今日は、先日お宅訪問させていただいたセッティングの魔術師ことoyj_hiroさんとバルタン星人ことヤマテツさんをお招きしました。
目的は下記の2つです。
1)oyj_hiroさんに拙宅の音を聴いていただき、指南を受けること。
2)ヤマテツさんにDAC(SUNVALLAY:SV-192S)とCDT(CEC:TL5100Z)とPCで様々な比較試聴をさせてもらうこと。
この日記では、目的2)の【CDT,PCT,DAC比較!】を記すことにしました。
なぜ、1)と2)が合同か!ですが、先日の日記【PCオーディオ導入か、CDP2台目追加か!悩みます】でoyj_hiroさんから『ヤマテツさんが持っているDAC(SUNVALLAY:SV-192S)を借りて聴いてみては!』とのアドバイスをいただき、ヤマテツさんが快く受けてくれたためです。
午前中にヤマテツさんが来訪されて、比較用のシステムのセッティングを行いました。
この状態で、DACとCDTを暖めるためCDを再生させた状態で昼食に出てoyj_hiroさんを待ちました。
近くのレストランで食事をしながら待っていると、携帯がプルプルしてoyj_hiroさんが到着されました。今日は家族が出かけていたため、気兼ねなく音出しできるので最初に拙宅の音を聴いていただき、少し休んだ後で第2ラウンドのゴングは鳴りました。
【CDT,PCT,DAC比較!】の始まりです。(この日記では、私がどう感じたか!のみを記載することにします。)
どの組み合わせも可能なように予め配線してあります。ですから、ケーブルによる音の違いまで含んだ比較です。
①DAC比較:DCD-SA1 DAC vs SUNVALLAY:SV-192S
SA1のCDPアナログ出力とSA1からコアキシャルでデジタルアウトして、SV-192SでDA変換する仕様の比較です。
お気に入りのボーカルとテツの好きなギターデュオで比較しました。
結果は、以下です。
・SA1のDACは、音場が広く高解像度で弾む低音だが、少々賑やかしい。
・SV-192Sは、アップサンプリングした音も試聴しました。入力と同じ16bit/44.1KHzでは低音の躍動感や解像度も大きく後退してしまう感覚でしたが、24/176.4ではかなり回復して大きく遜色ない感覚でした。そして良い面としては、SA1で賑やかな感じが落ち着いた雰囲気になる所です。
・ですから、どちらがいい・悪いの問題ではなく好みの問題かな、と思いました。私は聴きなれたSA1の方が好きでした。
②CDT比較:DCD-SA1 CDT vs CEC:TL5100Z
DACをSV-192Sに固定して、CDTをSA1とTL5100Zの比較をしました。試聴DISKはDACの時と同じです。
結果は、以下です。
・SA1とTL5100Zでは、性格が正反対との印象です。高解像度、ドンシャリ系のSA1、丸い感じ、中域重視のTL5100Zといった印象です。
・DACのアップサンプリングでかなり音は変わりますが、同じサンプリングでは一貫して傾向は同じと感じました。
・CDTでこんなにも音の傾向が変わるものなのか!との印象です。この辺りは、ケーブルの影響があったのかも知れません。
・好みは、やはり聴きなれているSA1が好きでした。
③CDT/PCT比較:CEC:TL5100Z vs テツsおでパソ
DACをSV-192Sに固定して、CDTをTL5100ZとPCTをテツsおでパソとして比較しました。
PCTは、リッピングデータの再生ではなく、ISOイメージをSSDにコピーして、仮想マウントしたものを、Lilithというソフトで再生したそうです。
テツsおでパソからはUSBケーブルでSV-192Sに接続しました。PC直接と外部CDDをつないだケースの比較も実施しています。
CD,PC共に音源のあるギターデュオでの比較です。
結果は、以下です。
・PCからのデータで出力では、情報量が少なく、元気がない音で圧倒的に不利と言わざるを得ませんでした。
・外部CDDからPC継由では、だいぶ回復しますがCDTとはまだまだ差があるようです。
・暫定的なPCTなので本来の実力が発揮されていないようですが、CDTと渡り合えるところまで持っていくにはかなりの使いこなしが必要なのではないかと感じました。
・本日のPCTのデータは16/44.1です。24/96も試したかったのですが、テツsおでパソがご機嫌斜めで鳴ってはくれませんでした。
まとめ
・今回の比較から、【PCオーディオ導入か、CDP2台目追加か!】の悩みを解決する方向性をつかみたいと考えていました。
・今日の結果から思うことは、今後の発展性につながり、かつ自分好みのDACがあれば導入したい!というものでした。
・トランスポートはCD,PC両方使えて、1台で多機能をまかなえるようなDACが良いな~と思いました。
・将来の発展性まで考えると今一歩なのですが、この多機能振りという面では、SV-192Sは大変お得なDACなのではないかと思います。
サンプリング周波数とビット数を変えることで、音がころころ変わります。
どれが一番好きかを見つけるのは曲やソースによっても異なるため、私が使ったら「迷っちゃうだろうな!」と思いますが、いろいろ遊べて、非常に楽しい機材だと思いました。
悩みが大分ほぐれてきました。
ヤマテツさん、oyj_hiroさん本当にありがとうございました。
コメント集
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重箱の隅ですが、isoイメージとして取り込むのも定義上はリッピングですよ~
あと、SV-192SのUSBインターフェースは32k/44.1k/48k 16bit仕様なので24/96は出ません・・・
自分には未体験ゾーンなので机上論なのですが、イメージのマウントはそのためのアプリが介在して負荷が増しますから、突き詰めた領域では生のwaveファイルを直接再生するより不利かも知れません。
ただ、圧倒的と言うほどの差となると、ハードウェア含めた総合力でCDTとの差が大きかったのかなと言う気がします。USB対応DACでUSB接続時に高評価な物を見かけた記憶が無いので、やはり専用のオーディオインタフェースを介してデジタル接続が良いのかも?
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DCD-SA1自体が結構いいのでこれに対抗できるDACを探すのは大変ですね。
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なるほど~24/96が出なかったのはしごく当然のことだったんですね!
2段落目は、全くついて行けません。(後でヤマテツが答えると思います。)
今日のCDTとPCTの比較においては、かなりの差があると思いました。ですが、ごく一般的なCDDを外付けするだけでかなり改善されたので、使い方次第で大きな変化をするものなのだろう!と感じました。
この日記は、PCTに興味はあるのだけれど、知識がほとんどない中でどんなものかと比較してみた!程度のものとしていただけたら幸いです。
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今日は指南いただきありがとうございました。
中々見つからないのがいいんです~!
すぐに見つかってしまったら、この不況の中でもっと悩みが大きくなりそうです。
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isoイメージの件、ヒジヤンに、必ず注釈入れてくれるように頼んだのは、私です(^^;
リッピングと言う言葉の使い方は、仰る通りです。スミマセン。
本意は、現在PCオーディオをやられている方は、通常やらない仮想マウントを使用しているため、通常のリッピングによる再生と異なり、MSDKさんもご指摘の通り、仮想マウントソフトの影響が大きいことを、示しておきたかったからです。
SV-192sのUSBインタフェースが、16/44.1のみ対応なのは認識しています。
24/96の再生は、SV-192sのUSBインタフェースを使用せず、画像右に写っているUA-4FXから24/96を、光出力でSV-192sに出すつもりでトライしていましたが、何分、普段やってないものが付け焼刃でやったため、Lilithでの再生でプレイリストから消えてしまうという問題が時間内では解決できなかったと言うのが実情です・・・って、それでも結局再生できていないので問題外ですが(^^;
私自身は、某所でPCオーディオの素晴らしさは、十分体験しており、その可能性は、十分現在のピュアオーディオと対抗し、ソースによっては、超えられる可能性を秘めていると認識していますが、現段階では、十分な知識とノウハウを駆使しないと、ピュアオーディオと対抗できないため、普及はまだまだと感じています。
それゆえ、今日はお二人には、その旨も説明した上で、その可能性の片鱗が体験いただければという趣旨で、「なんちゃってPCオーディオ」を体験してもらいました。
準備不足で、録音時により近いソースからハイレゾに変換したデータの凄さが体験できればと言うところを、結果的に失敗したというお粗末な顛末になりましたが・・・・・
私自身は、こんなレベルのデモは出来るようにしておかないとと、改めて感じました(^^;
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難しい話はわかりませんが、今日は大変勉強になりました。DACとサンプリングによる音の違いの大きさ、PCTの可能性の片鱗を実感させていただいたことにつき感謝します。
これまでは、PCTは良くわからないから、良い音源が出たらDSかな!と思っていましたが、PCTの奥の深さが少しだけわかったので何時もの虫が出そうです。
難しいから面白い!などと、大きいことを言っておきます。(笑)
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よく写真を見たらオーディオインターフェースありますね、失礼しました。PCで原因不明のトラブルが起きるとほんと大変ですよね。自分も24/96データを入手して試そうとしたらfoobar2000が言う事聞かなくて困った事があります。オフ会の場でPCトラブルは焦られた事でしょう、心中お察ししますw
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先日ヤマテツさんとお会いしたとき、
「ヒジヤンの音は凄い、本当にコンサートホールの最前列の音を
実現している。何はおいてもまず聴くべきですよ。」とのお言葉を頂き、是非機会があればお願いしたいと思っております。
PCオーディオに関しては、私もどのインターフェイス、DACを
購入したらいい物か、現在大変迷っております。
今年中にはケリをつけたいのですが、さてどうなるやら。
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いや~昨日のオフ会は焦りました。
凄耳のお方に拙宅の音を聴いていただいたのですが、1曲目が終わってもシーン。コメントなし。(汗)2曲目が終わってもなし。クラシックが聴きたいと言われたので、リファレンスの2曲をかける。コメントなし。(大汗)・・・こんな感じだったんです。
同様なことをmixiの方が書かれていて、面白くて笑っていたのですが、まさか我が身に迫ろうとは・・・。後から書いて下さった日記を見て、その時の心中がやっと察知できたと言うわけです。
拙宅の音作りは、随分偏っているんだな~と認識している状況ですが、是非お越しください。相互訪問いたしましょう。ヤマテツと相談しているのですが、段ボールSPのチューニングが出来るまで「少し待って!」と言われて待機中なんです。早々に実現させたいです。
PCT化を視野に入れたシステムについても相談させて下さい!
私の計画は来年なので、後からついていきます。
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私も25日のオフ会は大変でした。
心臓がバコバコでした。
悪いところをずばっと指摘され
いったいどうしようかと 思ってしまいました。
ところでDACの件ですが
私は以前CHORD DAC64Ⅱ及びインフラノイズDAC-1を
使用していました。
どちらも情報量が少なく 大変やかましく聞こえて
困りました。
特にインフラノイズは 大変聴きやすい音でしたが
全然ダメでした。
その後ダイナミックオーディオから
ムンドDAC(品番忘れました。90万くらいの定価だったと思います)を自宅試聴させていただきましたが、わたしの好みに合わず
見送りました。
その後イーディオからMSB PLATINUMDAC3を自宅試聴して購入しました。なかなかDACは難しいですね。
中途半端なDACも多くなかなか手頃なのがありません。
慎重に購入してください。高額商品は何回も取り替え出来ませんから。
よろしく御願いします。
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ズバッと!とシーン!どちらもバコバコ来たり、汗が出たりするものですよね。でも、これがないと中々進歩しないのかも知れません。
なるほど、DAC選びは中々難しいようですね!
選ぶから難しいのかも知れませんね。選ばないでコレ!と決めてしまえば、それしか家になければそれでやるしかないので。
私は迷うのが嫌いなので、ワンシステムで行こうと思います。(笑)
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ご指摘、えらく、ハイレベルな検討になってますね。それをまた改善出来るとすれば、ホントにその手腕は凄いと思います。
初心者の私からすれば、あの部屋で、あの音量で、パネル全部外したら、フラッターエコーの悪影響や低音のブーミーさが際だって、飽和状況が生まれやしないかビビる所です。
ところで、本屋さんで今月号のステレオ誌を見ていたら、突然ヒジヤン邸の取材か?みたいな写真が載っていました。よく見るとルームチューン特集でのサーロジック代表、村田さんの記事でした...
DAC選定の困難さは、比較試聴出来る機会が少ない事にもあるように思います。以前、テレオンさんでDCD-SA1とインフラノイズDAC-1、ノーススターExtremoを比較させてもらいましたが、EXtremoが少し高貴でスムース、音場感が広がり良かった印象が有ります。その後、それを買おうと思って念のため、エソのX-03SEと比較したところ、情報量や鮮度はX-03の方が上回っている様に感じて購入を思い止まりました。
その方向だとD-03なんかが無難なのかも知れません。
FF400クラスをかましてLinnのDSとの比較試聴ができればよく分かるのですが...
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方向性を変えての抜本的な対策は大変なので、少し考えてからにしたいと思っています。
サーロジックチューンは、私の師匠なんです。HPを見て研究しました!
DACの選択は難しそうです。
そのうち、CDPにPC入力を持たせた機種が出そうな、出なさそうな・・・。(笑)
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本当にハイレベルな話です。何しろヒジヤンが完成させたシステムに私の好みを押し付けているわけですから(笑)
ヒジヤンのシステムをお聴かせいただいてあとここがこうであれば自分の好みだと思いながら聴いていたんで、つい辛口のコメントになってしましました。
私自身コンサートホールでの聴こえ方に関しては、無知でヒジヤンの考えが理解しきれなかったところもあり、今回の私のコメントで気分を悪くした方がいらっしゃるようであればお許しください。
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いや、とんでもないっす。
oyj_hiroさんのコメント、ボーカルの感想などさすがベテランの方はしっかり聞いておられるなと感心しました。
例えば聞かせていただいた曲(確かKARI BREMNES LIVEの5曲目)が終わった後、しばらく動けないくらいの感動だったので、素晴らしい再生水準のさらに、その向こうの議論で有ることに一層のズゴさを感じた次第です。
私が聞いた時は、文字通りコンサートホール最前中央で聞いた翌朝だったものですから、その場に居合わした一同、同じ感想でした。
ただ、ご指摘のようにどんなコンサートでもその席が良いか好みが有るのは理解できます。
ところで、よく言われる、ピタッとフォーカスが有った音像形成とホールにいるような回り込む音場感、これって両立するのでしょうか?(現実に存在するものですから、再現できても不思議ではないですが、バランスが難しそうですね)
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