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MCカートリッジの負荷インピーダンスを変えてみました

日記・雑記
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MCトランスをアモルファスのTechnics SH-305MCに交換して3年になります。

AudioTechnicaのAT-630に比べて歪はとっても小さいけれど優等生的な音で元々少なかったLPの回数が激減しています。

このトランスのインピーダンスは Pass,3Ω,15Ω,30Ωです。

主に使うMCカートリッジはAudioTechnicaのAT-33Eで専用トランスのAT-630は20Ωです。

SH-305MCの15Ωは低すぎ、30Ωは高すぎと中途半端です。

この時のMCトランスの負荷抵抗(EQの入力インピーダンス)は47KΩなのでこの抵抗を変えれば見かけ上のカートリッジの負荷は調整出来るのでは?・・・と思いつきです

MCトランスとEQの正面写真です。

15Ωを見かけ上20Ωにするには

  62.7KΩ = 47KΩ × 20Ω / 15Ω

EQの入力インピーダンスを62KΩに出来るようにEQの改造を行いました。

スイッチで47KΩ/62KΩを切替える回路です。

上蓋をとると真空管が並んでいます。

作る時に半導体EQの感覚でケースを選んでしまい物が到着して”アレレ”となったサイズです。

ほぼ限界のスペースに電源トランス・定電圧電源回路・EQ回路が入っています。

詰め込み過ぎて開口による自然冷却だけでは熱が籠るので背面にファンを付けて強制冷却しています。

更に分解すると

改造箇所は下部 赤丸の部分です。

内容は初段真空管のグリット抵抗を47KΩから62KΩに変更と、入力端子に200KΩとDPスイッチを抱かせる簡単な改造です。

詰め込んでもハム音はDC電源のリップルを極小にしてトランスの磁束方向とAC100Vの引き回しに気を付ければさほど影響を受けないみたいです。

写真の「EQ回路部」のアルミはAC100Vのシールド用でアルミ箔と銅箔の張り合わせを熱収縮チューブに入れています。

もっとAC100Vと距離を取れれば良いですが、このサイズなのでシールドは苦肉の策です。

背面に47KΩと62KΩの切替SWを付けました。

これで 15Ω,30Ω と 20Ω(AudioTechnica),40Ω(DENON)の切替が可能になりました。

この際なので今まで10点程度しか測らなかったEQの周波数特性を細かく測定しました。

最終段のバッファ無しの特性です。

バッファを入れると全体が1dB下がりますが特性は一緒でした。

 ※バッファは以前10KΩのパッシブVRの負荷対策でしたが、入力がインピーダンスが100KΩのプリ兼用チャンデバを製作してから使用していません。

100Hz以下でリファレンスと+1dB程差が有りましたが左右同じなので演算(帰還)素子の誤差だと思います。

周波数の上の方は100KHzまでリファレンス通りで、製作後17年にしては良好でした。

そろそろ電解コンデンサーの交換時期ですが使用する事があまり無いので踏ん切りが付きません!

拙宅の調整用LP「LA4の家路」を聴きました。

優等生的な様子は鳴りを潜めて以前のように音像が前に張り出しました。

アモルファスの低歪も良い感じです。

DENON AU-320(3,40Ω)・FidelityResearch FRT-3(10,30Ω)等他のMCトランスが今一だったのはインピーダンスの影響が大きかったかもです。

インピーダンスの少しの差は関係無いと思っていましたが、無視出来ませんね。

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