「AC iPurifierを付けると、電源ノイズは増えるが音質はよくなる」という報告を目にしたので、興味がわきました。電源ノイズと音質にどのような相関があるのか?以前から気になっていたので調べてみることにしました。
拙宅でもNCTの採用で、ノイズと音質についての相関は大まかには下記と感じています。
・電源ノイズが多いと音が荒れて聞える
・電源ノイズが多いと音に力があるように感じる
・電源ノイズが多いと聴き疲れする
そこで、電源ノイズと音質についての関係を調べてみたくなったのです。
きっかけが、AC iPurifierでしたのでnightwish_daisuさんにお借りしたのですが、合わせてEMIメーターも貸してくれたので、まずは自宅の電源ノイズの現状把握から始めることにしました。
このEMIメーターは、電源に混入する10 KHz〜10MH帯域のノイズのピークの大きさを計測しているとのことです。ただし、ノーマルモードのノイズしか測れないとのことでした。iFiの解説から図を引用すると、こんな感じでしょうか。
さて、現状の自宅での測定結果は下記でした。
①家庭用電源
・平日11時ごろ:最大150、最小55の大きなノイズの増減の波があった(24秒周期)
・平日15時ごろ:70付近で安定した
・平日20時ごろ:100付近で安定している
②オーディオ専用電源
・平日11時ごろ:最大110、最小45の大きなノイズの増減の波があった(24秒周期)
・平日15時ごろ:60付近で安定した
・平日20時ごろ:85付近で安定している
③NCT1段目
・平日11時ごろ:50付近で安定している
・平日15時ごろ:40付近で安定している
・平日20時ごろ:50付近で安定している
④NCTカスケード2段目
・平日11時ごろ:80付近で安定している(1段より増加した)
・平日15時ごろ:85付近で安定している(1段より増加した)
・平日20時ごろ:90付近で安定している
時間帯で変動があるので時間帯毎の測定結果は以下となります。
1回目:午前中11時ごろ
2回目:午後15時ごろ
3回目:夜20時ごろ
・ゴールデンタイムはノイズ量が増えますね。
・AC iPurifierを装着するとノイズの測定値は増加することが確認できました。ただ、長時間装着するとノイズの測定結果は下がって来ます。(1/3近くに下がる:アースなし時、一度抜くとまた上がる)
・NCTは順調に電圧を昇圧させていました。
現状把握を実施してみて、面白いと思ったのは以下の4点です。
1)午前中の測定で、周期をもってノイズ量が3倍くらいに増減したこと(周期24秒)
2)NCTを通すと、元電源のノイズの増減があっても、トランスoutからの増減はなくなること
3)NCTを通してもノイズ量の測定値に大きな変動がないこと(測定値は、それほど下がらない)
4)NCT1段目よりも、カスケードした2段目の方がノイズの測定値は大きくなっていたこと(なぜ?)
次のステップでは、ノイズと聴感の関係を確認していきたいと思います。
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