電源ノイズの計測
先日、にゃんすさんが紹介されていた電源環境内のノイズをmv単位で計測できるツールGreenwave Broadband EMI Meterを思い切って海外の直販サイトから購入してみました。
本体は$130.00、送料が$30.95でドル円換算すると約17500円程度でした。
- 定格入力電圧:100~240V、50/60-Hzに対応
- 計測範囲:3kHz~10,000kHz(10MHz)
- 計測値:0~1999mv(数値が大きいほど悪い)
メーカーとしては2桁以下を推奨しているようです。HIOKI ノイズハイロガー(10kHz~100MHz)やLINE EMI Meter(10KHz~10MHz)と比べると、低い周波数帯域まで計測できるのが違いでしょうか。
オーディオルームの西側壁コンセント
NASなどが接続されている壁コンセントで、オーディオ的な対策は何もしていない極普通の家庭用コンセントです。
- 計測結果:320~380mv
オーディオルーム東側壁コンセント
オーディオ機器用に使っている壁コンセントで、コンセントやカバーだけ交換している普通の壁コンセントです。
- 計測結果:250~260mv
計測結果(1)(2)ともに特別な電源工事をしていない壁コンセントとしては良い数値ではないでしょうか。
中村製作所 NSIT-200Q
上記の東側壁コンセントから電源を取っているアイソレーショントランスのコンセントです。
- 計測結果(機器の電源ON):194mv
- 計測結果(機器の電源OFF):176mv
アイソレーショントランスの効果が出ています。電源環境がもっと悪ければ、もっと効果もわかりやすいでしょう。
シアタールームの専用壁コンセント
シアター機器向けの壁コンセントです。内部配線からオーディオ向けのケーブルを使い、壁コンセントもオーディオ向けに交換済みです。
- 計測結果(電灯ON):337mv
- 計測結果(電灯OFF):181mv
アイソレーショントランスを使わなくても使ったときと同等の数値が出ています。調光器はシアターの演出としてはよくても、電源にはよくないのが数値でもわかります。
その他について
もっといろいろな場所を計測はしてみましたが、少なくともエアコン向けの電源がノイズが少ないとは限らないようです。我が家の中でもっとも数値が高かったのは寝室に使っている蛍光灯を点灯したときでした。
Broadband EMI Meterで計測したノイズの値が音に完全に比例するとは言い切れませんが、数値として可視化できると、次に打つ対策を検討する指針になり便利ですね。HIOKIノイズハイロガーのようにノイズの分布を可視化できるとなお良いですが。
しかし付属品不足というハプニングは起きて欲しくなかったなぁ…。メーカーへの問い合わせが嫌だったのに…。
電源ノイズ計測器Greenwave Broadband EMI Meterの到着までの経緯と税関費用
Greenwave Broadband EMI Meterを開梱(1)オーディオルームの仮計測とハプニング(T_T)
Greenwave Broadband EMI Meterを開梱(2)シアタールーム+αの仮計測
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