相互訪問をお約束していたCENYAさんの所に、「先攻」としてお邪魔してまいりました。
本コミュニティで一、二を争う「人気キャラ」のCENYAさんですから、訪れた方は数多く、すでに多くの訪問記が上梓されております。「オーディオファイル」の仲間に入れていただいたかな、と自覚し始めたばかりの<マニアビギナー>の私では、その工夫ぶりや音を余すところなく伝えることなどできませんので、それは他の諸先輩にお任せするとして(笑)、ちょっと<角度>を変えた感想をば。
まず、そもそも「自作・2ch派」のCENYAさんのところに、「買ってつなぐだけ(汗)・マルチ・3D派」の私がなぜ行きたいと思ったか(呼ばれれば必ず行くほど私はヒマな尻軽男ではありません=笑)と言えば、彼の書く、<文章>が好きだからです(爆)。
一応、学生時代は一時は本気で小説家になることを夢見て、受験勉強そっちのけで「群像新人賞」に応募しようとした前科のある私は(笑)、今も本を読んだり文章を書いたりすることが仕事の一部に組み込まれていて、まあ、少なくともオーディオよりはこっちの方が「目利きがする」ことは確かだろうとは思っています。「文は人なり」といいますが、CENYAさんの文章は明らかにかなりの読書量に裏打ちされていることがわかるうえ、そこかしこに潜む洒脱なセンスが伺えて、彼の<音>に触れてみたいという前に、「本好きどうし話がしたい」という好奇心が先に立ったのでした(笑)。
さて、駅の改札で待ち合わせして初対面の挨拶をしたときに、「お声が静か」であることにまず驚いてしまいました(彼は逆に私の声が大きいことに驚かれたかな?なんかオーディオとは全然関係ない話になってますが(汗)、あとで回収します=笑)。文体からはもっと豪放磊落なイメージを持っていたので、「文は人なり」ってウソかな(笑)、と内心思ってお部屋に伺いました。
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部屋に入ると、ついこの前拙宅のスクリーンで観た(もう何度目か?)、『Matrix』のようなパイプでつながれた人間が、いや、スピーカーが(笑)。その横には私も伊豆の寝室用に持っているパイオニアのネットワークプレーヤーが、無残な姿に(笑)。換骨奪胎されているそうです(説明を受けましたが、さっぱりわからないので、割愛)。有名な(?)自作スピーカーのみならず、PC(私は今回、初めてPCオーディオというものを体験しました)からアンプからすべてに手が入っているそうで、オーディオ機器のふたを開けたことは一度もない(笑)私から見ると「なにやっているの、この人」(爆)という感じなんですけど、ご本人は熱く語っておられました(笑)。すみません、その意味や効果を理解しておりませんが(汗)、ものすごい時間とエネルギーを注いでおられることだけは十二分に伝わって参りました。
で、肝心の音なんですが。
うーん、良く聴こえない(笑)。音量が私的にはとても小さいんですよ。私はかつては無自覚でしたが、ここに来て様々な交流をさせていただく中で、K&Kさんをはじめ拙宅にお見えになった何人かの方に、「大音量派なんですね」と半分呆れておられるようなコメントをいただくにつれ、地声の大きい自分は恐らく普通の人より耳が遠いんだな(泣)、ということに気がついてはいます。
「もう少し音量を上げられませんか?」
「これ以上、大きくすると、近隣からのクレームが怖くて落ち着いて音楽を聴いてられないんですよ」
ということでしたので、まあ、「郷に入っては郷に従え」と我慢(笑)して聴き続けていると、だんだん耳が慣れて来まして(暗闇の視力と同じメカニズムでしょうか?)、当初から気がついていた定位感の良さや奥行き感に加え、特にLive音源では「箱庭的な小宇宙」が眼前に作られていることに気がつきました。
「この音場はどこかで聴いたような…」
そう、この感覚は、GRFさん宅でGerman Physicsを聴かせていただいた時のものに、ある程度近似しているのです。素直にそう申し上げると、なんと、CENYAさんのSPシステムは、GRFさんたちのGPに影響を受けて調整しておられるとのこと。確かに、このSPシステムにはあらぬ方向に(笑)スピーカーがついています。正面に見える3ユニット以外に、後ろに1つ、外側に2つ、内側に1つの計4つのユニットがあります。GPは無指向性スピーカーで音源ユニットは球体だそうですが、四方八方に(笑)音を放出するCENYAさんのスピーカーシステムも機能的にはそれに近いかもしれません。少なくとも私の駄耳には、GPを彷彿とさせるような音場と聴こえました。
かつて、ベテランのK&Kさんに、「音は人なり」という仮説を披露していただき、徐々に他流試合をするようになった小生も、納得しつつあったのですが、「CENYAさんの音」はかなり繊細で、立体感がある。ということは、CENYAさんって、「繊細で立体的な方?」。
でも文章は、どちらかというと「きっぷのいい、細かいことに拘らないお兄さん」なんだけどなあ。
ということで、<正体>を確かめるべく、オフオフ会へ突入(爆)。下手するとオフ会本番より長い時間、一杯やりながら語り合いました(笑)。まあ、オーディオの話は三分の一ぐらいで、残りの時間は本の話とクルマの話で盛り上がったのでした!
本は、こちらが睨んだとおりの筋金入りの読書家で、話すより書く方が得意ということでしたが、最近は「江戸もの」がお気に入りだとか。なるほどPhileweb上における文章による「はっちゃけ」ぶりは、この影響が大かと(笑)。
一方、クルマの方は、若い頃はセリカのGT Fourでサーキットも走ったとか。スカイラインRSでサーキットを走っていた私が日記やレス欄でこっそりクルマのことを書いているのもさりげにチェックしておられるそうで(笑)、しばらくドリフトテクニックの話で盛り上がったのでした!
静かな話しぶりから伺える繊細さと、言葉選びからにじみ出る芸術家的なセンスとEnthusiasm。前二者は<音>から伺えたのですが、最後のEnthusiasm はシステムからはにじみ出ていても、<音>からはあまり感じられなかったなあ、と思っていると、CENYAさんは女性ボーカル専門と思われていますが、実はロックもお好きで、本当は(笑)、一度でいいからあの自作スピーカーを思いっきり鳴らしてみたいんですって!
確かに、あのスピーカーを構成しているユニットはいずれもハイエンドクラスで、耐入力も相当高いと思われます。つまり、300キロ出せるスーパーカーなのに、30キロで走っている感じ…恐らく、最大耐入力の100分の一ぐらいのパワーで鳴らしているんじゃないでしょうか。実はCENYAさんも「床までアクセルを踏み込んだ」ことがある方なので(これを経験している人は少ない=笑)、絶対、一度は<Red Zone>に入れたいハズ。最後のEnthusiasm は、転勤暮らしが終わって、自宅にオーディオルームを作ったときに、<熱い音>として表れてくると確信しています。その時まで私が生きていたら(笑)、是非お招きくださいね!今回はありがとうございました。次は伊豆でお会いしましょう!!!
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