「ノイズカットトランスの館 – くされももんが邸」の続きです。
(電源室に置かれた、DAC:ソウルノート D-2 と クロック)
6年前からの変更点について説明してもらってから試聴タイムは始まりました。一番最初に聴かせてもらったのは、バロックのオーケストラ・サウンドだったでしょうか。
驚きました、『音がやさしい、そして滑らか』です。
ダイアトーンの2S-3003は、NHKがダイアトーンにアナウンサーの声をモニターするために依頼して作ったスピーカーと聞きます。ですから、音の鮮度は高いのですが、音がキツくなり易いです。
6年前は、くされももんがさんの同年代の音仲間とのオフ会で、「キンつき、キンつき」と言われて、ボロボロと涙を流している様子を日記を通して拝見していました。自分が訪問したときも同様に感じたものです。
ところが、出てきた音は予想に反してやさしく、滑らかだったのです。
「変わりましたね~。一番よく鳴るものを聴かせて下さい。」
と申し上げると、次々とボーカルの曲がかけられました。
『歌声が絶品です。』
さすがに、アナウンサーの声をモニターするためのスピーカーです。鮮度が高く、中身がぎっしりと詰まった歌声には惚れ惚れします。一番感銘を受けたのは、手島葵の’テルーの歌’でした。この音源は各所で聴かせてもらいましたが、これほどの記憶はなかったです。
気になった点は、当日にお話しましたので、ここでは割愛します。さらに驚いたのは、大滝詠一 『A Long Vacation』のコレクションです。
21枚のCDをお持ちなのですが、このCDはオリジナル盤から次々にリマスターされていて、音が皆違うとのことです。CD番号は同じなのに、音が違う盤があるとのことで、プレミアの付いた盤をオークションで買い揃えたとのこと。
『これ全部で80万円かけているそうです』
こだわる方は、お金の掛けどころも違うんだなと思いました。
◆そして、<<ノイズカットトランス>>についても、様々なことが語られました。
・電研NCT-Gは音が抜群にいい。但し、うなる。
・電研NCTを直列接続(カスケード)したときの音の効果に驚いた
・ノイズカット効果が高いものは、消費電力も大きいので費用(ランニングコスト)対効果で考える必要がある
・アンプ用のノイズカットトランスは容量の大きいものから小さいものまで使ったが、容量による音やせなどは感じなかった
5KVA → 1KVA → 100VA
・むしろ消費電力から小さな容量のトランスを選択してきた
・<<ノイズカットトランス>>は音の効果とうなりと消費電力(ランニングコスト)から構成を選択すべき
※むやみやたらに容量の大きなものを選択するのは、「愚の骨頂」ということになります。
◆くされももんが邸の<<ノイズカットトランス>>の仕様の変遷は下記とのことです。
<<200V給電>>
当初仕様:電研NCT-F 1KVA 4台
対策1:電研NCT-G 1KVA + Daitron910 100VA 4台
対策2:電研NCT-G 1KVA + 電研NCT-F 1KVA + Daitron910 100VA 4台
<<100V給電>>
当初仕様:各種トランス
対策1:ユニオン電機 200VA + 電研NCT-G 100VA
◇Daitron910は音に芯があるが、すでに生産中止となっているので中古品しか入手出来ないとのことでした。
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