ちょっと不思議なSACD?を見つけたのですが、どうも古いフォーマットらしく、ネットで調べても「正しい再生法」がよくわかりません。Philewebの皆さんならお詳しい方がいるかもと思い、日記にしています。
最近、Auro3Dにのめり込むあまり、2LレーベルのBDをよく買うようになり、その結果よく聴く音楽が、教会録音のオルガンと合唱を中心にしたものにやたら偏ってきていることに気が付きました。私は元々、楽器の中ではピアノが一番好きなのですが、純粋なショパンのようなピアノ曲(ピアノだけのもの)をAuro3Dで録音しているものをまだ見つけることができていないからなのですが、ウーム、これではいつぞや書いた「本末転倒」、つまり、聴きたい音楽があってそれを再生するシステムを構築する「本来の在り方」ではなく、再生するシステム(部屋含む)が整って、その最大の能力を発揮する「音楽ソース」を選ぶ、ということになってしまっているではないか…
これではいかん、と、このところ、ショパンのピアノ曲をサラウンドで録音しているもの(少ないです。Stereoばかり)を探しては手当たり次第購入しているのですが(5.1chサラウンドをAuro-maticでAuro3D化するとなかなか音場感が素敵なのです)、つい最近購入したものがこれ。
[:image1:]
クラシック初心者の私にはこの方がどれほど有名なのか無名なのかも分からないのですが(演奏はなかなか良かったです)、この録音レーベルをご存知でしょうか?MDGレーベルといって、ドイツのレーベルのようなのですが、このSACDのジャケットの裏に、謎の表示が???
これです。
[:image2:]
右下に大きく太字で「2+2+2」とあり、Rマークがあることからこれは登録商標か何かのようです。さらに不思議なのがその左に書いてある、再生機器別の音楽フォーマット対応表らしきもの。これによると、Stereo、5.1の隣に、2+2+2という表記があり、対応再生機器として、SACD PlayerとMultiPlayer(all format)とある。つまり、この2+2+2というのは何らかの再生フォーマット(しかも恐らくマルチチャンネル)らしいのですが、少なくとも私はこれまで聞いたことが無い。
俄然興味を持って調べてみると、アメリカ(恐らく)のオーディオファイルサイトに少し情報があって、それによると、どうやらこれはフロア層4ch(フロント2ch、リア2ch)にフロントハイト2ch(LR)を加えたものらしい。昔、まだDVD やSACDの5.1chを再生できる機器のOutputがすべてアナログ出力だったころ、「普通の5.1ch」が、フロア層の前が3ch(LCR)、後ろが2chで、サブウーファーに1ch割り当てられるという6ch出力であったことを利用して、この「普通の5.1ch」のセンターチャンネルとサブウーファーチャンネルにフロントハイト用の信号を入れて、センターレス、SWレスの「6ch」フォーマットにしたらしいんですよ(私の英語力の問題もあり、Not sureです=汗)。
つまり、これってもしかすると今のAtmosとかAuro3Dとかの原型かも?
で、面白そうだから再生してみたいのですが、今どきのHDMI入出力環境でどうやって設定すればいいのかが分からない。実際に東京の書斎の「普通の5.1ch」システム(HDMI接続)で聴くと、SACDの5.1chと認識されるが、サブウーファーからは確かにLFEらしい音は出ていない。センターからはもちろん音が出ているのだが、これが「もしかすると本当はフロントハイトのLかRの音だったりして?」とは思うが、ピアノ曲ではそれをはっきりと確かめることができない(フロントLRの音が強く、センターにはアンビエント的に入っている「普通の5.1ch」も多いため)。Pink Floydの『狂気』のような録音であれば、センターとフロントハイトが入れ替わっていたら私のような素人でもすぐに聴感上違和感を感じるとは思うのだが、ショパンのEtudeじゃなあ…
ということで、今、とても気になっております。どなたか、ご存知の方、いらっしゃいますか???
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