最近いろいろ弄っていて中々定まらないスピーカーセッティングですが、今日も弄ってしまいました。理由は、どう動かしても帯に短したすきに長しだったからです。ロックやボーカルなど聴く時にいいと思うセッティングと、クラシックを聴くときのセッティングが両立しないのでふらふらと動かしていたためです。
加えて、先週たくみ邸でジャズ向きとクラシック向きのシステムを用意されていたことにも刺激を受けていました。更に、たくみ邸での実験も拍車をかけたのかも知れません。
たくみ邸訪問時に響きの良い回り込んでくる音を聴かせてもらったので、自宅ももう少し響きを強くしようと思い、スピーカーの内振りを広げる方向に変えてみました。すると音が広がりクラシックを聴く分には満足したのですが、反面ロックなどでは切れがなくなる。いい面悪い面となってしまい、帯に短したすきに長しでした。そんなことを考えていたら、2つに分けてやればいいじゃないかと思いついたんです。早速やってみました。
写真の前側が、ロックやボーカル向きの位置と角度。後側がクラシック向きの位置と角度です。
ロック、ボーカル向きのセッティング
この音楽を聴くときは、リズムの切れがよく音像もはっきりクリアにして、目の前で演奏している感覚が好みです。強い響きは不要と感じていました。するとどうしても壁からスピーカーを離し、間接音の成分を減らしたい。だから現状の位置で内振りを更に内側に向け、ほぼ耳位置狙いとしました。
もちろん、ソフトを聴きながら色々動かしてみて気に入るポイントに調整したものです。
クラシック向きのセッティング
この音楽を聴くときは、音場空間を出来るだけ大きくして空間表現を重視しています。音像の位置もロック、ボーカルよりは少し引いた位置に定位させたい。そして、心地よい響きの中で聴く感覚が好みです。そのために、壁にスピーカーを近づけて壁や天井から回り込む音の割合を増やしました。内振りも少し広げた感じにしています。
こうして、聴く音楽により聴きたい感覚が異なるため2つのスピーカーセッティングとなりました。ソフトによっていちいちスピーカーの位置を変えるのは面倒なのですが、幸い今使っているスピーカーはローラー式の脚なので、CDを入れ替えるくらいの手軽さで位置と角度を変えることが出来ます。セット位置をマーキングしておけば容易にセッティング変更が可能なんです。
この2つのセッティングの違いですが、まずは見た目から
上がロック、ボーカル向き。下がクラシック向きです。
クラシック向きの方が壁側に約130mm近づいています。振り角は5~10°程度の違いだと思います。パッと見だと同じように見えるかも知れませんが、しげしげ見れば違いが分かりますよね。でも、出てくる音はかなり違いますよ。
おまけで、周波数特性の違いも測ってみました。
ロック、ボーカル向きの周波数特性
拙宅での常として、低域が強くスコーカーとツイーターのクロス部にディップがあり、高域はだら下がりです。
クラシック向きの周波数特性
上に比較して、壁に近づいた分低域のピークは膨らんでいるようです。
取りあえずは、今回の聴く音楽のジャンルによるスピーカーセッティングの変更で満足度は上がりました。なので、当分この状態で音楽を聴くことにしようと思っています。
まあ、何時まで持つことやら・・・(笑)
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