檜製の自作石井式リスニングルームのHY邸の第3話です。
昨日のつづき、
「音場の広がりが少ないことと、バランス的に高域が大きく不足した感覚を受けた・・・・・計測すると高域は素直に伸びている・・・・・う~ん、どうしてなんだろうと考え込んでしまった」
そこで、また3人で協議した。
HY「いや、実は以前に来られた方も同じことを言っていた人がいたんや」「だから、ちょっと気になることではあるんや」
ヒジ「聴いた感じは、高域がバサッと無くなったような感じがするんです」「それと上に音が回らないような・・・」
テツ「部屋の響きも、立つと響きがなくなり、座ると響きがある気がしますね」
そんなやり取りをしていたら、HYさんが言った。
HY「天井が音テンなんやけど、それがあかんのかな~」
一同「それや!それで高域だけが吸われたような感覚になるんやろ」「高域の反射だけが抑えられるので音が回らない」「セッティングは決まっていて、定位もいいし、奥行き感もある。だが広がりがない」「立った時と座った時で響の感じが違うのも説明がつく」「これやな~」
と言うことで、原因の推定がついて落着きを取り戻し、再度試聴に入った。
今度は、ヒジテツの持ち込みDISKを聴かせてもらうが、何となく落ち着かない。先ほどの原因としたことが本当かどうか確かめたかった。だから、また3人で協議して簡易実験をしてみることにした。高域を強く吸音してしまう天井に覆いをつけて吸音を減らそうと言うもの。どんなことが出来るかまた協議した。そして、ピクニックシートを天井に貼って見ることにした。
天井にダウンライトや共鳴管の穴があるため、それを避けての設置です。
ちなみに、あと3本の共鳴管はこちら。
この状態で試聴再開。すると、高域は回復し周波数特性と同様な伸びやかな艶のある音となっていた。もともとのスピーカーセッティングが決まっていたので、音が部屋全体に回りだす。とても気持ち良く音楽を聴くことが出来る。HYさんも「これはいい」とお気に入りの様子だった。いやそれよりも、心はこれから行える工作に飛んでいるご様子だった。「シルバーウィークの楽しみが出来た」と喜ばれているように見受けられました。
そして、数日後にはHY邸の天井はこうなったのだそうです。
フラッターエコー防止と定在波への配慮で、合板を斜め貼りされたという。それにしても、すぐにここまでやってしまうとは、、、あ~恐ろしや恐ろしや・・・
(写真は、HYさんの了解をいただき、日記から借用したものです。)
次回につづく
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