前回書きました拙日記、「HiVi4月号に「逆相再生のリスク」記事が!」に対し、グランドスラムさんより過去にもHIVIで取り上げられていたとのご教示を賜り、私の「にわか」ぶりを反省するとともに(笑)、当該記事を探してみました。先日、ようやく見つけたので一人悦に入っていたのですが、「位相情報を公開しろ」と提案している手前、Tomyさんに背中を押されてここに紹介させていただきます。
当該記事は、
HIVI 2017年4月号 「サラウンド再生時には気をつけたい、スピーカーユニットの位相とは?」(pp. 56-57)
というもので、著者は、亀山信夫さんというオーディオ評論家で、この方はどうやら前から、そして今においてもこの問題を紙面化しておられる、数少ない専門家のようです。
記事の全文引用は著作権が気になりますので、肝心な一覧表だけ抜粋させていただきます。
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調査の方法論としては、「トモカ電気のフェイズチェッカーTPC01」を使った、とあるのですが、ネットで調べたところ見当たらず、詳しいメカニズムはよくわかりませんでした(安かったら私も一つ買おうと思ったのですが=笑。もしご存知の方がいらっしゃいましたら、情報提供お願いします)。いずれにせよ、メーカー発表とかではなく、亀山さんがこの機器をお使いになって独自調査をされてまとめられたもののようで、これぞプロの仕事と、敬服いたしました。
これによると、私が使うソナスのみならず、JBLやモニターオーディオも3Wayは上下逆相のようですから、これらをサラウンドシステムに組み込んでいる方は少なからず気になるのではないでしょうか。
さて、この記事自体は高く評価しますが、残念ながら以下の諸点に関して追及がされておらず、AV専門誌による続報を是非期待したいところです。
1. ユニットごとの位相(極性)がずれている(特定周波数帯域で、相互に逆相になっている)組み合わせとなるスピーカーを使ってサラウンドを構築した場合のデメリットは何で、それはどの程度重大な問題なのか。また、どの周波数帯域の位相(極性)が合っていないのが一番問題なのか、などを検証して欲しい。
2. 同じメーカーの同じシリーズのサラウンド用のスピーカーシステム群(センター用2Way&3Way、フロント用大型3Way、サラウンド用小型2Wayなど)のユニットごとの位相(極性)にずれ(相互に逆相になっている特定周波数帯域)は無いのかをチェックして欲しい。もし、シリーズ内のSP間ですら「ずれ」がある場合、メーカー自身はそれをどう考えているのかを知りたい。
3. すでに自分のサラウンドシステム内のスピーカーユニット間に位相(極性)のずれ(相互に逆相となっている周波数帯域)がある場合、どのような対処法があるのかを示して欲しい。
編集者の方、あるいはオーディオ評論家の方、万一、これを見てたらどうかよろしくお願いします!
3日14時追記
関連するパイオニアの素晴らしい技術の記事を見つけました。https://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0802/06/news086.html
上場廃止というニュースを見ましたが、何とか生き残ってほしい、日本を代表するオーディオメーカーの一つです(私の父親が愛用していましたので)。
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