今回はアナログ機器への<<ノイズカットトランス>>の適用で、しかも瞬時の電流供給が大事なアンプへの適用ということで、音への影響を慎重に聴き、今後の使いこなしに役立てたいと思ったものです。(電研トランスのカスタマイズ日記の続きとなります)
音の変化を大まかに分類すると、1)音出し当日、2)1日経過後、3)2~3日経過後、4)約1週間経過して大体落ち着いてからと4段階に大きな変動がありました。この大きな音の変動や、出音に対する<<ノイズカットトランス>>の効果は、手放しに良さを感じたCDPに採用した時とはかなり違うものでした。
音の変化の仕方を記載すると下記となります。
<前提条件>
・事前に1次側から10時間ほどの通電をした後で音出しを開始したもの
・これまでの使用経験からのカスタマイズを施したもので試した結果
1)音出し当日・・・低域の分厚いこと。スケール感がふた周りぐらい大きくなって、聴きやすいのに圧倒される感じでした。(デーンちゃんの表現を借用しました)後ろにひっくり返りそうな圧倒的サウンドです。
(心中:キター!すごい!!)
2)1日経過後・・・低域の分厚さはやや抑えられ、反対に高域があばれ、うるさくて聴いていられない感覚でした。
(心中:昨日の音は何だったのか?聴きたくないから寝よう ↓ガク)
3)2~3日経過後・・・あばれていた高域が落ち着いて来た。2日後はややピーク感が残っていたが、3日後には、少し音がボケて大人しくなりすぎの感があった。
(心中:ここまでくれば射程距離に入った。後はタワシで調整出来る ↑)
4)約1週間経過後・・・大人しくなり過ぎたと感じた音のピントが合う感じで明瞭かつシャープになった。CDPにのみ採用と比較し、低域が厚く、骨格がしっかりした。ピアノの低弦の強打がガーンと響きく。また音の広がりも大きくなり、空間が広がった感覚。音色は、やや高域がきつく感じたので、ステンレスたわしの一部を真鍮たわしに入れ替えた。
(心中:これでチェックメイト・・・桜満開)
この先は、ほんの少しずつ柔らかな音になるはずなので、再度タワシの配合を変えて最終調整をする予定です。
現在の音の変化を特定音源で記載すると下記です。
1、Cafe Paradiso/Erquiaga, Steve
長岡Discでクラシック曲をギターで演奏する音源だが、演奏者がリズムを取りながら床を踏み鳴らす音がしっかり聞えてきて、演奏の生々しさが増した。もともと音がよくて、多重録音部分の定位で左右のスピーカーの焦点を確認している音源だが、ギターの弦の響き方や空間に響き渡る様子が一層心地よく感じられる。
2、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 「月光」/セルゲイ・エデルマン
力強いピアノが聴けるDisc。近接録音で、もともと実音が明瞭でシャープな音が聴ける音源だが、低弦の強打がガーンと響き、ピアノが打楽器であることを実感する。小さなスペースで聴くグランドピアノを彷彿させるサウンドには、この音を聴くためだけでも<<ノイズカットトランス>>を採用した甲斐があったと思わせてくれた。
3、レスピーギ:ローマの松/大植英次&ミネソタ管
オーケストラでは、空間が大きくなったことを実感する。左右は言うに及ばす、リスニングポイントの前後方向も部屋の壁を越えた空間が現れたことに歓喜した。
ALLIONのA10に電研<<ノイズカットトランス>>を採用したことによるサウンドのご利益を書き出してみましたが、再生が難しい音源ほどありがたみを感じるように思えます。反面、マイナスがあるのかを聴きなおしてみましたが、オーケストラの空間が大きくなった分、やや音が薄くなったかなと思いました。加えて、まだ少し音が硬い面はあります。
それでもプラス面がマイナス面を大幅に上回ります。アンプへの電研<<ノイズカットトランス>>の採用は大成功でした!
【おまけ】:トランスのうなりについて
・新品をコンセントにつないでみるとうなり音が大きかった。
・100V使用時と比較して、200V使用時は約2倍くらいの大きさに感じた。
・音色は低く「ブ~~ン」という音だった。
・スマホで測る周波数特性は、50Hzの基音がピークで、倍音がなだらかに減衰する特性で、目立ったピークはなかった。
・うなりは、1次側を通電した翌朝には半分くらいに下がっていた。うなりの音色も変化は感じない。
・時間帯によるうなりの変動は、100Vトランスよりは感じない。
・出音の高域のあばれが収まったころにうなりを聞くと、音色「ブ~~ン&ジー」に変わっていた。
・スマホで測ると、明快な2KHzのピークが出ていた。
<想像>
・音がうるさく感じたときは、例の2KHzのピークがスピーカーからの出音に出ていたのかも?
・音が落ち着いてからは、トランスのうなりに2KHzのピークが出たので、何か相関がありそうだと思った。
コメント ※編集/削除は管理者のみ