今回のネタは「三題噺」ですが、内容的には自分的には連携しています(笑)。
まずはこの写真。
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先日、Beatlesの後期名作アルバムの「Complete版」シリーズの最後を飾る、『Let it be』が発売され、無事ゲット! なぜかJohn Lennonの代表作2枚も「Complete版」が出ていて、手元には計6枚あります。
中学生の頃、「Beatles Cine Club」(残念ながら解散後です。Beatles 映画の自主上映イベントがメインのファンクラブ)のメンバーだったので、これまで買った(心情的には買わざるを得なかった?=笑)LP、CDは数知れず。さすがに社会人になってからはその熱も冷めましたが、未だ、「高音質録音」とか「新Take」と言われると、ついつい買っちゃいます。
特に、今は伊豆でイマーシブオーディオフォーマットのすばらしさに目覚めてしまったので、「マルチチャンネル化・Atmos化」なんて宣伝文句が書いてあると、「絶対に」買ってます(笑)。ただ、こちらの目的はマルチチャンネル音源なのですが、一緒に写真集とか、記録集とか、別Takeとか、練習録音とかのCDがてんこ盛りでついてくるので、お値段が半端なく(汗)、常に万単位のお金が出て行ってしまいます…まあ、老後の楽しみに取っておいてます(笑)。
これら6枚の「Complete版」に共通するのは、すべてBDによるハイレゾ5.1ch化されているという点(映像はない。同時に2chの192Hz・24bitというハイスペックヴァージョンも必ず収録されている。ただしBDプレーヤーをオーディオシステムに組み込んでない方は、再生できませんので注意してください)。6枚のリストは、Imagine, Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band, The Beatles(『ホワイトアルバム』)、さらにAtmos化されているものとして、John Lennon (『ジョンの魂』) 、Abbey Roadと今回のLet It Beがあります。
さて今回、Completes completedを記念して(まだ出そうだが…)、Atmos版が実際にどのようなチャンネルに録音をされているかを、伊豆のAVプリのPCモニター画面でチェックしてみました。拙宅のAtmos環境は、9.1.6で、民生用としてはMaxの環境ですが、すべてのAtmos版がこれらすべてのSPを使うわけではなく、録音エンジニア次第で、このどのチャンネルに音を入れるかは変わるのです。
<Atmos三銃士 結果発表>
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John Lennon (『ジョンの魂』)←7.1.2(ワイド無し、トップはミドルのみ)
Abbey Road←7.1.6&9.1.6(ワイドを使うかどうかは、曲によるようで例えば「Something」はワイドを使っていた。トップは6台すべて稼働)
Let It Be←9.1.6(さすが、最新版。Atmosフルに稼働)
ところが!!!最近、元住ブレーメンさんにご教示いただいてなんとか東京の書斎で始めることができたApple TV4K
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のApple MusicのSpatial Audioとして、ImagineのAtmos版があることを発見して、今、ちょっとしたショックを受けているところです(この写真です。画面の真ん中に小さく「Dolby Atmos」って出てます)。
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だって、これ、月々数百円のストリーミングサービスですよ!こっちは何万円も出してCompleteアルバム買ったのに、そっちは5.1chなんて!
「まあ、音質が悪いんだろう」とか「Atmosといっても、どうせミニマムの7.1.2だろ」とか難癖付けたくなる気持ちを抑えられないワタクシですが(笑)、今は東京で、伊豆との比較の対称性が取れないので、これに関してはPending。
ただ、いくつかApple MusicのSpatial AudioでAtmos音源を再生してみましたが、昔のQueenのアルバムなんかだと、一部の曲のみAtmos化されているものも少なくないことがわかりました。
で、最後にここでオーディオファイル的な疑問が???
「既存名盤のAtmos化」で商売する(私のように簡単に引っかかる人が多い?)トレンドが音楽業界にあるようですが、当然のことながら、ソースとなっている素材は、Atmosの「ア」の字もなかった頃に録音(恐らくマルチトラック)されているものですよね?で、それらを「加工」してAtmos化?
そもそも、純粋な「Atmos録音」ってあるんでしょうか?私が熱烈推奨している「Auro3D」は、専用のマイクや環境による「Auro3D用録音」をしたものが2Lレーベルなどで売られていると認識しています。これはネット上で見つけた録音風景の一つです。マイクが上部も含め演奏者を囲むように特殊な配置になっていることが見て取れますよね。
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で、Atmosって、これに比する「特殊なセッティングでの録音」をしてるのでしょうか?私は、映画音響のように、スタジオで人工的にエンジニアが「作る」音場のような気がするんですが(Atmosの録音風景の写真を見た記憶がないので)…だからといって「Atmosなんかダメだ、Auro3D万歳!」って言いたいのではありません。私は人工的に作られた音源でも、「快」なら良いというスタンスですから。ただ、疑問なのは、最近、古い映画(青春の思い出、『Top Gun』買いなおしました!)でも音楽(カラヤンの『ベートーヴェン交響曲全集』も買いました!)でもどんどん「Atmos化」されていい値段をつけて売られていますよね。映像の場合は、オリジナルの光学的なフィルムを4KやUHD化することの意義は分かるのですが、音楽のAtmos化って、そこまで効果が高いのでしょうかね?まさかExtended Stereo、つまり単に全チャンネルに同じような音を振っているだけじゃあないでしょうね?(それで高いカネ取るなよ!=笑)
どなたかお詳しい方、いらっしゃいますか?
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