これはUraraさんがお書きになった、「センタースピーカーの重要性」と題された日記に触発されたものです。一連のレスの中で、私は、「センターがある方が英語の子音などがはっきり聴き取れるのです」と自分の体験を書いたのですが、よくよく考えてみると、この音源であるBBCとかCNNのテレビ放送って、モノラルなんですよね。つまり、5.1chとかでセンターに音声が集中して入れてあるソースではないので、LCRに同じ音情報が入っているはずなのに、私はこのように感じている。なぜなんだろう?とまたまた素人的な好奇心が湧き、スピーカーの仕組みなどにお詳しい方に伺ってみたいなと。
この写真は、私が東京でテレビの下に置いて使っている「センタースピーカー」です。片方はヤマハで、[:image2:]もう片方はKEFのものです。[:image1:]
これらをじっと眺めていて、素人ながら立てた仮説は、以下の3つです。
1. ツイーターの素材の違い?
私が特に気になる「子音」というのは日本語にはほとんどない種類のいわゆる「破裂音」と呼ばれるものなのですが、ちょっと調べてみたら、周波数的には人間が口から出す音としてはかなり高い方らしく、だいたい、1-2Khzぐらいのレンジをピークに10Khzぐらいまでの音域があるようです。ということは、スピーカー的には「ツイーター」の役割が大きいだろうと考え、「センターSP」はツイーターにちょっと特殊な素材を使うことで高域を強調しているのでは?との説を立ててみました。
写真でもお分かりになると思いますが、拙宅にある二台は、両方ともツイーターにアルミ素材を使っているようです。伊豆と東京の書斎でそれぞれマルチのLRを担っているソナスやDynaudio がシルク素材なので、一瞬、「素材のせいかな?」と判断しかけたのですが、これもよく考えてみると、同じシリーズで揃えればツイーターの素材も普通は同じわけで(拙宅でもリビングでのLRに使っているKEFのIQ90は、調べたら同じアルミツイーターでした)、するとこれだけでは、LRよりもCの方が「子音が聴きやすい」ことの説明になりませんね…ゆえにこの仮説は却下。
2. ネットワークなどで、高域を持ち上げている?
これは以前、Tomyさんに、拙宅にあるヤマハの1000M(ベリリウムツイーター)は、「8Khz付近のf特を持ち上げている」との指摘を受けたように、センタースピーカーだけわざと「明瞭さ」を強調するために高域を持ち上げることは技術的には可能なんでしょう。ただ、f特測定用のマイクは伊豆に置いてある(笑)ので、「仮説」に留まっていますが、いかがでしょうか?
3. バッフル面の違い(ツイーターの位置の違い含む)による?
Uraraさんが新しく導入されたELACのものもそうですが、一般にセンタースピーカーって、横長が多いですよね。これは画面の邪魔にならないように、その上下に置くことを想定しているからだろうとは素人でもわかるのですが、しかも、たいてい、ツイーターはど真ん中にあって、その左右にウーファーなりスコーカーがありますよね。これもツイーターをセンターに配置したいからだろうと思うのですが、もしかするとこのバッフル面の形状とツイーターの位置が何か関係しているのでは?
実は以前、ISP MK2の導入を検討している際に読んだAV雑誌の記事で、あるオーディオ評論家の方が、「フロア型のLRの中に、横長のセンタースピーカー(もちろんLRなどと同一シリーズ)を入れると音場が崩れる」、というような趣旨のことを述べて、製品(AVプリ)評価の試聴の際にセンターレスにした、というようなことが書かれていたのを読んだ記憶があり、「この評論家はなかなか耳がいいな」と感心していました。というのも、私も1年前の今ごろは、LRがSonetto VIIIで、センターはKEFのReference(写真のもの)でして、5.1chのSACDなどを再生するときに、「なんとなく違和感」(センターの存在がちょっと目立つような…)を持っていたからです(ゆえにこのコミュニティで相談しました)。その時はメーカーの違いとツイーター素材の違い(アルミVSシルク)ぐらいしか思いつかなかったのですが。
スピーカーの構造と高音の広がり方(?)にお詳しい方はどのように思われますか?
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