ディナウディオに負けず劣らずの魅力的なサウンドを奏でていました。
「聴き手がのって来るとスピーカーもよく歌うのだ。だから聴き手にも呼応するのがオーディオだ」と言われていました。実のところ、SONYとディナウディオのサウンド比較はどう感じられるでしょうか。他の方の感想も聞いてみたいと思った試聴でした。

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